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#25 ヒサブリ

気づいたらおじさんはなんとなく夏だった。

春をまるまる休んだ形になったが、詳細は面白くないので割愛する。そんなことより問題はおじさんの体重である。


体重  99.2→96.0→94.5→92.2→94.5kg
体脂肪 36.6.→34.6→34.3→33.8→34.2%


戻っとる。

2kgとはなんたるリバウンドである。おじさんはおじさん故にこれらの数値の原因を理解している。色々あったので痩せることより死なないことを優先せざるを得なくなった結果がこれだ。コンビニご飯とか食べたのだ。

90kgも切っていないのにあまりに早すぎるリバウンドにおじさんは戦慄したが「まあそうだろうな」という諦念に近い納得もある。今回学んだことは、人間が弱ったときは手の込んだ料理などできないという事実だ。ダイエットに必要なものは余裕だ。余裕がなくなってからダイエットを始めたおじさんに不利なゲームだった。

まめな料理もサボったし、運動もかなりサボった。むしろ2kgで済んだことを誇るべきかもしれない。


おじさんのキャベツ焼き

よそゆきのソース量


材料(大2枚分)

キャベツ    四半分
薄力粉     大さじ3~4
卵       1個
ほんだし    小さじ1~2
水       100~150cc

かけるものたち 適量
ソース・マヨネーズ・干しエビ・かつお節・青のりなど

作り方

1.キャベツを千切りし、水に晒したあとザルにあけて水気を取る。
2.ボウルに卵を割り入れ、ほんだし、水を加えて混ぜ合わせる。
3.ボウルにキャベツ、薄力粉を加えてなお混ぜ合わせる。
4.油を引いて温めたフライパンに3を入れ、両面こんがりと焼く。

キャベツ焼きについて

キャベツはダイエッターの友であり敵である。キャベツは食物繊維だし、安いし腹に貯まるし栄養もある。ダイエットに最適すぎる。

ただ意外なスピードで飽きが来る。テレビ等でどんな野菜も「甘~い」と評されるようになってしまって長く経つが、おじさんは今のキャベツが甘すぎて気持ち悪くなることすらある。ロールキャベツやらには良いのだが、スープなぞは玉ねぎなどと相俟って異常に甘くなる。やめてくれ過剰な品種改良、味気なかったキャベツくんを返してくれ。

さておきキャベツ焼きである。内容物としてはお好み焼きマイナス肉や海鮮である。これはおじさんが学生だった頃の夜食の定番で、とにかく手軽に腹に溜まるものを求める男子には最適だった。意外と炭水化物を抑えられるのがうれしい。流石にマヨネーズは節制しなければならない身分にこそなってしまったが、雑にキャベツを摂取したいときに良い。

出汁風味でキャベツの甘みが誤魔化せるし、いざとなればソースと青のりでなんとかなる。なんとかなるって言い方の時点でどうかと思うが。甘かろうが飽きようが、キャベツはダイエッターの隣人なので仕方がないのだ。


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