見出し画像

当たり前の有難さ

徒然ちょこっとコラム 第5回


「あと1年だけでも生きたい」
と思ったあの日

心臓を悪くして半年くらい入院していた子供の頃
小児病棟では時々子供が亡くなるので
「もうすぐ俺も死ぬのかな」と思った。
退院して1年くらいは「生きているだけで十分」と満足していたのに


でも生きているのが当たり前になると・・・

もっと上位になりたい
もっとモテタイ
もっとお金があればなぁ

とか、考えるようになってしまった。

気が付けば1年どころか
すでに年寄りになっている。
願いが叶いすぎかも(笑)

振り返っても
自分では何も頑張っていないが
ありがたいことに、生かされてきた。
その後も、色々、病気とかはしたけど、結果的には
どうみても、ポンコツではあるけど(笑)


「この子は自分では助けられない」
逆子だった私は産婆さんがさじを投げたので
当時は少なかった産院で生まれた。
歩き出すのがだいぶ遅かったらしい。
おんぶした祖母は
おしゃべりなのに歩けない私の事を笑って母に報告したらしい。
「お前は、足をひっぱられたからだよ」と母が話していた。

すべて、時と場所の運
父母がたまたま那覇に間借りしていなければ・・・
戦後、復帰後と豊かになったおかげもあった。

これまでも、ちっとも自分の努力で生きながらえた訳でもないなぁ

「生きてるだけでめっけもん」
明石家さんまさんの言葉だったかなぁ

ときどき眠れない夜に、ふと思う

ああ、今、生かされているよね、ありがたいことに



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?