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アトムが挨拶に参ります♪

♪ そ~ら~を越えて~ ラララ・・・

♪ 後ほど 皆さんのところへ アトムが挨拶に参ります ♪

きっと 当時の航空機内は「Σ(゚Д゚エーッ! アトム?鉄腕アトムが挨拶?」だっただろう。
機内は、ワクワクドキドキで騒然となり 笑いが出たと聞いている。
着ぐるみを着た乗務員でも出てくると思っていただろう。

2023年1月31日
本日 この日を最後に 日本国内のジャンボジェット機 ボーイング747が去る。


昭和生まれの私は、飛行機の中でも この機種に憧れがあった。
特に・・・JALのジャンボジェットは憧れの また憧れだった。
乗るパイロットをはじめとする客室乗務員が当時羨ましかった。
カッコよかったのである。
エンジン数もさることながら、乗客数・総重量も驚く。
これが空を飛んでいたのだから驚きである。

♪ ジャンボジェット機でも事故など滅多にないのに、
  地面を走る車で事故が多いというのは可笑しいと思わんかね?

これは教習所の先生から言われた言葉である。
思わず 大きく頷きつつ頭を傾げたことをよく覚えている。
ただ、言われていることは納得である。
広い空であるが、とても大きく重いものが空を飛ぶことが不思議と言えば
不思議である。

その姿が消える。
ジャンボジェットが飛ぶというのは、それだけ国内外への行き来が激しかったことを意味する。
観光旅行や出張。
私が年齢一桁の小さな頃、一般の人が海外旅行に行くことは珍しかった。
新婚旅行でハワイなど数十万円もして 誰も行けなかった。
だから 修学旅行で海外旅行が出始めたときは誰もが驚いた。
そんな時代からの変化である。

文頭のアナウンス。
登場したアトムは、ボーイング747の機長である。
飛行機のパイロットだけでも憧れなのに、機長である。
今は自動操縦もあるが、当時は操縦桿を握り「全て手動」で 副操縦士と共に操縦し飛んでいた。
今は航空法や安全の為 全く駄目になってしまったが、客室乗務員の勉強もしていた学生時代にコックピット内を見学したことがある。
手動時代はメーターやスイッチなど山のようにあり、感動以前に絶句だった。
パイロットになることの大変さをそれだけで伝わってきた。
技術職である。
特に男の子の憧れである。
それが、

♪ アトムと同じ100万馬力の飛行機を操縦する機長が参ります。

のアナウンスと共に現れると羨望の目である。
拍手で迎えられた機長は、少々照れていたらしい。
なんとも 夢のある微笑ましい光景である。

また こんな演出もする客室乗務員たちの心意気にも感動である。
空への旅は、未だ感動と夢がある。
最後に乗る方が羨ましい。
まずは、747へ

大きな空への夢・海外への夢を有難う。
お疲れ様でした。

〆は、大好きだったドラマ「空は七つの恋の色」のテーマ曲の一部を♪

♪ 虹の彼方に広がる夢は、
   旅で触れ合う見知らぬ人に
   訪ねてみたい 君のふるさと
   会わせてほしい 君の友達
 
  明日は会えるさ 明日は あの人に
  空は七つの恋の色
 翼輝き 雲を突き抜け
 今日も飛びたつ 747(セブン フォー セブン)