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突然の知らせ

それは…
一枚の飛行機の窓からの
写メと短過ぎる言葉から
始まった


夢とは
満たされた心を感じて
生きやすくする手段の指針

この次元世界の空間を
エストロゲンで満たす為に
錯覚させてゆく手段
人はなりたい自分を熱望し熱望し
その先は幸せが待っていると願い

人生を生きる為に
キラキラと未来を散りばめながら
夢を希望にし
死ぬ為に生きてゆく…

「部隊、辞めたから」

ある日
唐突に写メのLINEと共に
メッセージが届いた

何年も積み重ねた辛く過酷な訓練や自由のない世界のキャリアを
意図も簡単に彼は捨てたらしい

メッセージには
飛行機の窓から見えるショット

みずみずしい青色が
私の心に嫌味臭く滲み始めた

映った翼の端と青空は
間違いなく彼の 

これから始まる夢物語の1ページ目

「うわ、又始まった…」
私の心の声が
グレーの色を塗りたくる
間違いなく

私の不眠症の始まりの1ページ目

相変わらず鉄以上に固い意志
相変わらず事後承諾
何回目かわからない無謀なやりとり
無骨なメッセージが
私の心に突き刺さる

田舎町で育った
バズライトイヤー候補生は
キャリアも捨て訓練の証もメダルも
無意味だと言わんばかりに

ビリビリに部下の前で
破り捨て投げ捨てたらしい
恐らく後輩隊員の目には
イカれたカオス野郎にしか見えていないと思われる
後に語り継がれるカオス野郎
まぁ、その話はまた今度


あっという間に
東京の彼方へ降り立ったカオス野郎

そして更にそれが
序章に過ぎない台詞を
私に投げつけた

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