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理解し、受け入れるまで③

夫は息子が小学校2年生の頃から、病院で検査をしてもらった方がいいと、発達障害を疑っていた。
空気が読めない 過集中 こだわりが強いなど
しかし私は認めなかった。まだ成長過程で、これからだと思っていたから。

小学校のスクールカウンセラーさんには息子が中受験勉強を始めた5年生頃から、そして娘が1年生でお友達とうまくいかないと悩んだ頃、それぞれの相談をしていた。
息子は当然、一緒にカウンセリングを受けるはずはなく私のみ。
娘の相談のときは、一緒に相談室へ行くこともあった。

一度、スクールカウンセリング以外でもと思い、違う場所のカウンセラーさんに数回話を聞いてもらっていた。中学生になった息子の様子を伝えると、まだ度々チック症状が発生しているみたいだから、検査を受けてみた方がいいと言われた。

さすがに、もう無視は出来ない。

以前からもネットで調べてはいたが、本腰を入れて本屋さんで発達系の本をいくつか手に取ってこの本に辿り着いた。
【ギフテッドの個性を知り、伸ばす方法】



もしかしたらギフテット!?にしても当てはまるか、、、。
いや、グレーな発達障害かもしれない。

夫『俺もネットで色々調べたけど、ASDもしくはADHDなんじゃない?』私の後、夫も本を読み
反発覚悟で息子にこの本を紹介してギフテッドの意味を教え、病院へ行き検査を受ける提案をしてみたら、意外とすんなり。
『うん。いいよ。自分がどうして苦しいのか、周りと違う気がするし、自分を理解したい。IQも出るの?』と興味すら感じた。

去年の9月末、小児発達障害専門のクリニック受診
初診で医師からは『問診でも異常は見当たらない、本人の態度や行動にも違和感もない。質問に対してきちんと返答できているので、発達的には問題ないと思います。何が一番苦しいの?』
息子『やらなくちゃいけないのに、行動に移せない。特に切り替えが困難。わかっているのに、体が動かない。イライラする。』
医師『ご希望の様なので検査をしましょう。今の状態を知るきっかけにもなるし、対処法が見つかるかも。』
翌月WISC-IV検査を実施。


2週間後、診察を受け検査の結果は発達障害ではなかった。ギフテッドと言う診断名はないから何とも言えない。
しかし脳のバランスが悪いことが判明。凸凹。
4項目で総合的に知能は平均よりかなり高い位置にあるが情報処理力が他3項目に比べて2桁で平均値。

医師『このバランスの差が苦しい原因みたいだね。ゼロイチ思考も特性だから上手く付き合っていくしかない。悪い事ではないからマイナスに考えずに勉強や目的のために突き進むには、この特性は武器にもなる。
バランスが整うには2、3年の間に前頭葉が発達するのを待つしかない。
当たり前だけど、食事、運動、睡眠をしっかりね。全く学校へ行かれてないわけじゃないし薬は今のところ必要がなさそう。朝、起きるのどう?眠りは浅い?』

息子『はい。寝入りも悪く、途中で起きたり。朝も起きられません。』
医師『血圧測ってみようか』
血圧を測り
医師『低すぎるね。上が88しかないよ。血圧の薬を出そうか、、、でもとりあえず、眠りを良くする薬を飲んでみようか。
本人がこの状況を変えたいと思っているうちに対処すれば、二、三年のうちに変わりますが、対処法を誤り本人の変わろうとする意思が無くなれば十年、二十年もっと長く続く恐れがあります。』

年単位の覚悟、、、しかも対処法を誤れば
十年、二十年、、、それ以上。
言葉で直接伝えられると想像以上にダメージ。



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