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失恋処方箋

失恋に最も効く薬は時間だといわれます。
これは、自分の意思と行動によって、時計を早めることができるのではないかというお話です。


悲観期

① ひたすら泣く

たくさん泣きました。
初めは好きな彼ともう関わることができないことが悲しく、少し落ち着いてからは彼との楽しかったことや嬉しかったことが思い出されたときにさみしくなりました。
泣いてスッキリとはならない性分の私ですが、きちんと負の気持ちを排出することで、終わったのだという事実が心の正しい部分に落ちていく気がしました。

② もやもやから距離をとる

これまではなんともなかったものが、無性につらくなりました。
筆頭はSNS、TwitterもInstagramも極力見ないようにしました。幸せそうな人を見るのがつらいのと合わせて、同じような境遇で嘆いている人を見るのも、治り切っていない生傷をえぐり続けるようなものなのだと思います。
ラジオやポッドキャストも好きでしたが、しばらくは聞くのをやめました。リスナー投稿型の番組だと、好きな人・告白・デート・同棲・プロポーズ・妊娠・出産なんてワードが前触れなく飛んできます。受け止めるだけの防御壁を張れないため、地味にダメージがありました。

回復期

① 彼とのことを振り返る

大学ノート見開きの、左のページに「好きだったところ・嬉しかったこと」を、右のページに「好きではなかったところ・モヤっとしたこと」を書き連ねました。結果、どちらも同じくらい書き出せました。
私は、彼が私を想ってしてくれるたくさんの行動が嬉しくて、彼と一緒に過ごす時間が楽しくて、そういうところが好きでした。
けれど、考え方や大切にしたいものの本質的な部分が合わないことを、会えなくなる前からちゃんと感じていました。それを、好きの気持ちで蓋をしていたのだと思います。
もしかしたら、彼も同じ気持ちだったのかな。

② 自分のことを見つめ直す

どんな恋愛がしたい?
恋人に求めるものは?
絶対に守りたいものは?
許せること・許せないことは?
結婚はしたい?
どんな生活がしたい?
自分の長所は?短所は?
なにが幸せ?

私の結論:
他人との関わり方の感覚が自分と似ていて、会話が楽しくて、好きだなと思える表情をされる方と恋愛して、たくさんのことを知って、たくさん大事にしてもらって、その先に、ずっと一緒にいるためのひとつのすべとして結婚したい!

③ 友人に話す

ただし、相手は選びました。
話したときに、共感してくれる人。面白がらない人。暗く受け止め過ぎない人。ああすればよかったのにとアドバイスをしない人。
あとは、彼のことをこき下ろしてほしいわけではなかったので、私に感情移入しすぎない人。
そういう、よい意味でドライな友人を選びました。
彼のことを好きだった気持ちを認めて、私の幸せを願ってくれる人たち。ラブです。

④ 異性と関わる

これが1番大きいかもしれません。
これまでは、マッチングアプリを再び始めたけれどピンとくるものもなく・・・なんて思っていましたが、そんなの当たり前でした。私は彼の亡霊を探していたのですから。
そんな状態の中、不意に男性と飲む機会がありました。
仕事で関わりのある別部署の方で、友人の同僚。年下の高身長イケメンさんです。電話の取り継ぎなどでお互いに名前は聞いたことがありましたが、実際に関わるのは初めて。ですが、共通して好きなものも多く、とにかく話題が合う。
その方はご結婚されているのですが、「あ、私に合う人が彼だけなわけがない」と、黒目が正しい位置に戻る心地がしました。
もちろん彼と全く同じものを満たすわけではないけれど、それでいいし、それがいい。
たくさんの人と関われば、私のセンサーのどこかに引っかかる人は絶対にいる!

同じ時期に失恋をした友人は、Tinderでチャットのみしている相手がいる、なんて話をしていて、「男の傷は男でしか埋められない」というのはあながち間違いではないなと思いました。



これは、私のための備忘録です。
もう恋愛ごとで泣き暮れる日がこないことを願っていますが、もしもまた沈んでしまう日がきたときに、過去の私はこうやって立ち直ろうとしたのだという記録として書き残します。


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