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題名4-4:久米島にある太陽石

太陽石(ウティダ石)は久米島 観光名所27選にもはいっていない
最下位不人気スポットです。
説明板には
今から500年前の尚真王時代に、 久米島仲里間切の堂の比屋という人が
日の出を観測した遺跡だと伝えられている。土地の人たちは昔からウティダ石と伝え、堂の比屋の偉業をたたえている。石はあぶみ形で比屋定の東端の松林の中にあって、その上面に数本の線がきざまれていて、 太陽の動きを
測るめじるしとなっている。一年中で最も昼の長い夏至の頃の日の出を粟国島の真上に求め、最も昼の短い冬至の日の出を慶良間の久場島の上に位置じつ”け、両島の間を往復する日の出を、両島の間に並ぶ島々に目安を置いて
各季節の一か所でいながらに観測できる位置は、現在のウティダ石のすえられた位置以外にないと考えて観測が行われている。
農業暦のない頃の唯一の独特な観測方法であり、日の出の位置の移動によって変わっていく季節の特徴を据え、それに簡潔な言葉によって広く農民に教え伝えて農時にいそしませたという貴重な遺跡である。極めて素朴な、そして化学的な伝承が今日も語り伝えられている。
古い時代の農事暦に相当するこのウティダ石は歴史上貴重な価値ある資料である。
なお、この地域で許可なく現状を変更することは県条例で禁じられております。


4-4-1図:ウティダ石の説明板


太陽石のまとめとして
尚真王時代で(1465年から1527年)
夏至のころを粟国島
冬至のころを渡嘉敷島の久場島
その間の島々で各季節を知る
一か所で見ることが出来る場所

個人的には2つの島は太陽石からは見えない距離だと思うので調べてみた。
太陽石がある場所は標高105Mである、105mの高さから見える水平線は37Kmである。(地平線の距離と角度-高精度計算サイト参照)
夏至の粟国島は太陽石から約49kmの距離にある
冬至の久場島は約51Kmの距離にある

単純に太陽石のある標高105mにそれぞれの最高標高を足して計算してみた
粟国島 
最高標高95.8m  105+95.8=200.8mで 水平線の距離50.6107km
    49<50.6107でぎり見える?
久場島
最高標高270.1m   105+270.1=375.1で 水平線の距離69.1731Km
    51<69.1731で見える?
この単純計算方法は合っていますか? わかるかた教えてください。

さて この太陽石には誰も知らない秘密があるのだ。


この太陽石は
亡くなった人が帰って来る(お盆)の前の知らせの日(七夕)でもあります。
ただしこれは【太陽線とダビデの星の図形】から見た私の個人的な意見です。

毎年旧暦7月13日~15日にかけてお盆がありますが、沖縄では旧暦7月7日の七夕の日に墓掃除をします。
墓前にお供えして先祖にお盆が近つ”いたことを報告します。

宇江城城跡を基点にして太陽石(ウティダ石)の上に朝日の太陽があたつた時が旧暦7月7日(新暦は8月4日(2022年))なのです。

そして 1週間後のお盆の日には世界遺産の一つである今帰仁城跡に太陽が来ます。
今帰仁城も重要な御嶽であり この世とあの世のつなぎ目で大切な場所となるわけです。

4-2-1:旧暦7月7日の太陽線:日の出日の入りマップ
4-2-2:太陽石と宇江城城跡のライン:グーグルマップ


4-2-3:旧暦7月7日の太陽線と今帰仁城:日の出日の入りマップ


おきなわ物語より文を借用
旧暦7月7日七夕  新暦は8月4日(2022年)沖縄の七夕は、星祭りや七夕伝説のようなおもむきと異なり、墓掃除をして祖先にお盆が近いことを報告する日です。火葬が普及していなかった時代は、洗骨が行える特別な日でもありました。

旧暦7月13日旧盆・迎え日(ウンケー)祖先をお迎えする日。仏壇には生花や提灯、果物を飾り、炊き込みご飯(ウンケージューシー)を供えます。夕方には門前で線香をたき、家族で祖先の霊を迎えます。

旧暦7月14日旧盆・中の日(ナカヌヒー)中の日。仏壇がある家は、三度の食事とおやつを仏壇に供え、仏壇のない家はお中元を持って親戚を訪ねまわります。
旧暦7月15日旧盆・送り日(ウークイ)祖先を送る日。親戚一同が夜遅くまで歓談し、ウークイが近づくと全員が仏前に集まり、人数分の線香を供えて紙銭(ウチカビ)を焚き、祖先をお送り(ウークイ)します。

おきなわ物語より文を借用

参考文献

ヤマアテによるコヨミ認識の一様相 ――沖縄県久米島町のウティダ石のもつ意義を中心に――



七夕とお盆

七夕と言えば織姫と彦星が神の許しを得て年に一度会える日ですよね。
お盆も家族と祖霊が会える日 

七夕は中国から奈良時代に伝わったそうです。

奈良時代:710年-794年
ほとんどの神事は、「夜明けの晩」(7月7日午前1時頃)に行うことが常であり、祭は7月6日の夜から7月7日の早朝の間に行われる。午前1時頃には天頂付近に主要な星が上り、天の川、牽牛星、織女星の三つが最も見頃になる時間帯でもある。

星座早見盤で見てみます。

旧暦7月7日の七夕を別の機会に掘り下げて見たいと思います。
今回は以上です。

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