はなまるうどんのカレーうどん大好き
自分から都内のおいしいお店を調べるといったおいしいもの好きではないが、チェーン店に好きなメニューはたくさんあるほうだと思う。
そのなかでも、はなまるうどんのカレーうどんがかなり好きな部類にはいる。
注文すればわかることだが、普通のカレーにうどんのだしをかけて、それを自身で混ぜる形式のカレーうどんだ。
私の前の人はコロッケをとり、カレーライスを注文していたが、そこと同じ鍋のカレーだ。うどんのだしはかけうどんと同じつゆだ。合理的なメニューだと思う。
これが本当にめちゃくちゃうまい。
以前、マツコのかりそめ天国だか、月曜から夜更かしだかでマツコが「普通のカレーを食える店がない」と家庭の味のカレーを食べたいと嘆いていたが、マツコさんははなまるうどんのカレーうどんを食べてほしい。めちゃ普通のカレーだから。
スパイスカレーでも、なんか凝ったカレーでもなく、給食のカレーの味。どろっとしていて、少し辛いが辛すぎず、やわらかいにんじんと玉ねぎとじゃがいもと、肉がはいっている。アジアもインドも感じない、完全に日本の卓の真ん中にいるカレー。
それらを温かいつゆと混ぜながら、無料で載せていい天かす(粒ぞろいのほうではなく、天ぷらを揚げたときのカスをいれると食感がざくざくになってうまい)をいれて、熱さと跳ね防止にうどん1本ずつすすって食べる。
一番オーソドックスな、給食ででてきたらおかわりしたくなるようなちょうどいいカレーが、粘度のバランスよくスープになっている。さらさらすぎず、かたすぎない。(うどんにカレーをそのままかけて食べたことがある人にはかたいがどういうことか伝わらないだろうか。伝わらないかもしれない)
カレーうどんを食うならカレーライスのほうを食う、かけうどんのほうを食うという人もいるかもしれないが、はなまるうどんのカレーうどんはカレーの濃さをそのままにしつつ、だしの風味を追加している。いいとこどりが完全にできており、カレーの満足感と、うどんの食べやすさを両立している。カレーでもかけうどんでもなく「カレーうどんがおいしい!」と言える。本当にめちゃくちゃおいしい。
なお、なんの具が器に入るかは運である。
先ほどにんじんとじゃがいもと玉ねぎと肉といったが、つい最近食べたときはにんじんが5個とかすかに溶けた玉ねぎのみだったため、もしかしたら違うかもしれない。
というのも、鍋からカレーをすくう裁量は完全に1人のスタッフに一任されているからである。鍋の底までお玉を沈めてくれるならじゃがいもや肉がし浮かぶことになるが、鍋の浅瀬をなぞるだけとなると、少し見た目が寂しくなったりする。だが仕方ない。じゃがいももにんじんもすごく柔らかくて味が煮込まれていて、めちゃくちゃうまいが、大事なのは完全に汁だからだ。具が食べたいならカレー屋にいってトッピングをすればいい。具はあったらラッキーレベルに思う。
もともとの鍋の中にもなんかあんまりなさそうだし、一口食べた時点で味がうますぎて具のことなど忘れる。
どうなんだろうと思いつつ、毎回1滴も残さない勢いで完飲して、水を飲んで退店する。
高校のときに初めて食べてから気に入り、ほぼ毎週帰り道に途中下車して食べてきたが、数年経った今でも味が変わっていない。ありがたいことだ。食べる度においしいと思える。
はなまるうどんがある限り、はなまるうどんのカレーうどん大好きと言い続けるだろう。
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