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【パイオニア&エクスプローラー】黒単ゾンビ⑦《死の男爵》


実はアラーラ出身(?)のゾンビ

(1)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ・ ウィザード
2/2
あなたがコントロールするスケルトン(Skeleton)とあなたがコントロールする他のゾンビ(Zombie)は、+1/+1の修整を受けるとともに接死を持つ。

アラーラの断片

恐るべき”死”の支配者!死者たちの群れはもう誰にも止められない…

黒が濃くなったおかげでP/T修整に加えて「接死」が付与されるようになったゾンビロード。場に出た瞬間から仕事をしてくれるのでかなり強力な切り札として運用できる。ただのゾンビトークンですら3/3接死というスペックになるので殴り合いになればかなり有利に立てるだろう。
《呪われた者の王》と違い、タフネスが2しかないので大抵の除去で死亡してしまう点は要注意だ。《踏みつけ》はもちろんのこと、《食肉鉤虐殺事件》をX=2で唱えられると自身が死亡したことにより強化されていたゾンビトークンも一緒に死亡してしまう。(当たり前のことだが、念のため)

他のロードと比べて

《リリアナの信奉者》

”じゃじゅつし”ってめっちゃ言いづらくない?

(2)(黒)
クリーチャー ― 人間・邪術師
2/3
あなたがコントロールしているゾンビ(Zombie)は+1/+0の修整を受ける。あなたの終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャーが死亡していた場合、あなたは(1)(黒)を支払ってもよい。そうしたなら、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。

基本セット2021
  • タフネスが3

  • 自分の終了ステップ限定とはいえゾンビトークンを出せる

  • パワーのみ修整、タフネス修正はなし

  • 人間

タフネス3、単独でゾンビを増やせるのは非常に有能(腐乱トークンとの相性も良い)。反面、タフネス修正がないのはかなりネック。自身が人間である点もがっかりポイント。こちらに接死があればかなり強かったかもしれない。

《目覚めし処刑者》

デザインは好き。デザインは。

(2)(黒)(黒)
クリーチャー — ゾンビ・ 戦士
4/3
目覚めし処刑者ではブロックできない。
あなたがコントロールする他のゾンビ(Zombie)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
目覚めし処刑者を唱えるために、あなたの墓地にある他のクリーチャー・カード1枚につきさらに(1)を支払うなら、あなたは目覚めし処刑者をあなたの墓地から唱えてもよい。

タルキール龍紀伝
  • ブロック不可

  • 墓地から唱えられるロード

  • 重すぎ

P/T両方に修整が入るのは嬉しい。本体もそこそこのスペックなのでアタッカーとしても運用できる…が、いかんせん4マナというのは重い。さらにブロックできないので運用にかなり難がある。墓地から唱えられる能力もアグロデッキと相性が悪く、その部分だけを見れば《ドラゴリッチ、エボンデス》を使ったほうが強い。せめてもう一つ能力があるか、全体に能力を付与してほしかった。

《ミルクルの死の僧侶》

アンデッド欲張りセット

(2)(黒)(黒)
クリーチャー — ティーフリング・クレリック
2/2
あなたがコントロールしているすべての、スケルトン(Skeleton)や吸血鬼(Vampire)やゾンビ(Zombie)は+1/+1の修整を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにクリーチャーが死亡していた場合、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、黒の1/1のスケルトン・クリーチャー・トークン1体を生成する。

フォーゴトン・レルム探訪
  • ゾンビ以外も修整

  • スケルトンが出る

  • タフネス2

  • ゾンビじゃない(人間でもない)

4マナなのにP/Tが同じ2/2とかなり頼りないが、《リリアナの信奉者》と同様に手札消費無しで盤面を増やせる。あちらと違いP/T両方を修整してくれるのでやや使いやすさが向上しており、さらに《死の男爵》はスケルトンにも作用するのでシナジーがあるが、やはり自身がゾンビじゃないのが最大の問題点だろうか。余談だが「ミルクル/Myrkul」とはバルダーズゲートの「マークール」のことであり、何故か和訳が統一されていない。しっかりしてほしい。

ウィザーズ、しっかりしなさい!

《リリアナの支配》

ゾンビも出るし修整も入るしいいことづくめ

(3)(黒)(黒)
エンチャント
あなたがコントロールするゾンビ(Zombie)は+1/+1の修整を受ける。 リリアナの支配が戦場に出たとき、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを2体生成する。

アモンケット

エンチャント版ロード。出たときにゾンビトークンが2体出るので3/3×2となりマナレシオが良いと言える。除去されにくいエンチャントというのも高評価。能力付与などのボーナスがないので5マナアクションとしてはやや弱いが、盤面を補強してくれる点は中~長期戦に役立ってくれる。《死の男爵》との相性もそこそこ。

※《縫込み刃のスカーブ》、《背信の王、ナーフィ》は青絡みなので今回は割愛。別の機会に紹介したい。

接死って実際どうなん?

接死/Deathtouch…これが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する。

最後に状況起因処理をチェックした以降に接死/Deathtouchを持つ発生源からのダメージを与えられた、タフネスが0よりも大きいクリーチャーは、状況起因処理によって破壊される。

接死を持つ発生源から0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに割り振られた場合、戦闘ダメージの割り振りが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーのタフネスにかかわらず致死ダメージであるとみなす。

接死を持つ発生源がクリーチャーにダメージを与えるなら、そのダメージのうち1点を超える分は余剰のダメージである。

MTG Wiki

黒は「死・邪悪・恐怖」を象徴する色なのでまさに接死は黒を代表するような能力であると言える。
実際にはそんなに強力な能力でもないのでつける能力に困ったら適当につけられることが多い。《墓所のタイタン》なんかがいい例だね。

6/6なのに接死はいらないだろ!あと何で自身がゾンビじゃないんだ!

そもそもの話、「接死」はブロックするときに強力な能力である。チャンプブロックで1:1交換できる小型クリーチャーや攻撃しなくてもいいようなシステムクリーチャーの場合は嬉しいが、アタッカーが持っていたところでライフに余裕があればスルーされるし、回避能力としても飛行と比べるとかなり見劣りする。同じく黒が得意とする「威迫」と比べてもかなり弱い部類だと思う。(威迫は攻撃するときのみ機能する能力なのである意味対象的と言える)

元沼渡りさん

じゃあ結局「接死」って弱いの…?

そんなことはありません!!!!!!!
……ありません!!!!!

アグロデッキにおいてはイチイチ除去を切らなくても戦闘だけで処理できるというのはかなり有用。呪禁や護法など単体除去耐性持ちでも処理できるので意外と活躍してくれる。とりあえずブロッカーを立てておくだけでクリーチャーデッキの勢いをかなり削ぐことができるので一方的にこちらか仕掛けることができるぞ。
能力単体では「使えば勝てる」ようなものではないが、プレイングの積み重ねで勝利を目指そう!

私とマジックを繋いでくれたゾンビ

ここからはクソどうでもいい余談なので読み飛ばしてくれも構わない。
15年程前、まだ10代だった私は当時のオタクよろしく遊戯王OCGにいそしんでいた(当然アンデッ族デッキを握っていた)。
そんな中、マジックをプレイしている友人から「マジックにも吸血鬼やゾンビがいること」と、「接死」というキーワード能力があることを聞かされていた。特に「接死」は能力を聞いたときに『なんてヤベェ~能力なんだッ!!ちょっとでもダメージを与えたら死ぬとかロマンすぎるッ!!』と心を躍らせたものである。
そしてその友人から「やらないか」と誘われ、カードショップに行ったものの…なにせ当時は学生。アルバイトも規則で禁止されており(それでもこっそりバイトしているやつはいた)パックの高さに尻込みしてしまい結局プレイすることはなかったのである。

古のオタクミーム

そして月日は流れ2019年12月、ボードゲームにハマったりしながらまた別の友人2人と遊んでいたのだが、ある日突然「実は昔からマジックをやっていた」と言い出した。久々にやるかという話になり、その2人で遊んでいたのだが当然私はデッキを持っていない。とりあえず横から見ていたのだが、「このデッキ貸すからお前もやろう」と言われ最初に体験したのがモダン・黒単ゾンビである。
ゾンビを展開してロードで強化するようなシンプルなものだったが、この時に《墓所這い》と出会い、ゾンビ・トークンと出会い、そして《死の男爵》に出会わなければ私はマジックをやっていなかったかもしれない。
(ロード戦術そのものが遊戯王にはなかったので衝撃を受け、さらに「接死」付与でもう一度衝撃を受けた)

まさにゾンビと言った能力。心が震えたね。
遊戯王と違って戦場に制限がないので何体でも出せる!こんなに嬉しいことはない。

ちなみに、そのデッキは後に丸々もらった。ありがとう。

まとめ

  • 3マナロードの最高峰(当社比)

  • 意外と脆い

  • 接死だいすき

こいつを使いたいからパイオニアやってるまである

それでは良いゾンビライフを!

次回以降はゾンビサポートやスペルを紹介していきたいと思います。
また、EDHの方でもなんか書けたらな~と考えてますので宜しくお願い致します。

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