ユラ

詩を書きはじめて40年。一時、インスタグラムで活動していたが、静かな生活をめざし、no…

ユラ

詩を書きはじめて40年。一時、インスタグラムで活動していたが、静かな生活をめざし、noteに転向🍀

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新しい詩「後悔」

詩には、理屈や説教は必要ないと思います。ましてや、読者を混乱させる難解なレトリックなど、今後、無駄になってゆくでしょう。新鮮で、正直な詩をめざしたいと思います。正直というのは、もちろん、事実をそのまま書くことではなく、自身の魂に正直という意味です。 では、最初の詩を 「後悔」 耳鳴りが 一人を教える 午後 春の光は 過ぎ去った未来から 漏れてくる

    • 新しい詩「思想」

      『思想』 春の陽気に誘われて 虫たちが 行進する 黒いの 灰色いの 緑いの 私は プチプチ プチプチ つぶすが うっかり その手で 髪の毛を かきあげる いろいろな虫が 頭皮の上で ぶつぶつ ぶつぶつ おはなしする まぁ いいや 私は 今夜 髪を洗おうか どうしようか 迷っている

      • 新しい詩「星」

        『星』 星が 遠くで またたいている 星は アイスティーでも 飲んでいるか 星は 宇宙の漆黒のなかで 真空の呼吸のなかで アイスティーにシロップでも 入れて くるくる マドラーをつかっているか 星に 有給休暇はない あなたといっしょだ 私といっしょだ でも、 私みたいな主婦のように あたたかな家庭に つつまれているわけじゃない 私は 遠く 星を 眺めながら 涙が出るのだ すずしい顔で アイスティーを飲んでいる 彼を おもって おそらく 孤独という ことばすら 知

        • 新しい詩「嗅覚」

          『嗅覚』 クマの嗅覚は 犬の八倍だという くんくんくん ブナの実の不作の年には クマは腹ペコ 傷を負った人間の嗅覚も 鋭くなります ブナの実が ほしいのでしょうか ブナの実は アクがなく クルミに似た味で 人間でも おいしく食べられるそう ブナの実を好む 人間もいるのでしょうか でも、 生のまま たくさん食べると 激しい腹痛や頭痛などの 中毒が現れるそうです ともかく 鋭い嗅覚で クマは暴れます クマはどこからくるのでしょう ブナの実の生る 山奥からです

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        新しい詩「後悔」

          新しい詩「スイッチ」

          『スイッチ』 レモンの皮の ぶつぶつ 指でなでていたら・・・・・ ドッカーン!! レモンが 爆発しました 大量の雫が とびちり あたりいちめん 虹がかかりました もちろん 私は びしょ濡れになり 指をなめてみると レモンスカッシュの味がしました 爆発したレモンの皮の 破片をよく見てみると 「業務用」と 書かれてありました

          新しい詩「スイッチ」

          新しい詩「作品」

          『作品』 勉強机の上では もう 書きません 寝ころがって 絨毯の上で 夜明けの 白い月を眺めながら 窓を開けて 窓を開けて 肌寒い 微風のなか コーヒーをこぼさないように タブレットからの音楽に 親指を立てて ほんとうに このミュージックビデオは最高で 皮肉はたっぷりで 作品って なんでしょう たとえば 冷たい レモンスカッシュ レモンぬきの? 私は 飲みません 飲みません 千本針 口を閉じて。 さしだされる杯を あれも これもは。 大切な 一

          新しい詩「作品」

          新しい詩「みち」

          『みち』 透明な 透明な なにかを 求めて 道は はじまった 道は 途中で とぎれているように思えた 「飛んでごらん」 声 が きこえた 飛んでみよう 私は ズボンをたくしあげ 長靴をぬいで 目を閉じ 目を閉じて 虚空に思考をとばしたのであった 黄色いスープの缶が 落ちてきた

          新しい詩「みち」

          【双葉から本葉へ】雨が降っている。人参の双葉は、ほとんどナメクジに食べられてしまったが、残った芽からは、本葉が生えだした。双葉のころの細っこい葉とは違う葉だ。人参らしい葉になってきた!! 私は、とても嬉しい!! 食べられた双葉は残念だが、それが農というものだ🤔

          【双葉から本葉へ】雨が降っている。人参の双葉は、ほとんどナメクジに食べられてしまったが、残った芽からは、本葉が生えだした。双葉のころの細っこい葉とは違う葉だ。人参らしい葉になってきた!! 私は、とても嬉しい!! 食べられた双葉は残念だが、それが農というものだ🤔

          新しい詩「ハート」

          『ハート』 我々の胸に いつも鼓動している 大きな 夕日 赤く ゆらゆらと 母のように 輝く 偉大なる 光 彼女を感じ 彼女の光に 照らされよ 現代人よ 君は このまえ いつ 夕日を 見たか その 脈々と こぼれ落ちる 鼓動を いつ 感じたか

          新しい詩「ハート」

          新しい詩「パーティーズ オーバー」

          『パーティーズ オーバー』 深夜0時が 過ぎたので 列車は 出発します チケットは 歯形で切らせていただきます 紙吹雪が必要です あさっての雨に濡れて 湿ったものに かぎります ワインは ノンアルコールでお願いいたします 赤か白かは ご想像におまかせいたします テーブルに残った料理は みなさん プラスティック容器に入れて お持ち帰りください おなごりおしゅう ございます それでは 列車が 発車いたします 行き先は 真昼の時代です

          新しい詩「パーティーズ オーバー」

          新しい詩「若者」

          『若者』 行がえをする 几帳面に 行がえをする ! が正義 ! に さほど重みはない ! を 求めている ボタンでつけられない 晴れた日の 海の輝きのような ! を 怖れている 常に 怖れている 怖れながら ときどき 思いきって 。 をうつ 私は 。 をつかわずに 。 をうとう 彼らに敵意を表すための 。 でなく 半分に切ったレモンを 夏の日にしぼるような 。 を

          新しい詩「若者」

          新しい詩「愛について」

          『愛について』 黙ろう 愛を語るよりも 愛のために 黙ろう ときには 沈黙が 愛を語るときがある 詩は 沈黙の もっとも美しい形だと 思う 詩は ことばのない ことば 愛のために 詩のために 黙ろう 美しい花が ことばを持たぬように 美しい花のような 詩が書きたい いつか そんな 詩が 書けるまで この おしゃべりな 私が

          新しい詩「愛について」

          新しい詩「ぐるーめ」

          『ぐるーめ』 人食い人種は トーキョーにいて 人の体の中に入り 人肉を喰らいつくす トーキョーはそういう街だ トーキョーは地方にもやってきて 人を喰う うすっぺらな ツルっとしたやつの中にいて 人肉を喰う 今や 日本中 トーキョーで 素朴な人たちは トーキョーを怖れて そのツルっとした うすっぺらなやつには 触れないようにしている でも、 私は 心臓を半分喰われても ペンをはなさない もう コメント欄は 見ない!!

          新しい詩「ぐるーめ」

          【やってみた!!】今朝は、早く目覚めたけれど、なんとなく、気功も坐禅もする気が起きなくて、朝の空気にあたりに、外にでました。まだ、暗くて、珍しい写真が撮れたので、みなさんにシェアしたくて、慣れないことをやってみました。「夜明けの街」 よかったら、ご一覧を🌄

          【やってみた!!】今朝は、早く目覚めたけれど、なんとなく、気功も坐禅もする気が起きなくて、朝の空気にあたりに、外にでました。まだ、暗くて、珍しい写真が撮れたので、みなさんにシェアしたくて、慣れないことをやってみました。「夜明けの街」 よかったら、ご一覧を🌄

          新しい詩「夜明けの街」

          『夜明けの街』 青白い街を歩けば 匂いがする 花の匂いだ かごうとして 近くに鼻をもってゆくと かげない 青白い街を歩けば 霧が肌にふれる 静かに 語りかける ここはお前のくるところじゃない 青白い街を歩けば 川のせせらぎが 街灯に さんざめく キラキラ 誰の目も気にせず 青白い街の 丘に立てば まだ 目覚めぬ人々の 眠りが 息をひそめる 寝息が きこえる 青白い街を歩けば 私の足は軽く 私をはこんでゆく しなやかに そう しなやかに 悲しいくらいに

          新しい詩「夜明けの街」

          新しい詩「青」

          『青』 なぜ 私の腕や脚が 緑じゃないんだろう なぜ 私の頭は 考えるんだろう 私が 若い 春菊の芽だったら 私は こんなに こんなに こんなに なぜ あの青い双葉は あんなにも 人に 感動を 与えるんだろう いきいきと あおあおと 両腕を広げて 太陽に向かって 背伸びをして 疑いもなく 疑いもなく 今 今 今 今しかない あの青

          新しい詩「青」