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海外旅行慣れしていないふたりが、新婚旅行でニュージーランドに行った話#11


-Day8-

「ブーーブーーブーーッ」
iPhoneのアラームが鳴る。

前日のハンバーガーがまだ胃にずっしり残ったまま、朝を迎えた。

今日で観光最終日。
午前中はクイーンズタウンを観光し、午後は国内線でオークランドへ戻るという1日だ。そして翌日には、日本へ帰国。

…あっという間だったなぁ。

と、支度を始め荷物をまとめた。

チェックアウトを無事に済ませ(シャワールームの一件については特に何も言われず、一安心😮‍💨)、観光するため荷物を預かってもらえないかと聞くと、快くOKしてくれた。


クイーンズタウン観光

外に出ると「え!寒ッッッ?!」思わず声が出た。
地面が濡れていたので、夜中に雨が降ったようだ。

つい3.4日前はワナカで熱中症になりかけたのに、こんなにも気温差があるのかと驚いた。

マフラーを巻くも薄手のコートだったのであまり意味をなさず、寒い!寒い!と言いながら街へ向かった。

そしてひらけた場所から見た景色に思わず声が出る。

「…え。山の上、雪積もってる」

ダウン貸してくれ〜

通りで寒いわけだ。
ニュージーランドは場所によって気温が大きく異なり、朝晩の気温差もかなりあるとは聞いていたが、身をもって痛感した。

日本で言うと、北海道と沖縄みたいな感じなんだろうけど、暑かったワナカからさほど距離は移動していないので、日本よりも気温差が激しいのかな…と思った。

昨日の夜の同じ場所。この時、山の上は雪化粧なく。


兎にも角にも外は寒すぎるので(本気で手袋買おうとした)、どこかに入ろうとお店が立ち並ぶ通りに向かった。


本場のメリノウールを、ここで

日本での登山で愛用しているアウトドアブランドがある。
『icebreaker』というブランドだ。

そしてそのicebreakerは、
ここ、ニュージーランドが発祥。

自然由来の素材であるニュージーランド産のメリノウール(羊の毛)を主に使用したアウトドア製品の製造・販売をしている。

ただ日本での直営店はまだなく、ゴールドウィン(ノースフェイス)商品の一角に置いてあることが多い。
品数もさほど多くはなく、TシャツやロンTくらいしか置いてないため、日本で買うには限られている商品しかなかった。


数年前から本格的に登山を始めて、様々なウェアを着た。
初めの頃は「速乾性!」と、ナイロンやポリエステルなどの化繊素材を使用したものばかり着ていて、デザインも多く安価だったからということもある。

ただ毎回悩まされていたことが。
そう、臭い。特に汗が乾いた後の、あの独特の匂いに。
※登山界隈の友人は皆こぞって同じことを言うので、私が臭い(のかもしれないけど)だけが理由ではないと思ってる。

くせ〜くせ〜といつも登山後に嘆いていて、日帰り登山ならまだしも1泊を超える山行だと同じものを着たくもないくらいだった。

そこで教えてもらったのが「メリノウール」だ。
当時、山界隈でULブランドが流行り出したのもあり、山スタグラマーなんかが皆着ていたのを覚えている。

登山後でも臭くないらしい。
ーほんとに?
平気で何日も着れるらしい。
ーほんとに?

ものは試しに、とお店に行き、ノースフェイスコーナーの一角に置かれていたicebreakerの商品を購入したのがこのブランドとのきっかけだ。

実際に使用してみて、
今はもう「メリノウールしか勝たん。」これだけ。

濡れるとウール特有の匂いはあるが、
乾いた時のあの臭ささには、本当に悩まなされなくなった。
(もちろん0ではないが、不快感が全っ然違う!)

羊たち🐏🐑ありがとね

メリノウールが注目され始め、今では沢山のブランドから商品が出ている。あのワークマンなんかでも。それでもicebreakerを選んだのはデザインがとてもシンプルであり、人とあまり被らないところが気に入っていた。

と、長々と話が逸れたので話を戻す。
icebreakerの直営店がここクイーンズタウンにもあるとのことで、行くしかない!とお店に向かった。


木を基調とした、明るい店内だった。
沢山の商品が置いてあり、日本にはないアンダーウェア類やダウンなどまで。

「めっちゃあるー!買っちゃいそうだ〜」
「このTシャツ、いいじゃん」

そんなことを旦那と話しながら見ていると、


「良かったらご試着もできますので」

馴染みのある言語が聞こえて振り返る。
日本人女性のスタッフだった。

「日本語が聞こえて、おっ!と思って。実は今日、ブラックフライデーセールなんです!普段は割引しないので、めっちゃラッキーですよ!」

「そうなんですか!え、というか日本語が通じて安心しました。涙」


そこから商品を試着したり、他店舗に在庫確認してもらったり、途中からは世間話を。かれこれ40分くらいお店に長居してしまったが、沢山お話しさせていただいた。

ニュージーランドの英語は本当に早く、この方も来た当時(確か7年前)は全然聞き取れなかったらしい。そんな事が想像できないくらい同僚の方と楽しそうに話していた。
ニュージーランドでも登山をしているそうで、この日の前日は私達が行ったフッカーバレートラックではない、ミューラーハットトラックに山小屋泊したと。

「そういえばグレートウォークって知ってますか?私、毎年1回どこかのルートを歩くんですが、もう本当に綺麗なので、是非今度来られたら行ってみてください!」と、笑顔で話してくれたのがとても印象に残っている。

聞くところによると、日本人の方はほとんど来ないらしい。なので久しぶりに日本の方とお話しできて、嬉しかったとも言ってくれた。こちらも、いろんなお話しができて嬉しかった。またお会いしたいなぁ。

私はダウンベストを、旦那はTシャツとトレーナーを購入。(旦那は気に入ったデザインのサイズがこの店舗なにはなく、最終日空港でもう1着買っていた。笑)

icebreakerの商品を、ここニュージーランドで買えたことの嬉しさに気分が上がる。

「本当にありがとうございました!thank you very much‼︎」

そう言って店を後にした。

リサイクルボックス♻️すてき!


寒いけどアイスクリーム

クイーンズタウンではもう一つ、行きたいお店があった。

Patagonia chocolateという有名チョコレート店だ。
チョコレートのほかにはアイスクリームも人気。ケーキも食べることもできる。

買ったばかりのダウンを着るほど寒いのに(早速着た)、アイスクリーム食うんかい。と突っ込まれつつも、せっかく来たから!とお店に入る。

店内はとても広くいろんな種類のアイスクリームやケーキが並んでいた。甘い物好きの私には、目が眩むほど。

チョコレートも美味しそうだったが、旅のお供として別のチョコレートを沢山食べてしまっていたのでここではアイスクリームを注文。

味は2種類を選択。
パタゴニアチョコレートとポーキーポーキー

下にポーキーポーキー味が

写真で見るとあまり伝わらないが思っていたよりもサイズが大きかった。

旦那は甘いものが苦手なのでほぼ食べず、1人で大きいアイスクリームを黙々と食す。
口の中がキンキンだな。お腹冷えてグルグルになりそうだな。ホットコーヒー欲しいけど、注文怖いな。なんて事を考えながら、食べ終わる頃には全身ガクブルしてた。(味は美味しかったデス)

山の上だけ冬⛄️


時間は11時過ぎ。
ホテルに戻り荷物を受け取り、少し歩いて空港行きのバス停へ向かった。

15時発の便だったが何かあっても嫌なので、かなり余裕を持って空港に行き、付近でお昼を食べることにした。

23時24時もある。すごい。


next.

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