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時代証言

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#塾講師

三浦十右衛門の課題が終息をしました。 皆様、ありがとうございました。

絵本作家平野薫禮さんと絵本づくり顛末

これから塾講師バイトを始めようと思っている人に向けて

(1)「どこでもいい」はマズイかもしれない  ぶっちゃけこの業種、かなりブラックなところがある。基本的に給料が出るのは授業を実際にしている間だけで、やってみれば分かるけどある程度慣れてこないと授業の準備にも時間がかかる。内容を覚えればいい、と思っているかもしれないけど授業用プリントの印刷、自分用の縮小印刷、テキストに目を通してどの問題を解くかピックアップ…と、まぁやることって結構ある。  授業準備に5分とか10分とか分の給料を出してくれるなら、かなり良い方だと思っていい。授業

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みな聴こえるかドラムの響きが          (岩谷時子訳詞)

60年前天王寺図書館は小学校でした。

小学3年の担任だった岡本先生は、激しやすい人。 しかしそれはけしてネガティブな場面では見かけなかった。 ある日、教室の花瓶に花を提供しにきた業者の女性に、なんて花ですかと名前を聞いた。 悪意があったわけではなく、教室の雰囲気を変える花に意識が向かったに違いないのだ。 なによりも授業中だし、生徒であるわれわれにもシェアしたいという発想も動いたに違いない。 しかしその女性は応えられなかった。 知らないからではなく、手を口に運んで自分が聾唖者であることをさりげなく示した

先生のこどもの時の夢ってなに?

おちゃめで勉強熱心な ひらめちゃんが突然聞いてくる。 「先生のこどもの時の夢ってなに?」 小学4年生ごろに、自分たちは教師にそんな質問したことがあったかな。 いまおもいだすと、そんな質問をだしぬけに教師にしたことはなかったような気がする。60年前の教師はそれぞれぎりぎりな感じがして、そっとしておいてあげたいと小学生が思ってしまうほどだった。 彼らに子供時代の夢を聴く、ってそれはちょっと憚りがある。 戦争時代の4年と戦後の混乱は、いくら占領期を知らない小学生にも想像できるほど