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【仮】蠱惑

一匹狼の曇った瞳孔に
劣等感を覚える だから今夜も果ててしまう

官能的で人たらし 客観視出来ぬ程の奇態さ
彼の沼に深々と 沈めば 底は無く
濁るくらいなら良い方で
喉奥に流入する余裕の色気は

犠牲にした時と財を久しく想わせるのに
あぁ また空論の口づけで想いは薄れてしまう

残香を照らし返す情調に
虚しくなる だから今朝もまたぞんざいに

肉体的で骨抜きに 静観出来ぬ程の有様
彼の声帯に濃々と 冒されたら 際限は無く
汚れるくらいなら良い方で
血管に乱入する微笑の蠱惑は

手放した理と器を愛しく想い出す
あぁ また刺激的な接吻で失う事を愛してしまう

払拭の嵐さえ私が在る為のスポットライトに創作され
手からすくいきれないのは
独りになりたい憧憬だった

官能的で人たらし 客観視出来ぬ程の奇態さ
彼の声帯に濃々と 冒されたら 際限は無く
濁るくらいなら良い方で
血管に乱入する微笑の蠱惑は

生きた心地だけ 与えてくれた

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