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カメラ買い替え検討

α7iiiを使い始めて4年が過ぎた。
2018年発売の古い機種だが50GMF1.2と組み合わせている限りはAFの速度や写真の写りに不満はない。
αシリーズのデザインコンセプトを変えない路線のお陰で見た目の古臭さも感じない。
ただ、4年も使っているので今後の故障が怖くなってきた。
このα7iiiというカメラは初値22万程度に対して今でもメルカリでは15万弱、量販店のワンプライス下取りでも12万程度の値がついている。
6年前のモデルとしてはそうとう頑張っていると思う。α7Rシリーズや同年代の他銘柄を考えればとても優秀。
ということで買い替えを検討してみる。
候補は
順当にα7iv
さらにコンパクト化してα7cii
Nikonに出戻ってZf
発表されたばかりのS9
の4機種。
今はレンズ1本しかなく、資産と呼べるような感じでもないのでマウント縛りなしでデザインの良さそうなフルサイズミラーレスを並べてみた。
キヤノンはなんかデザインがそそられないのでなし。
フルサイズ限定なのはボケ表現が好きだから。

上から考えていく。

α7iv


α7ivは価格が約33万。
今使っているα7iiiと比較すると、もちろんスペックが下がっている要素はほとんどなく、買い替えてもたいしたストレスも問題もないと予想できる。(連写は地味にスペックダウンしてるらしい。)
ただ価格が高い。
7iii購入時と比べると10万以上高い。
そして面白みに欠ける。今のカメラが壊れる前に入れ替えておこうという目的には合致するけど、今のソニーでAI-AF非搭載のモデルを買うのはテンションが上がらない。
3年近く前の機種だしvを待ったほうがいいかも。
グリップ感は良くなってるけどボディ(箱部分)の厚みが増しているのも7iiiからの買い替えだとスッキリしない。


α7cii


次にα7cii
価格は約26万。
α7iiiと比べると
ファインダー倍率が少し低い
シャッタースピードが最速1/4000s
シャッターの先幕がメカではなく電子
マルチセレクター(スティックのやつ)がない
カスタムボタンが少ない
グリップが若干浅い
非圧縮RAWでの連写が遅い
シングルスロット
ファインダーが出っ張っていなくカメラらしさが薄い。
などなどスペックダウン要素がかなりある。
買い替えるとしたら結構怖い。
ただα7ivにもないAI-AFを積んでいる。

クラシカルな小さいレンズ合わせるとかっこいい


3機種目はZf
価格はα7ciiと同じく26万くらい。
Zで気になるAFもかなり良くなっているらしい。
デザインもクラシックな感じでまあまあ良い。
子供が使っているzfcと比べるとチープ感少なく質感がかなり改善されている。
ただ、実物を触ると意外とデカい。
そして1番の問題はせっかくボディがクラシカルなのにそれに似合うレンズがほぼないこと。
マウントを変えるとしたらZ50f1.2を買うことになるがこれも似合いそうにない。そして常用するにはデカく重い。
そもそもクラシカルなデザインのカメラでF1.2のAFレンズなど使おうとするのがズレているのかも。
しかし、Z9/8はデカいし高くて買えない。
Z6/7シリーズはファインダー部が出っ張り過ぎていてデザインが好きではない。
写真を撮る道具なんだからデザインなんか気にするな、と言われるとそもそもZfの存在意義が薄れるわけで。
ということでクラシカルなデザインかつコンパクトなZ50mmf1.4(この際F1.2まで求めない)とかが出ない限りNikonを選ぶのは難しい。

S9 ロゴ消すとよりかっこいい

最後にS9
価格は約21万。安い。
質感不明だがデザインもシンプルで良い感じ。
ただ、ファインダーレス、メカシャッターレスということで晴れた屋外で走り回る子供を撮るには画面も見辛いだろうし、ローリングシャッター歪みの懸念もありしんどそうな気がする。
また、4K動画の撮影時間が15分制限らしい。
子供の発表会は動画で撮るので15分では足りない。
途中で停止して再度RECボタンを押すと撮り逃しが発生する。せめて7iiiなど一昔前のカメラのように30分なら大丈夫だったのに。
スペック的にショート動画、もしくは編集前提の素材撮り、スチルとしてはストリートスナップ撮影なんかを狙ったカメラであり、ファミリー層がメインカメラとして1台でなんでもやるのは無理そう。
カメラを複数持ちする財力のない私はターゲットじゃないのだろう。
デザインも良さそうではあるが、レビュー動画からはデメリットを全て掻き消す程の雰囲気は感じない。
特に、LUMIXロゴやレンズ脱着ボタンが悪目立ちして雰囲気を損ねているように感じる。
防塵防滴ではない、外装の材質がオールプラという噂もあり質感は期待しない方が良さそう。
6/17追記
S9の先行展示を触ってみた。
予想通り、質感や雰囲気があって所有欲を満たせるようなカメラという感じではなかった。
フラットデザインではあるがクラシカルな雰囲気でもなくカジュアルなカメラという感じ。

結局、今のところソニー以外はミートするカメラがなさそうなのでα7ciiの実機を触って7iiiからのスペックダウンや差異を確認してみた。
あくまで比較対象がα7iiiなのでハードルは高くないはず。

まず、ファインダーの小ささはほとんど気にならなかった。
確かに小さいが許容範囲内。AF駆動時のモアレっぽい現象も改善されている。
α1やZ9のようなハイエンドや他銘柄とも比較した。
数値的に改造感は劣るはずだが、OVFとEVFほどの差はない。EVFは所詮EVFだ。
そして、α7iiiを4年使った結果、EVFの見え方そのものに完全に慣れきってしまったためどれを使っても大した違和感なく使えそう。(AF駆動時に30fpsとかのカメラは流石に違和感しんどいけど)
気になるとすればアイカップがほぼない形状なので晴天が若干不安ではある。

シャッタースピードMAX1/4000は、普段50GMf1.2を開放で使うことが多い私にとってはかなりのウィークポイントだと思っていた、しかし、そもそも晴天では1/8000でも足りないことがあるため、今の7iiiでもNDを付けていることが多く、1/8000まで使うことはほぼ無いことに気づいた。

次に電子先幕によるボケ欠けのインパクトを検証しようと7iiiを電子先幕に設定して数週間使ってみたが、シャッタースピードの上がる日中はNDを付けているので全く気にならないことが分かった。
シャッター音のショボさは諦める。(某社の7とか8とか10のおもわず笑っちゃうようなフィーリングに比べれば全然マシ。実は7iiiは先幕もメカで使うと意外とフィーリング良い)

マルチセレクターレスも不安はあるがフレキシブルスポットが使えないわけでは無いし、7iiiにはないトラッキングもあり、画面端に被写体を置くような構図でもAI-AFで被写体認識の性能が段違いなのでなんとかなるはず。
カスタムボタンの少なさも、オートホワイトバランスの精度が改善しているという話を信じればなくても大丈夫そう。

グリップの浅さに関してはα7cより大幅に改善されていて7iiiとの持ち替えではほとんど気にならない。
ただし、似たようなサイズ感かつ近い発売時期のα6700のグリップは7ciiより遥かに手に馴染む形状(なんなら全てのカメラで1番好きかも)になっているのでなんで同形状にできなかったのか疑問が残る。
とはいえグリップのないクラシカルなカメラに比べれば圧倒的に撮りやすい。
思い返すと、家族で出掛けて左手に買い物の荷物なんかを持った状態で、片手で撮ることがよくある。やっぱりグリップは必要だ。
zfcくらいの高さ寸法のカメラに軽いレンズなら、底面を小指で支える事でギリ片手撮影ができる。しんどいけど。

グリップのシボの質感も改善されていて好感触。

連写に関しては運動会くらいでしか使わないため、その時だけ圧縮RAWにすれば7iii同等になる。そもそも日中の屋外なのでシャドーを極端に持ち上げるような現像も少ないだろうし。

シングルスロットも問題ない。7iiiには2枚挿してはいるがバックアップとしての同時記録設定もしておらず、万が一容量が無くなった時のスペアとしてしか使っていない。

最後にファインダー部が出っ張っていないレンジファインダースタイルのデザインについて。
6000シリーズとの差別化もあまりできていないし、カメラらしさがなく微妙だと思っていた。
スペックダウンより、このデザインに対する感情によって、7cシリーズをメインカメラとして買うことは無いと思っていた。
ただ、買えるわけもないライカのレビュー動画を色々見ているうちに7cのレンジファインダースタイルがカッコよく思えてきた。
ソニーのロゴを黒く潰すかパーマセルでも貼れば意外とスッキリしていてデザイン的にもベストな気がしてきた。

αロゴだけが良いかも


出っ張りがなければ鞄への収納性も良いし、斜めがけしている時の邪魔も少なくなる。
将来、MFレンズを付けるような余裕が生まれた時も、デザイン的なバランスはレンジファインダースタイルの方が良い。

現物を触るまで気付かなかったのはマウント部の赤いラインが他のαに比べて細いこと。
一瞬物足りない気がしたが、α7の差し色は6000シリーズとの差別化でしかなく本来は無い方がかっこいいまである気がするのでこちらも問題なし。
ついでに7iii、7ivと違いリアカバー材質もマグネシウム。触っても違いが分かるわけじゃないけどフルメタル、マグネシウムってのはなんか良いよね。
ということで余程の事がない限り近いうちにα7ciiに買い替えてみようと思う。


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