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【温故知新】創業者の遺した言葉を咀嚼・吸収してみる♪(2/30)

縁あってこの会社に入って、創業者が遺した多くの(多すぎるかも 🤔)言葉に触れた。私自身はそうでもないが、社員の多くの方はその言葉に心から共感していて驚いた。
折角なので、これらの言葉を私なりに&今の時代に照らすとどういう事なのかを考えてみる。それは私がずっと日系企業かついわゆる大企業と仕事をしている理由かも知れないが、日本はもともと創業者含めイノベーティブな起業家や企業が多く存在し、世界の生活を豊かにすることでさらに成長してきたのに今はそうできていないのはなぜか?もっとできるのではないか?に挑戦し続けているから。

ネタはここから。では、2つ目。

成功するまで続ける
何ごとによらず、志を立てて事を始めたら、少々うまくいかないとか、失敗したというようなことで簡単に諦めてしまってはいけないと思う。一度や二度の失敗でくじけたり諦めるというような心弱いことでは、ほんとうにものごとをなしとげていくことはできない。
世の中はつねに変化し、流動しているものである。ひとたびは失敗し、志を得なくても、それにめげず、辛抱強く地道な努力を重ねていくうちに、周囲の情勢が有利に転換して、新たな道がひらけてくるということもあろう。世にいう失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まで諦めてはいけないのである。

松下幸之助 30の言葉@パナソニックミュージアム

成功するまで続ける・・・ってそれは当たり前やん!というのが第一印象です。はいwまぁ中身を見てみましょう。

まず「成功」って何ですかね?
創業者は「立てた志を成す事」と定義している感じですね。これって新事業開発などでもよく言われる(言われ続けているので、実行が難しい事でしょうね)「イノベーター(起業家)は解決策ではなく、解決したい問題にこだわれ(Fall in Love with the Problem, Not the Solution)」ではないでしょうか。

つまり、解決するぞ!と志を立てた問題が解決される事にこだわる。

少し話が逸れますが、「ピボット」って最近色々な事業コンセプトのメンタリングとかしてると多く使われている言葉なんですが、私は「解決したい問題を変えたらそれはもはやピボットではなく、別の事業案」と思いますね。あと、初めから「ピボットできるように、予めそれを想定した計画にしてます」とかも結構ヒザから落ちる系の言葉です。いや、「今の時点でピボット想定するなら、考え直した方が・・・」って思います。なぜならそれくらい覚悟でやった事から得られる学びや成長は取ろうとしているリスクに合わないからです。

後半部分、外部環境の変化に触れてますね。これって純粋に自分がその志を成せるような環境変化が起こる事だけではなく、自分が行った事や知り得た事を他者に提供する事で結果として問題が解決されればそれでもいいではないか?と言ってるようにも感じますね。やや意訳が過ぎますかね?w
でも、多くの破壊的イノベーションと言われるものが解決したい課題って相当大きく、長らく解決できていない事が多いですよね。最初に取り組んだ人が成功するとも限らない。多くの場合は「多くの人の努力の結果である死屍累々を超えて最終的に問題を解決した時、その最後の人を成功者と呼ぶ」のではないですかね。この成功者はその前の死屍累々が無ければ成功できなかったわけで、だとすると各人が最後の人になるかどうかは大事ではなく、皆が自分の限界に挑戦し、その結果を多くの人で共有し、次の人がさらにその先に進む事の繰返しによって、事は成される。
まさにシリコンバレーはそのようにしてイノベーションのエコシステムを形成してきたのだと思います。だからこそ、CLOSEよりOPEN、失敗に対して寛容であれ、Give  First、というのが指針になるのです。

多くの新事業開発の現場で「(解決方法=事業とか技術の開発を)成功するまで続ける」事が正義であり、それを許さない経営・マネジメントの問題だー!なんて声が聞こえてますが、それは間違ってると思いますね。自分が成功するのではなく、解決すべき問題が解決される(=成功)為に自分は何ができるか?と問い続け、動き続ける事ではないでしょうか?

次回は、「熱意が道をきりひらく」を消化してみます。ではまた〜♪

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