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シンガポールまでセミナーを受けに行ったらすごいことに気付いた。

7月12日、わたしはシンガポールにいた。

シンガポールのチャンギ空港は、すごく綺麗で広くて、
誰とも喋らず入国審査が終わったことに驚いた。

案内に従って進むと、気づいたらシンガポールに入国していた。

なぜそんなところにいたのかというと、
所属しているマーケティングのコミュニティ、
プロジェクトFのセミナーに出席するためだ。

セミナーは7月14日、丸一日。
次の日は夕方からクルーズ。

シンガポールを楽しみたかったので、
少し前乗りして到着した。

今回のシンガポールセミナーのテーマは
想像を超える未来を創造する。

自分の枠を外すことが目的だった。

わたしはタイに住んでいるので、
シンガポールに行くだけでは枠は外れないのかもしれない。

そう思っている時、旦那からこのホテル泊まってきなよ、
と声をかけられた。

そのホテルはシンガポールの老舗高級ホテル。
ラッフルズホテルだった。

値段を見て驚愕。
一泊の値段、ゼロひとつ多くない…?

でも、わたしでもいいのかな?と思うことを
やることに意味があると思い、
旦那に何度も何度も確認して、吐きそうになりながら
ラッフルズホテルの予約ボタンを押した。

さらに、せっかく行くならマリーナベイサンズを
ホテルの部屋から拝みたい!と思い、
リッツカールトンを予約。

さすがに高くてビビったので、
ツインルームにして相方を探すことにした。
見つからなかったら一人で払うのか、、と
こちらも吐きそうになりながら予約した。

シンガポールに到着するまでも、
たくさんの不安と向き合った。

わたしには4歳と2歳の息子がいる。
息子たちを旦那に見ていてもらうことに
特にハードルはなかったが、
問題は子どもたちの反応。

当日は、子どもたちをナーサリー(保育園)へ
送り届けたその足でドライバーさんに
空港まで送ってもらう予定だった。

その日の朝、
長男に行ってくるねと伝えると、
わかってるんだかわかっていないんだか、
意外とすんなり登園していった。

次男にも行ってくるねと伝えると、
「いく」と言い、俺も連れていってくれと
言っているようだった。

入り口でおこなわれる口の中チェックを
拒むように口に手を当て、ナーサリーに
行かないという意思表示をしているように見えた。

最後は泣きながら先生に担がれて登園したが、
次男よりも長男の心配をしていたので、
どちらの反応も意外だった。

わたしはというと、意外と後ろ髪を引かれることはなく、
飛行機のチケットが本当に取れているのか、
クレジットカードは使えるのだろうか、
などなど、次に起こる可能性のあることに不安になっていた。

車の中でブツブツ独り言を繰り返すわたしを見て、
「いずみちゃんって興奮してる時、独り言増えるよね」
と旦那が言った。

そう、まさに自分でもそう思っていたところだ。
しかし、興奮というか緊張の気がするが。

ドライバーさんと旦那に見送られ、
無事にバンコクの空港に着き、あっさりチェックイン。

航空券はちゃんと取れていた。
まずはひとつ不安が払拭される。

飛行機の中では、ずっとコミュニティの
マインドアップ音声を聞いていた。

悲鳴が上がるくらいの乱気流があったが、
意識を音声を聞くことに集中することで乗り切った。

そして、冒頭の通り、シンガポールに降り立った、というわけだ。

到着したのは15時ごろ。
空港からホテルまでの道のりでスコールのようなすごい雨。
ラッフルズホテルに着いたが、
これからホラーでも始まりそうな雰囲気だ。

ホテルについた瞬間驚いた。
ドアマンがわたしの名前を言ったからだ。

おそらく、このくらいの時間に到着して
一人で泊まる日本人が他にいなかったのだと思うが、
それにしても、高級ホテルのおもてなしに
ググッと心を持っていかれてしまった。

そしてホテルマンも、英語があまりわからないわたしに
すごく優しく丁寧に対応してくれ、英語で伝わらない時は
Google翻訳を使ってわたしが理解できるようにしてくれる。
にこやかでフレンドリーだけど、丁寧な対応。

ラッフルズホテルは全室がスイートルームで、
全室にバトラーがついている。
そして、わたしの部屋のバトラーは女性だった。

一泊二桁万円のホテルになんか泊まったことのないわたし。
ラッフルズホテルでは驚いてばかりだった。

部屋の説明をひとつひとつ丁寧にしてくれること
部屋の電気やカーテン、バトラーさんの呼び出し、
テレビなどが全てタブレットで操作できること
そのタブレットが日本語で表示されること

ウェルカムメッセージが手書きなこと
チョコレートが食べ放題なこと
(最初に6個くれて、なくなったら連絡してねと言われた)
泡風呂をつくってもらえること

全てが初めての体験すぎて、
枠が外れてるなぁと思ったと同時に、
今度はもっとゆっくり泊まりたい!!
と、新しい夢ができた。

ベッドの上のファン、天井まである大きな窓、
その窓からバルコニーに出られて、噴水がある中庭が見える。
洗面台(なんかいい言い方ない?)もおしゃれで素敵すぎた。

もう、空間全てが最高で、幸せな時間だった。

素敵な雰囲気に浸りすぎて、気づいたらお昼ご飯を
食べないまま夕方になっていた。

夕飯はコミュニティの方と素敵なお店でお約束。
2次会でも素敵な皆さまとご一緒した。
ステージが高い人たちはパワーがある。

こういう人たちがいるところに身を置いていたい。
こういう場所で自分を高められることを
身体が喜んでいると思った。

朝はしっかり二度寝して、
ひとりで寝られることの幸せを噛み締めた。
子どもがいると、ゆっくりは寝られない。

モーニングを食べて、バブルバスをしてもらい、
ラッフルズホテルとはお別れ。

すごくすごくいい時間すぎた。
旦那よ、ありがとう。

次のホテルはリッツカールトン。
ラッフルズの車で送ってもらい、無事到着。

希望通り、マリーナベイサンズが見えるお部屋。
特に、バスタブから見るマリーナベイサンズは圧巻だった。

でもこれって、予約してお金払えば
誰でも見られるんだよなとふと思う。

確かに宿泊費は高いけど、
払えないほどの値段ではない。

お金を払えばこの景色が見られる、
ということを知ったのも、
枠が外れたということなのかもしれない。

つまり、やればできるということ。

逆にいうと、お金を持っていたって、
予約しなければ泊まれない。
ただそれだけのことだ。

ランチもまた素敵な皆さまとご一緒させていただき、
高いエネルギーを感じる。
ポジティブでフラットでオープンな方が多い。
わたしもそうありたいと思った。

ランチの後は撮影会。
ずっと素敵だなと思っていたカメラマンさんが
撮影会を募集していて、飛び込んだ。
これも枠を超える体験だった。

わたしなんて、この撮影会に申し込むのはふさわしくない。
一度はそう思って、案内を見たけど閉じていた。

でも、この機会を逃したら
もうこんなチャンスないかもしれない!
そう思って、連絡した。

結果、申し込んで本当によかった。
他の参加者さんとの繋がりもできたし、
何より、素敵だなと思っていた人に
わたしの写真を撮ってもらえたからだ。

そして、直接お話しできて、
思っていたよりもすごくフラットで、
やっぱりすごく素敵な人だとわかった。

夜は前夜祭。
たくさんのコミュニティメンバーが集まって、
いよいよ感が増してきた。

毎度毎度、素敵な出会いがありすぎて、
同じようなことばかり書いている気がする。

クライアントさんとも直接話せて、
ここにくる前にやりとりしていたことの
すり合わせをした。

対面ってめちゃくちゃいい。

夜はお部屋の相方と合流して、
翌朝は一緒にホテルのモーニング。

この日がセミナー本番。
自分のビジョンを考える日。

みんながゾロゾロと集まり、
照明が消え、オープニングムービーが始まる。

自由ってなに?わたしらしくってなに?
自由に生きたい。わたしらしく働きたい。

変わりたい、まわりの人も変えていきたい、
未来を変えたい。

まさに、自分の心の中を代弁しているようなムービー。
自分が気付いていない心の声を聞いているようだった。

そこからセミナーが始まり、
まずはここに座っている自分を褒めよう、
というところから始まった。

自分を褒めるシェアタイム。

わたしは、タイから来てるし、外国に住んでるし、
シンガポールに来るなんて
そんなに大変なことじゃないと思ってた。

でも違った。

ホテルは震える手で予約した。
こんな大金使っていいのかな?
ホテルに一緒に泊まってくれる人は見つかる?
子どもたちはどんな反応する?
飛行機はちゃんと予約できてる?
クレカは本当に使える?
乱気流、大丈夫かな?

数えられないくらいの不安がわたしにもあった。
わたしも頑張った結果、ここに座っている。
それに気付いた時、涙が止まらなかった。

ここに座っていることは当たり前なんかじゃない。
いまここにいる自分を褒めてあげなきゃ。

そんな想いに気付くことからセミナーは始まった。

ビジョンは、人によって違う。
人に共感されなくていい。
自分の心が動くものであればそれでいい。

ビジョンと聞くと、壮大なものでなくては
いけないようなイメージがあったが、
自分だけのものでよい、といわれて
ビジョンというものの印象が変わった。

セミナーの中で、
「欲には鮮度がある」という話があった。

うわー、なるほど。と思った。
やりたいと思ったことでも、
時間が経つとやりたかった気持ちはどこかへ行ってしまう。

やりたいと思ったことはすぐに行動に移そう。

シンガポールで起業家さんたちのパワフルさを目の当たりにして、
帰ってきてすぐにパーソナルトレーニングの体験を予約した。

翌日無料体験に行って、説明を聞き、
ちょっと想定と違うこともあったが
この言葉を思い出して勢いで入会した。

あの熱量のまま始められたなと思う。
後回しにしていたら、
きっとどこにも入会していなかっただろう。

セミナーに話を戻すと、
わたしがこのコミュニティに入ってから
ずっとやってきた「こわいことをする」ということの話があった。

人生を変えたいなら、こわいと思うことをする。

今までやってきたことをやるのは、こわくない。
こわいのは、やったことがなくてわからないから。

やってみたら、大したことなかったりする。

本当にそうだなと思って。
やってみたら大したことないというか、
やってみたら、それは経験になる。

わからなかったことがわかるようになるって、
すごいことなんだと改めて感じた。

そう考えると、わたしは4年前に
赤ちゃんの睡眠コンサルタントの資格を取ると
決めてから、ずっと、少しずつこわいことを
やってきたのかもしれない。

育休中に50万円もかけて資格を取るなんて、
産休前のわたしには想像もつかなかった世界。
(そしてそれはお金になってない。笑)

でも、あの経験から間違いなくわたしの世界は広がった。

会社で働くという以外の選択肢を知った。

あの時から、それまで隠れていた
自分の可能性を信じたいという気持ちが
出てきたのだと思う。

セミナーを受けて、今の自分の考え方は
間違っていないと確信した。

ただ、進む方向が決まっていないので、
ビジョンを決めないと迷子になってもったいない。
効率よく成長していくためには、
変わってもいいからビジョンを決めること。

次の日のクルーズは、セミナーが前振りとなって
ものすごくよかった。

「体感する」とは、こういうことなのだと肌で感じた。

セミナーとクルーズで感じたのは、
わたしは一人の人間だということ。

言葉にするとありきたりで、
当たり前のことだけど、それを身体で感じた。

旦那のことも、子どものことも、
タイに住んでることとかも忘れて、
一人の人間としてそこに存在していて。

え、わたしって一人の人間じゃん。
って気付いた時に、涙があふれてきた。

クルーズの中の何気ない時間。

どこに住んでるとか、どんな仕事してるとか、
何歳だとか、そんなことも関係なく、
お互いを認め合い、尊重して関わっている。

あの瞬間のあの感覚。
わたしが「わたし」としてそこに存在している。

セミナーでの「唯一無二」という言葉がリンクする。

あぁ、自分のことをもっと大切にしてあげよう、
自分のビジョンを叶えてあげなくちゃ。

同時に、旦那も子どももひとりの人間で、
それぞれの選択があるよな、と、
また当たり前のことに改めて気づく。

クルーズで、自分への感謝の気持ちを
となりの人とシェアした。

また、泣けてきた。

セミナー、クルーズと泣いてばかりだ。

1000人規模のコミュニティだけど、
クルーズに参加したのは100人ほど。
たった10%の中に入っている。

この少数に入れて、この経験ができたことは
間違いなく今後の財産になる。

自分へ感謝したら、不思議とまわりへの感謝があふれてきた。
そして、それは今まで感じたことのない深い感謝だった。

旦那、子どもたち、お手伝いさん、運転手さん、旦那の会社の人たち、
コミュニティの人たち、関わってくれている人たち。

今回のシンガポール旅でも、
たくさんギブしてもらっているなと気付いた。

シンガポールでたくさんの人と知り合えた。
いい人ばかりで、本当に皆さんギブをしてくれる。

わたしは人と話せたのが嬉しくて、
自分の話ばかりしていたなぁ。

相手の時間も大切にしないと。

でも、自分の話を聞いてほしいと思える人たちに出会えて、
この環境に身を置くことを心が喜んでいると感じた。
このコミュニティがすでにわたしにとって大切な場所になっていた。

この旅でたくさんの人と撮った写真は、
わたしのお守りだ。

一人でタイにいても、わたしには仲間がいる。
シンガポールで一緒に時間を過ごした人たちがいる。

わたしにとって、この事実はとても大きい。

海外にいるから日本のセミナーには出られない、
月一でセミナーにリアル参加できる人たちはいいな、
そんな風に思っていたけど、
わたしにもかけがえのない時間を共にした仲間ができた。

この空間を、この空気感を一緒に感じた仲間ができた。

一匹狼で、群れるのは苦手だけど、仲間はほしい。

矛盾しているようで、きっと矛盾していない。

群れなくても仲間にはなれる。

この旅一番の収穫は、
わたしは一人の人間だけど、ひとりじゃない
と、思えたことかもしれない。

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