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コンサータ錠18mg日記         6月22日⑨

6時半か7時くらいまで、今日はなんにも食べていなかった。
食欲減退。とは聞いていたけれど 
ほんとうに食欲がどこかに行っている。
おばあちゃん家で出してもらったものを口にすると、
しみじみおいしい。
12時間なにも口にしていないのならそれは軽い断食のよう。
玉ねぎの甘みをいつもの何倍にも感じながら、ぜんぶ残さず食べた。

いつも言葉が出ないのに 言葉がつぎつぎと口から外に、
流れていくことが不思議です。
子どもが宿題を終わらせる。すごいとほめる。
子どもと家に帰っていく。

家に帰って夜眠るまでの間、子どもはごろごろとリラックスしてまんがを読んでいる。わたしは文章を打ちつける。
打ちつけても打ちつけても打ち終わらない。終わらないけど打ち終わらないこと、まだ打ちつけることがもっともっとあるのだということが、どこかでうれしくてたまらない。ほんとうにうれしくてたまらない。
こんなうれしさは ほかにはないのだから わたしはもう絶対に
このうれしさを手放さない。
それは このあいだまで なにもかもがうらやましくてなにもかもができなくて 起きあがれなくて そういうときに思っていた、ちがう思おうとしていた にせもののやる気の言葉とはちがう。
ライバルはいない。ぜんぶライバルではなかった。
誰にもならなくてもいい。誰にもなれない。
そうしてこのまま朝まで文章を書いていたいと思ったけど、子どもが朝起きてくれることが一番大切なことだと思ったからパソコンを落として子どもと一緒に眠った。
昼も夕方も毎日、しゃっきりせず眠くて眠くて、ソファに横にならない日はなかったけれどコンサータ錠18mgを飲んだ今日は夜眠るときまで あのどうしようもない眠気はやってこない。
それなのに眠るとき横になって眠ろうとすると、脳の明晰さはそのままでありながら、すぐ眠れそう。という心地に転換している。

いつもは眠るときにビタミンB群を飲んでねむるのだけれど、
飲み合わせがまだわからないので飲まずに眠る。
眠るまくらの先に、今日買ったカーテンが掛かってある。
何の花なのかはわからないけど あわい花の絵が描いてあるカーテン。
これまでのカーテンとまるでちがっている。

2023年6月22日。ものすごい1日だった。


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