ASIBA二期レポ
ASIBA2期生でEnoniwaというプロジェクトを進めているキタバヤシです。こんにちは。
プロジェクトについてはこちらで詳しく知ることができます。合わせてご覧ください!
この記事では、わたしが3ヶ月間ASIBAのインキュベーションプログラムに参加してみた感想を綴りたいと思います。
Enoniwaプロジェクトの変遷というより、3か月間でこんなことがあったな~。というゆるいレポです。ASIBA3期として参加してみたいと思っている方、興味のある方に届くと嬉しいです。どうかお付き合いください。
ASIBAって、東大生の頭がいい人の集まりなんでしょ…?
2期生として参加するまで、こう思っていました笑
代表は東大生、参加している人も東大生、一期生として参加していた仲の良い先輩も、「東大生だらけで大変だ!!」とのこと。
きっと高学歴で地頭の良い人しかいない集まりなんだろうな〜と、なんとなく自分とは一線を引いていました。
ASIBA2期生募集!
わたしが就活を終えたころ、ツイッターでASIBA二期生の募集がかけられていることを知りました。これから一年間修論しかしない日々はさすがに暇すぎる、、、と思っていたわたしは、何かに打ち込める機会を無意識に探していました。
就活終わりで気が抜けていて、締め切り当日の夕方まで応募を後回しにしていました。その日の夜ちょうど台湾旅行に飛び立つ予定だったので、応募フォームを考える時間もほとんどなく、事前の面談なども一切していませんでしたが、「出さないより出して落ちた方がまだマシだ!!!」と思い、勢いで応募しました。
卒業制作の時に残したモヤモヤ
もともと私は卒業制作で扱ったテーマである「知的障害者と社会の境界をアートを用いて解く」を、建築的な提案だけではうまく解けず、実際にどのようなアプローチをすれば解決できるのだろうか?という漠然とした問いをもっていたので、
ASIBAのプログラムの機会を借りて、このテーマを深掘りしようと思いました。
4月のはじめ、一期生の新美さんのプロジェクトである二畳建築が参加していたイベントでライブペイントをしていた時にメールで採用通知がきて、めちゃくちゃ驚きました。
運営、二期生との邂逅
私以外みんなプロジェクトもすでに進んでるような、優秀な人しかいなかったらどうしよう、、同じ目線で会話できるかな、、とかなり不安でしたが、実際に接してみると、代表の二瓶さんをはじめ、みんなとっても柔らかい人たちで・・・
そして二期生と話してみると、それぞれみんなやりたい事があって、それを絶対に自分の手で実現させたい!!!という志のもと集まっている。
こんなに一人一人が自立した信念を持っている集まりはなかなか無いと思いました。第一回目にして、最高な環境に身を置けたという確信を持てました。
思ってたんと違う!インキュベーションプログラム
ただ、実際にプログラムに参加してみて、思っていたところと違うことはたくさんありました。
実業家のレクチャーを経て、マネタイズ…ポジショニングマップ……みたいな聞いたことのないカタカナの単語や、ビジネスっぽい考え方に混乱したり・・・・
自分の提案を発表した後にメンターさんから真顔で「それ誰が喜ぶプロジェクトなの?」って言われて打ちのめされたり・・・
普段、大学で設計課題に打ち込んだり、友達とアイディアコンペをしているだけでは経験できないことばかりで、社会と向き合うことの難しさを思い知らされました。
三か月間で学んだこと、反省したこと
ヒアリングへ行け!現場の声から課題を見つけろ!
現場に足を運び、現場から課題を見つけること。
思えば私は設計課題や卒業設計において、ヒアリングを通して課題を見つける努力をしたことが無かったかもしれません。なんとなく現状を把握して、主観から生まれた曖昧な課題を設定していました。
なので、始まったばかりの時期(4月末)に私が
「互助関係の希薄さが課題で~・・・」と言っていたら、
メンターの連さんから、「課題が大きすぎる。焦らずに、いろんな現場にヒアリングに行って、課題をしっかり認識しろ(意訳)」
とご指導いただきました。
その通りに、いろんな施設の職員・利用者の家族や周りの人に話を聞いていくうちに、自分がフォーカスしたい課題を少しずつ見極めていくことができたと思います。Enoniwaが解決したい課題はまだまだ抽象的で大きいものかもしれませんが…
焦らず、丁寧に!(重要)
「境界線を設計すること」
「私は建築学生なんだから、建築(ハード)を作らないといけない」、「建築の専門的な言語で語れるようなプロジェクトでないと意味がない」と、考えていました。Enoniwaを作る中で、建築を学んでいる人間がこのプロジェクトを進める意味が分からなくなっていた時に、その内容を二瓶さんに相談したことがありました。
にへち「建築の定義をもっと広くしてもいい!」、「人と人がどのようにコミュニケーションするかを設計する、これって建築的だよね」
凝り固まっていた考えが弾けるような感覚がありました。。
建築とは、異なる二つの要素の間にある境界をデザインすることであり、
人と人がどう関わるかを設計する・考えることもその一種だと気づきました。
考え方次第ですが、これくらい視野を広く持っていればいろんな分野に挑戦できるようになりそうですね。
「境界線を設計すること」
(これはFESが終わった後に二瓶さんが言っていた言葉です)
仮説検証を一気に何個も回せ!短いスパンで!
私は頭で考え過ぎてしまう癖があります。
5月の初旬あたりに、初めて作ったプロトタイプに対して、反省点や次に生かせそうなことを長い間ぐるぐると考えていました。
森原さん「実現させたい理想的なシーンに対して、それが成り立つような仮説を立てて、検証する。それも色んなやりかたで、一気に回して情報を集めていくと、自然に必要なプロダクトが見えてくる」
一つの案(仮説)を丁寧に作るよりも、短いスパンで何個も試していくことが大事だと知りました。
「考えてもわからないから一旦試してみよう!!」
このように、すぐに行動に移す癖が少しずつつ定着してきて成長を感じます。
やりたいことを自覚できない病
反省点です。
私は人に言われたことや本で読んだことにかなり影響されやすく、アイディアを無限に広げてしまいます。しかし、広げる力に対して、それらのアイディアを組み立てる力が絶望的に足りていません。(誰かから案に対する意見をもらうと、毎回ふりだしに戻って1から考えるみたいな)
そのせいで今回のプログラムでも、自分が進みたい方向や実現させたいシーンを自覚するタイミングがかなり遅かったです。反省。
しかし今回は、そんな私を助けてくれる存在がいくつかありました。
①自分ができないことをやってくれる仲間
同じ研究室の同期の吉田が毎日のようにプロジェクトについて一緒に考えてくれていました。
私が変な方向にそれた時には「お前が行きたい方向はこっちだろ!!!」と軌道修正してくれて、
私がアイディアを広げ過ぎてパンクしているときには、それらを組み立てて新しい気付きを与えてくれました。
自分ができないことをやってくれる仲間がいることはかなり大事だと思いました。
②MEs
そしてASIBAのレクチャーで使わせてもらう機会があったMEsというツール。
a春さん「MEsはアイデアを創発しながらクリエイションすることに特化したメタバースです。」
HP→ https://www.o-me.io/
自分の思考がメタバース内で可視化されることで、自分がどのような方向へプロジェクトを進めていきたいのかを自覚できると同時に、そのイメージの共有をスムーズに行うことができました。
実際にこのツールを使う中で何度も新しいアイディアをひらめきました。
まとめ
こうしてみると、本当にいろんな人に助けられてきたということがわかります。関わってくれたすべての人に感謝しています。
軽い気持ちで応募したのに、ここまで濃い三か月間になるとは思ってもいませんでした。勢いで応募した自分、よくやった!そしてスカスカなフォームの内容にも関わらず採用してくれた運営の方々、ありがとう!
これまで机上の空論しか語ることができなかった私ですが、このプログラムを通して社会との接点を少し持てた気がしてとても嬉しいです。もっともっと成長できそうです。
ここで生まれたプロジェクトや様々な人とのかかわりを大切に、これからもやめずに走り続けたい。そう思えるのも、ASIBAという居場所があるからかもしれないです。(なんだろう、例えるとしたらドラゴン桜の教室的な・・・)
ちょっとでも興味がある人は、絶対に飛び込むべき場所です!
ここまで読んでくれてありがとうございました!
Enoniwa キタバヤシ
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