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かめのぞき

色には興味関心があります。
読書のように「好きだー!」とアピールするほどではないけれど、なんとなくふんわりと好き。
気づけば、関連する本もけっこうな数を集めていました。

世界は色彩にあふれていますね。
心に及ぼす影響は少なくないでしょう。

色について、つらつらと綴っていきたいと思います。
この分野においてはまったくの素人なので、知識より感じたことを。

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甕覗

初っ端は〈甕覗/かめのぞき〉を取りあげてみます。
JIS慣用色名によると「やわらかい灰みの青」

布を藍甕にほんのちょっと浸したら染まった色。
甕をチラっと覗き見た時の水面に映る空の色。
そんな意味があるそうで、江戸時代に生まれたのだとか。

なんというネーミングセンス!
さすが(?)江戸っ子、粋だねぇ。
コンテストがあったら間違いなく大賞ものでしょう。

透明感があって爽やか。

遠い昔の小学生。
夏のプールを思い出します。
プールサイドに全員でうつ伏せてひたすら背中を焼く“甲羅干し”の時間、ゆうらりと揺れる水面に見惚れていたものです。
思えばあれが甕覗色だったのかな。

夏といえば、私はこの季節が大の苦手。
暑くてイライラした時はこの色をじーっと(或いはぼんやりと)見つめます。
するとあら不思議、すーっと落ち着いてくるのです。
これが深い色だとかえってだめで、涼やかな気分を通り越してゾクッとするような寒さに。
あの淡い色加減がいいのでしょうね。

青系は、集中力を高めたり落ち着きを与えてくれたりという効果があるそうです。
頭や心がぐちゃぐちゃになってしまったら、この色味に目を向けてみるとよさそうですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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