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無駄な線がない。個性がある♪

文字の世界に入る前は、漫画の世界だった。漫画というか、油絵等も含めた「絵」が趣味である。鑑賞も趣味だが・・・実は・・・イラストだろうが描く。中学時代に、美術の先生お二人が 放課後に描くことの楽しさを教えてくださった。もう一つ・・・好きが高じて 版画で賞を頂いて福岡市美術館に展示して頂いたことがある。自分でも上手くできたと思っていたが評価を頂いて 生まれて初めて恐縮した。自分の作品を美術館に展示しているのを観るという 珍しい経験をしたことに恥ずかしながら昨今気がついた。しかし、「絵の世界で食っていけるのは一握りだから駄目だ!」で本格的に描くことはやめた。ほぼ趣味の域である。

文字の世界に入ったが、未だに大切にしている漫画家のものは数冊保存している。疲れた時は、引っ張り出し読んでいる。

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どれも無駄な線がない。・・・とプロのようなことを言ってみるが、私の好きなタッチの線を描いているというほうが妥当だろう。

坂本こうこ; 池田理代子さんの漫画ベルばらの後に見た、この作品は確か「なかよし」「リボン」などのような漫画家作品集大成の本の中にあり、ストーリーが悲しく儚い感じが好きで読んだ。以来、彼女のような可憐な作品を愛でることは少ない。

吉田まゆみ; 彼女の作品で、海外へ目が行くようになった。海外文化や男女の恋愛感情の複雑さを知り学ぶことになった。彼女の作品の全てに青春がある。手にできた青春、夢だけど憧れたこともあった。「真理&朗」では、当時の女性としては珍しい 一人で喫茶店のカウンターに自分の席がある マスターや常連と仲良い女子高生に憧れ、これを実際 経験した時は嬉しかった、「エリーdoing」では、本格的に英語を学ぶこと 留学すること、海外の人と大恋愛 結婚するという夢を持たせてくれて、何より これで英語の成績が格段に上がり 英検で資格取得ということになった。

吉田まゆみ=私の青春である。私に今も、手にしたい夢を未だに残してくれている。これを現実に出来るか!!

オノ ナツメ; 別に名を持ちbassoという名でも作品がある。吉田まゆみさんの作品同様 大人になり 人と違うことがカッコイイを教えてくれている。吉田さんとオノさんの書き出す人物やストーリーはオシャレである。雑誌や旅行本 料理本 ワインボンの世界がスッポリ中にあり、内容に幅広く深い・重い♪読んでいて勉強になる。

何よりオノさんの作品は、男女の恋愛を各自の心をシビアに描きつつ 重くない。現実の大人の恋愛をストレートに書き上げており、脱帽もの。とにかく無駄がない。特にbassoの作品は捨てられない!これは、あんたにも起きることだからな!と言わしめてる。

さて・・・私に女性でも拘りをもって 調べ上げて オタクでいいんだと自信を持たせてくれたのが・・・江戸の神 日本の神 女性の神 男性の強い味方

※ 杉浦日向子

最初 NHK番組 お江戸でござる で、江戸時代の江戸をその目で経験した如くに話す様に、目が点だった。なんなんだ・・・この女性。しかし、口から出る言葉と妖艶な雰囲気が合わない。合っているようで合ってない。とにかく 男女のこと、江戸時代のこと・・・とにかく歩く江戸時代である。歩く江戸図鑑。

ふと手に取った漫画 百日紅。 おもしれ〜と、漫画家の作品を買い漁った。百物語。

お江戸でござるを観る・・・え?杉浦日向子? 部屋へすごい形相で行く。手に取る百日紅。は!?・・・同じ人!同じ人が作品作ってるってか?

この人 漫画も描く!!日本画・浮世絵みたいな絵も描く!この巧さが尋常じゃない。なんじゃ この女性!!こんな人 他におらん!!池田理代子さんとも違う。

どの作家も素晴らしい。しかし、杉浦日向子さんのように、学者・教授級の人はいない・・・多分 これからも出てこない。

画像の漫画 花のお江戸の若旦那は、日本の粋 男の粋 女性の粋 江戸の粋 経営者の粋・・・粋の全てが詰まっている

とにかく彼女の作品を手にできるうちに手にしてもらいたい。永遠に持つべき日本の伝統を遺してくれた。

これから夏。漫画 百物語が似合う。ちょっと出して 1話づつ読み直してみるとする。

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今頃 自分が描いた上記のような雅な女性や天女になり・・・

令和の世の中を「おほほほほ・・・」と微笑み あの世から団扇とお好きな和菓子を片手に眺めていることだろう・・・♪



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