レジの効率化について

レジの効率化について 

「店長、おはようございます」
「加藤さん、元気な挨拶ですね」
「店長、ちょっと時間ありますか」
「加藤さん、今日はどうしました」
「店長、桜田弁当店の持ち帰り専用レジは、キャッシュレスレジにして正解でしたね、スーパーのレジもそうできないか、考えて見ませんか」
 ヨコシマスーパーのテナントの、桜田弁当店で、直接弁当を受け取れる窓口を設置し、そこのレジは、キャッシュレスのICティップカード専用のレジにしたのです。一部の方は、なんで現金が使えないんだ、と、苦情を言う方もいましたが、二度目からは、ICカードを利用してくれるようになりました。
 やはり直ぐに受け取れて、時間が短いことにお客様も気がついたのかもしれません。
 ヨコシマスーパーでは、いままで、5点以下のお客様専用レジ、クレジットカード専用レジなどを設置しましたが、いずれも利用する方が少なく、直ぐになくなってしまいました。
 現状の対応としては、レジの行列が長くなって来たときに、商品をスキャンする方と、支払いを担当する方の2名体制で、対応をしていました。
 それでも、割引のある、5日などは、長くレジ待ちが出てしまっていたのです。
 買い物に来られるお客様は、商品を選ぶとき、かごに入れているときは、気分が高揚するのですが、レジを待つ時間は、気分が下がってしまうのです。まして、思ったより高額な金額を告げられた時には、後悔を抱いている方もいるはずです。
 日本で、なぜキャッシュレスが進まないかと言うと、スーパーでも、現金でしか購入出来ない物があります。スーパーのギフト券、切手などが現金でしか購入出来ません。
 コンビニでも、公金の支払いなどが、現金でしか払えない物があります。
 ホテルに泊まっても、宅配便の支払いは、現金でしか払えない物があります。
 ICカードも、チェーン毎に、ICティップカードがあるため、ICカードを複数持たなければならなくなっているのが現状です。
 電車の駅に近いスーパーであれば、電車で利用している、ICティップカードで決済出来る様にすれば、多くの方が利用するはずです。
 ICカードを利用している方でも、レジで時間がかかるのは、ICカードのチャージをレジで支払う前にする方がいるため、時間がかかってしまいます。
 ヨコシマスーパーのカードで、JCB等から自働入金出来る様に提案し、例えば、残高が5000円を切ると、5000円が自動的に入金出来る仕組みを取り入れたのです。
 ICカードに3000円しか残高がなく、6000円の支払いをする必要があるときには、瞬時に、入金ができるシステムにしたのです。
 更に入金時には、ICカードに付けているJCB等のカード会社のポイントも付くようにしました。更に、JRで使用できるスイカもつけ、スイカ使用時も自働入金出来るようにしたのです。
 ただし、JRの仕組みで、このカードが、関東にあるヨコシマスーパーとJR東日本の管内の改札口でしか自働入金出来ないのです。
 JRが発行している、スイカ付きのクレジットカードも例えば、関東のカードでは、北海道では自働入金出来なくなってしまうのです。
 このことを解決しないと、やっぱり財布には、現金を持ち歩かないといけなくなってしまいます。
 ヨコシマスーパーでは、自働入金の出来るクレジット付きICカードを作り、作られた方には、1000円分のポイントを自働で付けたのです。ポイントは、ICカードの中で、そのまま使えるようにしました。
 他社では、ポイントを使えるようにするためには、端末で処理する必要がある物もあったのですが、ヨコシマスーパーのカードは、自働で処理出来る様にしたのです。
 まず、カードの普及を行いました。今までのポイントカードを持っている方であれば、クレジットカード会社の審査も直ぐに通る用にしたのです。
 もちろん、年金生活の方、無職の方も、審査を通るようにしました。
 引き落とし口座のない方は、ヨコシマスーパーに設置している、ATM(Automatic Teller Machine)の銀行で、口座を開設出来る手続きも行ったのです。
 いつでも申し込めるように、サービスカウンターで、相談窓口を設置したのです。
 コンビニ、商店街、モールのレジもこのICカードの機能ですべて精算できるように、仕組みとして進めたのです。もちろん、郵便局、市役所などの支払いも、この一枚で行えるようにしたのです。
 極めつきは、ヨコシマスーパーのサービスカウンターで、ICカードを紛失したときの対応も行うようにしたのです。もし紛失したときに、心配にならないように、直ぐに処理し、もし、使われてしまった時は、保険で処理出来る様にしたのです。
 もちろん、モール内の自動販売機もICカード対応にしました。
 店長、従業員自ら、生活の中で、ICカードで対応出来ない物については、その都度、自分たちから調整していったのです。自働入金出来るカードの使いすぎを防止するためにも、使用した履歴が、簡単にスマホで確認できるソフトも作成し、使用履歴の印刷は、ヨコシマスーパーの端末で簡単にできるようにしました。
 従業員自らお勧めのICカードを作りあげた事で、ヨコシマスーパーのレジの生産性は遙かに向上したのです。

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