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言葉を育てる

こんにちは。
寝室のベッドの向かい側に子供たちが幼かった時に読み聞かせていた絵本がぎゅっと詰められて本棚に並んでいる。

その絵本たちを眺めながら、
「読んだなあ、毎日毎日、、、機関車ちゅうちゅうなんて一か月連続で寝落ちしながら、、、読んだなあ、、、」
ともう10年以上前のことを振り返る。

子供達も絵本が大好きで夜も昼も読んでは寝てを繰り返していた。

ある時下の子が幼稚園くらいの時に「お母さんは何で僕たちに本を読んでくれるの?」
と聞いてきた。
えーと、、、一瞬必死に考えて出した答えは
「お母さんが絵本を読むの好きなんだよ。 あと、いろんなお話を読んでいろんな人の考え方に触れて自分の意見を持ってほしいんだよね、お父さんやお母さんが言ってることが正しいとは限らないからね。」
みたいな感じだった。

だから読み聞かせる絵本も自分で選んでないのです。そー言えば。
きちんと年齢ごとに選ばれた絵本を購入した。五万、十万円の大人買いである。ドキドキしながら大人買いしましたね。
自分で選ぶとお話も絵も自分好みになっちゃって偏るでしょ。

日本のものも海外のものも読みました。ポップな絵も芸術的な絵もありました。幽霊がケーキ屋さんにいるファンタジーからアイヌの神様の話、祖父母が先に旅立つ愛をしるはなし、兄弟が生まれて心身ともに成長する男の子の話、羽田空港がある場所は昔々きれーな水場であった話、、、落語もありましたねえ。

とにかく読んでる私が楽しかったのですが、子供達には様々な言葉やストーリーに触れて、素敵な挿絵を見て心を豊かにしてほしかったのです。
こころを耕す、と言いますか、柔らかい心で受け取る物語を大切にしたかった。

英語でお話を読むのもやってみたけど、私たちは日本人だし日本で育っている。  なので、私は日本語を育てることにも力を入れたかったのです。
考える力、表現力、読解力、笑い、間、行間、、、
ま、私が好きだから、、、かな。
偶然子供達も好きだったのかな。

なんでもいいけど、良い時間だったな。

子供たちの人間性を作る土台になってくれたらいいな。

先日、「勉強なんか大して重要なことじゃないよ。」なんて逃げ道探してる感じの息子が言うので、
「あ、そう? あんた砂漠とかジャングルとか無人島とか行くとき、ほら、守ってくれる親とか学校の先生とかいなくて、ひとりだったら、何か道具持っていきたくない?ナイフとか毛布とか釣り竿とか、、、 なんも持たないで行くの不安じゃない?  大人になって社会に出るとき、自分の助けになるもの何もいらないの?  知恵だよね、問題解決能力よ。 完璧にしろなんて言わないけど、ねえ、、、なんもいらないの? なんも知らないで社会へ出るの?」

どうか伝わっておくれよ。
読み取っておくれよ。
人間力を養っておくれよ。

英語は私がペチャクチャ言うからさ、聞いておくれよ、答えておくれよ。

成長は人それぞれだ母もまだまだ成長の途中だ。

行くのだ、共に。


ありがとうございました。





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