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元号の改正とともに友達ゼロになりました


人生で一番大切なものは何ですか?
その昔、就職の面接で聞かれた時、
私は迷わず「友達」と答えました。

それから時は流れ、令和元年、新型コロナが始まる前のことです。
15年以上付き合い続けていた大学時代の友人たちと距離をおくことにしました。

先に結論を述べておくと不幸とは全く思っていなくて、これから先の楽しみだと思っているので、内容は少々重たいですが、ポジティブに受け取っていただけるとありがたいなと思います。

▶︎友達付き合いの歴史

・幼少期
小さい頃から家族と過ごすより友達と遊ぶ方が何百倍も楽しいと思っていました。団地に住んでいたので同じ団地に住む仲間たちと朝から晩まで遊び回っていました。
自分より年上の子が多かったので、年下としての立ち振る舞いはここで学んだかな。
よって今も圧倒的に年上との付き合いの方がやりやすいです。

・小学生
変化があったのは小学3〜4年生以降、
しょっちゅう誰を無視する仲良くなるみたいなのが始まり、小学6年の時には、クラスほとんどの人に仲間はずれにされ話せる人がいなくなり、すっかり自己肯定感が下がってしまいました。
今、同じような状況の子どもがいたら、世界は学校だけではないということを教えてあげたいな。大人の世界はずっと楽になるから絶対に大丈夫だと。

・中学生(地元)
入学しても相変わらず、自信がなくて暗い顔をしていたので、部活の先輩たちからも疎まれ無視されたりしていましたが、きっかけは、テストで学年上位になって(これは完全に両親の努力によるもの)、メガネからコンタクトに変えたことが大きい。
注:少女漫画でよくある眼鏡をとったら美人とかではなく、単純によく見えるようになったんですよ(裸眼0.1ないのでどんなに分厚い眼鏡をしていても全然見えていなかったです)
転機が訪れたのは今でもよく覚えていて、
中2の夏休みが始まる前日に部活の同級生と話している時、言葉がぽんぽんでてきて言葉のキャッチボールがつながって、気付いたら部活の同級生たちが自分の話に面白いと大笑いしてくれて、
あ、私、大丈夫だなと。
そこから友達付き合いは、本当に面白くなりました。話せばみんな笑ってくれるし、友達がどんどんできて学年の誰とでも気兼ねなく話せて、これまでの苦しさが嘘みたいにはじけました。

・高校生(地元)
いじめなんて幼稚なことをする人は誰もいない成熟した人ばかりだったので、人付き合いはかなり楽でした。クラス全体で一つのグループという感じだったので疎外感もなくいい環境でした。
今思えば申し訳なかったのは、クラスメイトに小学校から同じ幼馴染がいましたが、彼女は、新しい世界に進みたかったのに私がくっついていたことでそれを邪魔してしまっていたことです。
自分も幼馴染に執着してしまったことでなかなか前に進めませんでしたが、二人でご飯を食べている時に彼女が目の前で30分以上他の誰かと電話したりというのが何度か続いた時に、ようやく私のことはそれほど好きではないのだと気が付き、少しずつ距離をとることができました。
そこから高校3年生の受験前に自分が一緒にいて心から楽しいと思える友人ができました。

・大学生
同じ学部には女子が少なくすぐにウマの合う友達ができました。それからは決まったメンバー(私含めて4人)と朝から晩、休日までずっと一緒でした。
ちなみに先ほどの高校までずっと一緒だった幼馴染とも腐れ縁なのかたまに会ったりと関係は続いていました。

・社会人
私は大学を中退し、一人は地方に住んでいましたが、誰かの誕生日や花火大会、旅行など年に数回は会える関係がずっと続いていました。
職場では、同年代の人たちや先輩と休日や土日に遊んだり良い関係を築いています。
また子どもができてからは、上の子どもが幼稚園に行く頃にようやく何人か話せるママ友ができました。これまでの環境とは異なる関係ができ楽しい時間を過ごしました。

▶︎現在

・大学時代のずっと続いていたメンバーとは完全に距離をおいた。
・高校まで一緒だった幼馴染とはここ数年連絡をとっていないし今後もとらないと思う。
・高校で仲良くなった友達何人かごくごくたまにLINEで近況を報告する程度。
・職場で仲良くなった人たちとは、今も年に何回か遊んだり頻繁にLINEをしている。
・仲が良かったママ友は、新型コロナや子どもの小学校が離れ会える機会が減りそのまま。
現状、顔見知りはたくさんいますが、当たり障りなく付き合っている感じ。

その昔読んだ「赤毛のアン」のアンとダイアナの腹心の友という関係が心から羨ましく、自分もそうなりたいと思っていたのに現実は難しいです。

▶︎距離をおくことになった理由

一番最初にあれ?これって本当の友達なんだろうかと思ったのは、全員社会人になり付き合い続けて10年くらいたってからのことです。
メンバーの一人が社会的制裁が与えられるようなこと(刑法にふれるようなものではありません)についての悩みを話しました。
その時、私を含めて誰も自分の意見を言わなかったんですよね。
私の本音は、あなたのためにもそれは絶対にやめた方がいいと思っていたのに言えなかった。
これがずっとひっかかっていました。
一緒にいれば笑い合い居心地が良い関係ではありましたが、逆をいえばみんなが当たり障りなく、ただ楽しい場所にしていただけだったんだと思います。
またグループの中で実は誰が誰を苦手というのがいくつかあったり根っこでは色々とくすぶっていたけれど、それも見て見ぬふりをしていました。
最後にしようと決意したのは、メンバーの一人が婚約した、ということを私以外のメンバーはすでに前日に知っていて順番をつけて報告されたのとすでに自分は知っているということに優越を感じているメンバーの表情を見た時に自分は、この場所から離れようと思いました。
何となくフェードアウトしていくということも考えましたが、きっぱりグループを抜けると手紙に書いて送りました。
一番親友だと思っていた友人が新幹線にのって、自宅に来て長い時間話をしました。この時ようやく初めてこれまでの気持ちを伝えました。
引き止めてくれたけれど、グループと付き合いながら私と会うのはやめてほしいと伝えて、すべて終わりになりました。

▶︎今思うこと

この時のことを思い出すとしばらくは胸が痛かったのでずっと避けていましたが、今こうして最初から振り返ってみて、最初に感じたことは
『自分にも原因が大いにあった』
ということです。
自分はずっと正しいと思っていました。
メンバーによって報告する順番があるというのがずっと嫌だったけれど、自分が最初に報告された側だった時には、優越感を感じていなかったといえば嘘になるし、そもそもみんな同時に伝えることが正しいわけでもないんですよね。
大切なことは、自分の思いをみんなに伝えたり、話し合うことでした。
学生の頃のように常に一緒にいるわけではなく、仕事に結婚、出産など人生のライフステージが変わっていくからこそ、変わっていく価値観を共有すれば何か変わっていたのかもしれません。嫌なことは嫌だと恐れずに伝えればよかった。
けれどもその一方で思うのは、伝えたからといって上手くいくとも限らないし、このメンバーとは続いていなかっただろうなと思います。

▶︎これからできること

これまでの経験を糧によりよい人間関係を築くためにはどうすればいいか考えてみました。

・自分の意見や価値観は偽らない
本当の自分を出すことは難しいけれど、どんな時も正直に誠実でいたい。そのためには自分を知ることも大事なことだと思います。

・自己開示する
相手が動くのを待つのではなく、自分から伝えたい。また結果を求めないことも必要。

・相手に興味をもつ
これまで本当に相手に興味をもっていたのか、この部分が欠けていたと思います。
私は、彼女たちとの関係が壊れることを恐れたのではなく、学生時代からずっと続いている友達というステータスを手放すことが嫌だったのです。自分の飾るための友達を作ることは、やめようと思います。
 
・相手の負担にならない
相手の時間や価値観を奪わず、自分も相手も軽やかでいられる関係をつくりたいです。

▶︎おわりに

人生で一番大切なものは何ですか?

今聞かれても
私はやっぱり「友達」と答えたいです。

これまで出会ってきたみんなに良い友達ができていたらいいなと今は心から思います。

今親友と呼べる人がいる人は心から羨ましい。
私は一生できないかもしれないけれど、もしかしたらこれからできるかもしれない。
そう考えるとこれからの出会いがワクワクしてきます。
いつか年をとった時に心から友達と笑い合うことができていたら人生いうことなしです。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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