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1人で海外に行ったことのない僕が急にカンボジア旅に行くことにしてみた

こんにちは、S.Hです。

今までに2回海外に行ったことがあります。1回目は2022年の12月、友達と2人で韓国に、もう1回は部活の関係でニュージーランドに行きました。1回目の韓国に行った時はちょうど僕のテスト週間の直後かなんかで、準備はほとんど友達がやってくれました。僕は少し韓国語を覚えただけ。2回目のニュージーランドは部活でほぼスケジュールが決まっていて、自分で色々することはできませんでした。もちろん、どちらも刺激的な経験であることには間違いないですが、どこか物足りない気がしていました。

僕は今大学4年生です。医学部で6年生なので、まだあと2年ありますが、5年生からは病院実習が始まりまとまった時間がなくなります。6年生はマッチングという世間で言うところの就職活動、国家試験と忙しくなります。5.6年生はあまりまとまった時間がありません。そんな時、4年生の3月の自分のスケジュール表を見て思いました。

「そうだ、カンボジアに行こう」

4年生は幸いなことに最後の自由な時間があります。春休みが比較的長くて、2月の中頃から3月まるまるあります。ここで、海外に行くしかない!と思いました。

もう少し説明すると、僕は海外に全部自分1人でスケジュールを立てて、航空券を取って、お金も全部自分で工面していきたいという思いがずっとありました。一夏の冒険的なやつです。

また、「旅」みたいなことをしてみたいとも思っていました。僕は沢木耕太郎の「深夜特急」シリーズに憧れを抱いていました。もちろん、その小説は結構昔のものなので今とは全然違いますが、僕なりの「旅」をしたいと憧れていました。ですが、普段の生活でまとまった時間はないし、大学生活をすべて捨てて世界旅行にでも行くこともできないので、せめてこの3月の時間のある時に行こうと思い立ったわけです。

では、どうしてカンボジアなのか?ただ楽しみたいならヨーロッパとか行ったほうが楽しいし、安全に決まってます。

理由はいくつかあります。1つは「深夜特急」ぽさを出すためです。深夜特急ではカンボジアは通りませんが、東南アジアスタート、インドを通って、ロンドンに向かいます。僕は深夜特急の東南アジアを貧乏旅するような感じが好きなので、東南アジアあたりの国を選びました。

次は金銭面です。やっぱり東南アジアは航空券も安いし、現地での遊び代も安く済みます。大学生なので、そんなにお金ないし、安くすめばまたもう1っかい行けるかもしれないです。あとは一人旅と決めてたのですが、ヨーロッパに行くならさすがに誰かと行ったほうが楽しいな、と。

あとは発展途上国に行ってみたいという思いがありました。ヨーロッパの代表的な国も日本と同じ先進国です。もちろん、文化の違いはありますが、どうにもある程度似たような感じに思ってしまいます。そして、大学生の行けるうちに日本とは全く違ってこれから成長していくであろう途上国に行ってみたかったことがあります。

と、ここまでは東南アジアの国に行きたい理由でしたが、カンボジアを選んだ理由もあります。

1つは単純ですが、アンコールワットを見たかった。僕の中でアンコールワットを始めて写真で見たのはたしか中学の社会の教科書かなんかでしたが、見た時からなんとなく心に残っていて、ずっと見たいな、と思っていました。

次に僕の尊敬する先輩(医師、もう80くらい、日本の中でも結構すごい医師)がカンボジアに関係する仕事をしているので、見てみたいということです。その先輩のことを以下、K.Tとしますが、以前K.Tと2人で初対面でご飯に行くことがありました。その前からすごい人だとは聞いていたのですが、どんな人だろうと思っていたのですが、会ってみるとただの陽気なおじいちゃんでした。しかし、1つだけ僕の心を決定的に踊らせることがありました。K.Tは今自分がやっている事業(線虫を使ってがんを早期発見する、カンボジアに学校を作る)を丁寧に教えてくれたんですが、その時のK.Tが本当に楽しそうに話していて、僕は「こんなに楽しそうに仕事をしている人がいるんだ」と心を打たれました。

医者の仕事はまちがいなく素晴らしい仕事ですが、大変です。責任もすごくかかります。今までいろんな先輩医師と出会ってきましたが、やはりその姿はとても大変そうでいきいきとはしてませんでした。(否定してるわけではありません。素晴らしい分、当然しんどいです)そのため、自分もそのうち同じような感じになっていくのか、と正直少し残念な気持ちになっていました。

ですが、K.Tは違いました。本当に楽しそうでした。僕は素直に「俺もこんな大人になりたい」と思いました。実はK.Tには過去にはとても大変な過去があります。あんまり詳しくは述べませんが、移植に関わることで重大な事件に巻き込まれたこともありました。そんな事件を乗り越えてなお、こんなにいきいきとして仕事の話をしてくれるのです。見た目はおじいちゃんだけど、ただただかっこよく映りました。

そのK.Tは「とにかく海外に出て、いろんなものを見なさい。テストごときに心を囚われてはいけない」。そうおっしゃっていました。そんなこともあって、3月の空きを見つけたときにはすぐにK.Tに連絡していました。

「先生、僕もカンボジアに行ってみることにします」

旅としては3月中旬の1週間行きます。すでに航空券は取っています。また、途中でタイを経由する必要があるので、タイも寄ります。始めての海外乗り継ぎでワクワクします。また、K.Tの計らいで、現地の学校の生徒と交流したり、病院を見学できるそうです。大変ありがたいことです。

こうして、僕のカンボジア旅は決定し、今着々と準備を進めているところです。ワクワクが止まらなくて、毎日寝れないです。

また、進展がありましたらnoteに書きますね。次は2/4に更新します。


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