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後期高齢者が初めての電気自動車を購入するという話③

グレード、走行距離、年式、色の話をする前に電池容量の話を単純化してわかりやすくしようと思う。その前に父親にリーフを勧めるのにあたり、リーフは昭和の日産車でいうところの何に該当するのか?というたとえ話をしてみた。実はうちの父親は昭和の頃、大の日産車好きで思い出すだけでも《フェアレディZ(S30)》、《ローレル(所謂ブタケツ)》、《グロリア(220)》《セドリック(Y30)》等そうそうたるラインナップの車に乗っていた(全部中古でお手軽な個体ばかりだった気もするが)。なので今のリーフは昔の日産車の中で何に値する車格なのかちょっと考えてみた。まずはサニーかなと思ったが、そこまで安い車でも無い気がする。ではスカイラインか?これだとそこまでスポーティでも無い気がする。ではブルーバードか。ブルーバードであれば十分な室内空間と車格があり、先進的なイメージも適度にある。多分リーフはかつての510や910ブルーバードの様な車だ。そういうと父親は何となく腑に落ちた顔をしていた。

さて、車格の例えの次は電池容量と電費(燃費じゃなくて《電費》)をイメージしやすくするために極めて単純化して説明してみた。まずリーフで選べる電池容量の40kwhと62kwhは非常に大雑把だが、ガソリンタンクの《40リットル》と《62リットル》の違いと説明してみた。但し、ガソリン車で燃料タンク容量を任意で選択出来る車種は日本には存在しないはずで(オーストラリアなどの大陸型の大型SUVではダブルタンク仕様が選べるがここでは割愛する)ガソリンタンクであれば単にタンクの原価相当分が値上がりするだけだが、電池の場合は電池の原価分がもろに購入価格に響いてくる。また大容量バッテリーはその分重く使わない(使い切れない)容量の電池を搭載する事はデッドウェイトを運ぶ事になり非効率と考える事も出来る。

次に電費だがリーフで良く言われる電費7㎞(1kwhあたり7㎞走る)はガソリン車でいうところの《リッター7㎞》と説明した。リッター7㎞だと昭和のセドリックやクラウンの燃費と言ったら『ずいぶんと燃費が悪いな』と反応していたが昭和の頃でもガソリンはリッター100円はしたけど、電気代は特に工夫してなくても1kwhあたり30円位なので、それであれば経済的だと納得していた。

《電池タンク》は40、電費は7㎞なので《満タン》だと280㎞走る。280㎞走るコスト(電気代)は大雑把に1kwh30円×40なので1,200円ほどと説明すると、父親は今乗っている軽自動車の前に乗っていたプリウス(30型)と即座に比較し始め、『プリウスで1200円分ガソリン入れると7リットル位入り、リッター20㎞は走ったから140㎞分相当。なのでプリウスの倍走るのは凄いな』との反応だったが、プリウスは一度ガソリン満タンにすると700㎞以上無給油で走ったからあまりガソリン給油の事を意識する事も無かったはずだが、リーフの場合近場往復であれば経済的だけど遠くに行く時は経路充電(移動道中の充電)によるストレスがあるはずとアドバイスをした。まぁ父親はもう後期高齢者のおじいちゃんだからそんなに遠くに行く用事もないかな?なんて思っているが心身が元気なうちは、たまに遠方にドライブでも行ってもらい、道中の日産ディーラーや道の駅の充電器を活用して心身のリフレッシュをしてもらえたら等と考えている。

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