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【パイオニア&エクスプローラー】黒単ゾンビ⑩《腐敗した再会》


なんか元ネタがあるイラストらしい

(黒)
インスタント
墓地にあるカード最大1枚を対象とする。それを追放する。腐乱を持つ黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークン1体を生成する。(それではブロックできない。それが攻撃したとき、戦闘終了時に、それを生け贄に捧げる。)
フラッシュバック(1)(黒)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードをフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後、これを追放する。)

イニストラード:真夜中の狩り

イニストラード:真夜中の狩りが提案する新しいゾンビ『腐乱』を使いこなそう!

なんだかんだで腐乱は結構好き

インスタントタイミング且つたったの1マナで墓地対策とクリーチャー展開の両方を行える隠れ優良コモン。しかもフラッシュバックも2マナと軽くとても扱いやすいのが魅力的だ。
生成されるゾンビも2/2と通常のものと同一のサイズなのでアタッカーとしては申し分ない。

…とここまでいいことづくめだが、生成されるゾンビは新しく登場したキーワード能力「腐乱」を持っているため
・ブロックできない
・攻撃したら戦闘終了時に強制生け贄(つまり1回しか攻撃できない)
という2つの大きなデメリットを抱えている。

このカードに限らずだが、「腐乱」をもつゾンビは強烈なデメリットを持つ代わりに展開しやすく設計されているとも言える。デメリットがあろうがなかろうが「ゾンビ・クリーチャー」としてカウントされるため同セットの《滅びし者の勇者》と極めて相性が良く、《墓所破り》との相性もバッチリである。攻撃さえしなければ自壊もしないのでとりあえず立たせておくのもアリだろう。当然ゾンビなので各種ロードの恩恵にも預かれる。使い捨てのアタッカーとして割り切って使う戦術も十分考えられる。

ゾンビデッキと言えばこいつだよね
ゾンビを並べることにメリットを持たせる重要なクリーチャー!

他エキスパンションの同型と比較して

似たような効果を持つカードは定期的に作られており、そのうちいくつかを紹介してみよう。

《よろめく帰還》

期せずともイニストラードのカード(覆う影)

(黒)
ソーサリー
墓地からクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは2点のライフを得る。

イニストラードを覆う影

こちらは通常のゾンビトークンを生成し、ついでにライフ回復までついている。単純に効果だけ見ると優秀にみえるが、何と言ってもソーサリーなのが使いづらい。さらに、墓地から追放するのもクリーチャー限定であり必ず追放しなければならないため1ターン目に唱えることも難しい。ライフ回復もないよりはマシだがそもそもアグロデッキに必要な効果ではない。総合的には劣っていると言えるだろう。あえてこちらを採用する意味は薄い。

《不快な再誕》

アリーナで使わせてくれ~~~

(黒)
インスタント
いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の2/2のゾンビ(Zombie)・クリーチャー・トークンを1体生成する。

基本セット2014

前述の《よろめく帰還》のインスタント版。2点のライフゲインが無くなった代わりにインスタントになったことで確実に使いやすくなっており、とりわけクリーチャーがメインの環境では墓地対策カードとしても採用しやすくなっている。ただし墓地にカードがないと唱えられない欠点は変わらないのでその点では使いづらい。さらに言えば強力なコンボデッキ「パルへリオンシュート」「ジェスカイオパス」等を止められないのが痛いところ。採用するとしても分散して採用する形になるかもしれない。

《スカラベの饗宴》

アモンケットからの刺客。フレーバーと効果がマッチしててイイネ

(黒)
インスタント
1つの墓地からカード最大3枚を対象とし、それらを追放する。
サイクリング(黒)((黒),このカードを捨てる:カードを1枚引く。)

アモンケット

こちらは墓地対策効果が強化されたもの。反面、ゾンビ生成能力を失っているのであまりゾンビデッキに採用する理由はない。サイクリングがついているので腐りにくい(腐乱じゃないからね)のは嬉しいが、どうしてもサイドボード向けのカードという感じがする。そもそも、フラッシュバックを合わせれば2枚追放できるのでこちらに軍配が上がることはないだろう。

《死体焼却》

名前だけ見るとゾンビと相性悪そう

(黒)
インスタント
墓地にあるカード1枚を対象とし、それを追放する。
カードを1枚引く。

ラヴニカへの回帰

こちらはキャントリップというアプローチに形を変えたもの。ゾンビは出ないが手札は減らないので相互互換ともいえる。どちらが良いとは言い難いので採用は個人の好みで分かれるであろう。一応、フラッシュバックを拡大解釈すれば手札を減らさずに使えるという点が共通しており、ゾンビも出るので《腐敗した再会》に強みがあるともいえる。(墓地から唱えられるのも利点)

《塵へのしがみつき》

これまでの総まとめって感じがする

(黒)
インスタント
墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。それがクリーチャー・カードであるなら、あなたは3点のライフを得る。そうでないなら、あなたはカードを1枚引く。
脱出 ― (3)(黒),あなたの墓地から他のカード5枚を追放する。(あなたはあなたの墓地から、このカードをこれの脱出コストで唱えてもよい。)

テーロス還魂記

墓地対策・ライフゲインorキャントリップ・脱出と上記のカード全ての利点をかき集めたような効果をもつカード。普通のデッキに入れるならこちらの方が圧倒的に便利だろう。ゾンビが出るメリットと対象不在でも唱えられる点に如何にメリットを見いだせるかが採用の分かれ目である。しかし脱出コストがやけに重く2回目を唱えづらいし、メインから積むにしてはあまり強力とは言えないので《腐敗した再会》の方が潰しが効くカードと言えるかもしれない。

総合評価

こうして比較してみると
・いつでも唱えられる
・フラッシュバックも軽い
・腐乱とはいえゾンビのおまけつき
・インスタントである
という点がゾンビデッキにおいて攻守ともに優れたカードであることが分かる。特に墓地対策と打点を同時に稼げる部分が大きい。
さらに細かく言えば
・最悪1ターン目に唱えたとしても《闇の救済》の頭数としてカウントできるのでシステムクリーチャーの除去に繋げやすい
・《墓所破り》の手札コストや《全軍突撃》の「諜報」処理で唱えずに墓地に送ってもあとから唱えられる
というこのデッキならではの利点もある。

こういうゾンビデッキ専用のサポートカードもっと増えてほしい
じみつよカード。使ってみると悪くないよ

まとめ

  • 余ったマナでゾンビを出せる

  • フラッシュバックで二度おいしい

  • メイン投入できる墓地対策

フレーバーテキストもゾンビっぽくてオシャレ

それでは良いゾンビライフを!
次回は《全軍突撃》の予定です。

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