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【必勝法】ジャンケンの最強はどの手?


✅ 日常生活の決断と確率・統計の役割

私たち人間は、
1日のうちに沢山の決断をしています。

ケンブリッジ大学
Barbara Sahakian教授の研究によると、
人は1日に最大35,000回の
決断をしているようです。

「どんな服を着よう?」
「今日の夜は何を食べよう?」
「いつ取引先へメールをしよう?」

上記のように、
日常生活から仕事に至るまでに
決断の連続です。

仕事でもプライベートでも、
ありとあらゆる判断を求められる中で、
非常に役に立つツールが『確率・統計』です。

✅ ジャンケンの戦略と確率・統計の応用

例えば、
”決め事”の際によく使う
「ジャンケン」にも『確率・統計』
が適応され以下のような研究例があります。

学生725人による計11,567回のジャンケンの結果、それぞれ出された初手(最初になんの手を出すか)の回数は以下のようになったとのことです。


◆ジャンケンの初手の回数
・グー:4,054回
・チョキ:3,849回
・パー:3,664回

これをパーセンテージにすると、以下のようになります。

◆ジャンケンの初手の確率
・グー:4,054 / 11,567 = 35.0%
・チョキ:3,849 / 11,567 = 33.3%
・パー:3,664 / 11,567 = 31.7%

桜美林大学の芳沢光雄教授より

以上の結果から、
「ジャンケン」の初手において、
グーを出す人が一番多く、
次にチョキ、
パーの順となるようです。

自分がグーを出したときに勝てるのは、
相手がチョキを出したときなので、
勝つ確率は33.3%です。

自分がチョキを出して勝つ確率は31.7%、
パーを出して勝つ確率は35.0%となります。

よって、初手においては、
「パーを出すことが最も勝ちやすい選択」
となるようです!

あいこになった場合ですが、
「2人でジャンケンをしてあいこになったら、次に自分はその手に負ける手を出す」
が最も勝率の高い戦略とのことです。

ちなみに、
日本だけでなく海外の研究でも
「ジャンケン」に関する研究があります。

「負けたらその対戦で使われなかった手を次に出せば良い」と「勝った場合は、次は相手が出した手を出せば良い」という2つの戦略を提案していますが、いずれにしても勝率が異なる検証結果となる。

Zhijian Wang, Bin Xu, and Hai-Jun Zhou(2014)

勝率3分の1であるはずの
「ジャンケン」においても、
上記のようにそれぞれの手で差が生じます。

✅ 人間の決断と確率・統計の関係性

もしも機械同士が「ジャンケン」を行えば、
『大数の法則』に従って
勝率はそれぞれ3分の1に収束します。

▶️ 大数の法則

大雑把に言うとたくさん実験すればデータの平均は真の平均に近づくという法則のことです。

高校数学の美しい物語

しかしながら、
人間は機械とは異なり、
「確率を捻じ曲げてしまう」
生き物だということです。

大きな要因としては、
癖”や”習性”、”メンタル”
が挙げられるかと思います。

逆にそれらを見据えて
上手に向き合えば、
今回の研究結果をはじめ、
「ジャンケン」や
その他の勝負事でも
勝つ確率がアップすることでしょう。

大切なことは、
『確率・統計』の考え方と、
自分自身を知ることです。


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