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新潟旅行記~日本海と坂口安吾とへぎそば編~

前回までのあらすじ


大都会・万代シテイを楽しんだ。

シェアサイクル~にいがた2km~

万代シテイからシェアサイクルで日本海側のエリアへ。

にいがた2kmシェアサイクル 公式HPより

シェアサイクルは30分165円で、スマホでアプリを入れてクレカ決済をする形式だ。中距離の移動を多くする予定だったのでちょうど良い。

今までシェアサイクルなるものを使ったことがなくて一抹の不安もあったけど、思ったより登録は簡単だった。

自転車には電動アシスト機能がついているので坂道も楽ちん。あっという間に目的地に着いた。

これからもレンタサイクルどんどん使おうかな。せっかくの文明の利器を使わないのはもったいない。

一つ目の目的地は、日本海を直接見渡せる展望台だ。

新潟駅からはバス+徒歩で30分ほど

日和山展望台

日和山展望台(ひよりやまてんぼうだい)だ。
らせん階段がとても印象的で、展望台自体が芸術的な雰囲気をかもし出している。

晴れた日の日和山展望台 ※写真はフォートラベル様より引用

新潟日報メディアシップや朱鷺メッセの展望室と違うのは屋外であるということ。
とにかく風が気持ちいい。

今や大人気スポットとなった東京の展望施設"SHIBUYA SKY"も、広々とした屋外で過ごせるということが人気が出た大きな要因だと思う。

展望台最上部にある案内 年季を感じる
絵がコミカルでかわいい笑

旅行の前で「新潟市 観光」で検索して一通り観光地を調べたけど、ここはなかったなあ。
港町・新潟を肌で感じるスポットとして訪れる価値は間違いなくあると思う。
人も少ないし。

左は古町エリアにある高層ビル、NEXT21
広大な日本海が広がる


自転車に乗って海岸を南に進むと、どんでもない看板があった。

横田めぐみさん拉致事件に関する看板

え、なにこれ。

横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されたのってこの辺りなのか。。。
横田さん、まだご存命だろうか。

急に寒気がしてきた。というか、この看板を見て平常心でいられる人はそうそういないだろう。
この看板、なにがやばいかって、普通の道に急に現れるってこと。

さらに少し進んだところには坂口安吾の碑が。これよこれ。
この後近くにある、「安吾風の館」という資料館に行く予定だったので、まずはジャブといったところか。

坂口安吾の碑 緑地の中に現れる

ふるさとは 語ることなし 安吾

どうやら定まった解釈はないらしい。

私は

ふるさとというものについては、語ることなど何もない
ふるさとがあるということに価値がある

と勝手に解釈した。

何か嫌なことがあった時にふるさとを思い出し、また、何もしたくなくなった時にふるさとに帰る。

これがふるさとなのかもしれない。

安吾 風の館 (坂口安吾 資料館)

そして風の館へ。
旧市長公舎を利用して作られたらしい。

安吾風の館 字がかっこいい ちなみに入館無料

坂口安吾は新潟市出身。代表作には「白痴」「堕落論」がある。
終戦直後に人気を博した作家で、太宰治らと共に無頼派(ぶらいは)の一人でもある。

坂口安吾の有名な一枚 Wikiより

資料館にはふかふかな(←重要)椅子があり、坂口安吾に関するさまざまな本を読むことができる。
安吾のファンなら余裕で一日過ごせるレベルの物量&快適さだ。

ふかふか椅子の写真を撮り忘れていたのでGoogleマップの口コミより引用
https://maps.app.goo.gl/ScGQRpaDdE3tZXGu8
 「白痴」の複製原稿 

私自身、ついつい1時間近くほどいてしまった。
シャアサイクルの時間課金は継続中。

子供の頃の破天荒な性格、青年時代の語学や文学の猛勉強、人気作家となってからの薬物中毒と精神病。
興味深いエピソードばかりだ。

もちろん作家としての才能もあっただろうけど、戦後一躍人気作家に躍り出たのは、若いころに寝る間を惜しんで勉強したり色んな人と議論を重ねたりしたことが結実したものだろう。

そんなことを考えながら、資料館を後にした。

へぎそば&タレかつ丼(長岡小嶋屋 CoCoLo新潟南館店)

お腹がすいたので新潟駅に戻り、新潟名物のへぎそばとタレかつ丼を食べることにした。駅ビルにある、長岡小嶋屋さんだ。

こちらのお店ではなんと名物2つのセットがある。

迷わず注文した。

へぎそば&タレかつ丼のセット

タレかつ丼を先に食べて「へ~こんな感じかあ(失礼)」となっていたけど、へぎそばを食べてびっくり。
つるつる触感で口に入れるたびに謎の快感を覚える。

ぶっちゃけそばってどんな汁につけるかが大事で、麺はあんまり大差ないものと思ってたけど、全然そんなことなかった。

今回の旅行で食べたものの中でNo.1だし、
なんなら今まで食べたそばの中でぶっちぎりNo.1
で間違いない。

あいにく定休日と重なってしまい行けなかったが、「越後へぎそば処 粋や」という名店が新潟市内にあるので、次回新潟市に行く機会があれば最優先で行きたい。

駅ビルにはぽんしゅ館という利き酒ができるお店がある。
新潟の利き酒というのは、お酒にそこまで興味がない自分でも知っていたくらいだから、すごく有名なのだろう。
利き酒をすることをメインに新潟旅行に行く人もいるほどだ。
500円で100種類の日本酒の中から5杯を選んで飲めるとのこと。

日本酒好きはもちろん、お酒に興味がある人は立ち寄って損はないはず。

ぽんしゅ館入口



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