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新しい詩「青白い炎」


『青白い炎』

坐る
かならずしも
聖人のような気持になるとは限らない
腹の芯に青白い炎が燃え
それは 殺意に近く
しかも、殺意のように
憎悪のような
人間的な感情をふくまない
純粋に 残虐な
衝動
破壊の欲望
すべてをはねつける
野生動物のそれ
私は 微笑んで
真っ黒な音楽を聴く
青白い炎が
日常の垢を焼き尽くす

たぶん
30分もしたら
私は 正常な
私にもどって
夕食でも
作っているだろう
キャベツかなにか刻んで

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