道場を強くする -ノブレスでないオブリージュ-
1 あるべき道場の理念として「先輩が後輩を教え導く」という考え方がある。
残念ながら、そうした考えは理想論に過ぎないと思う。
私が稽古している柔術に限らず、そもそも習い事全般(格闘技だけでなく、英会話教室や学習塾等も等しく含まれる)において、生徒は「先生に対して」月謝を払う(これに対して、先生は生徒に対して教育やインストラクションというサービスを提供する)義務のみを負っている。
生徒は、(柔術を例に取れば)道場に「自分の練習をする」ために来ているのであって、「他の