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無性に気になる、よそ様のアレ事情

他人が全く気にならない人はいないだろう。

私もついつい他人が気になってしまう。比較したところで、自分のスタンスが変わることはほぼないのだが、なぜか気になってしまう。

結婚してからは比較の単位が変わったように思う。独身時代は「私」と「他人」という個人単位だったが、今は「ウチ」と「ヨソ」という家庭単位となった。

持ち家or賃貸?
共働き?
家族計画は?
パートナーとの家事分担ってどうしてる?
財政事情は?

などなど。

よそ様のご家庭のことなので、あまり気軽に聞けるものでもない。仲の良い友人であっても、家庭のことは質問するのを躊躇ってしまう。

その中でも特に気になっていることがある。

それは、家庭内における「おなら」事情だ。

我が家のおなら事情はこんな感じである。

  • 家の中なら基本的にいつしてもいい。

  • してしまった場合は「失礼!」と詫びる。(音が出ないタイプだとしても、ちゃんと申告して詫びる)

  • それがとんでもなく臭かった場合は重ねて詫びる。

  • したこと自体は責めないし、むしろ笑う。でも、「詫び」がなかった場合は注意する。

私も夫も娘(4歳)も、好きなタイミングでおならをする。息をするようにする。ガスの排出という点では呼吸と同じなのだから、我慢をするのはナンセンスというわけだ。

今は当たり前のように家族の前でプープーブーブーしている私だが、実家で暮らしていたときはそうではなかった。

「たとえ家族であっても、人前でおならをしてはいけない。」

私の親はそういう考え方だった。なので、おならをしてしまった時は怒られていた。両親が私の前でおならをした記憶もない。私はおならがしたくなったときはトイレか自室に行ってしていた。私は正直それがめんどくさかった。したいときにできたら…どんなに楽だろうかと思っていた。なので、今の「フリーおなら制」の暮らしは性に合っていると言える。

では、なぜよそ様のご家庭のおなら事情が気になるのか?
おなら事情というのは、その家庭の空気感を表すといっても過言ではないからだ。

まず個々人のスタンス。

相手の「おなら」をどう感じるか?
感じ方に「臭くなかったらOK」などの条件はあるか?
自分のおならを家族に聞かれることについて羞恥心はあるか?

などなど。

これは下ネタ全体に対してのスタンスにもつながる。おならに面白さを感じる人は「クレヨンしんちゃん」が好き。逆におならNGの人はしんちゃんもNG。(すみません、私のド偏見です)

そして、個々人のスタンスをどう擦り合わせていったのか?ここが一番気になる。特に夫婦での擦り合わせだ。

ぶつかり合ったのか?
暗黙の了解でどちらかが折れたのか?
2人のスタンスが最初から同じだったのか…?
子どもへのおなら教育はどうしているのか..?

ちなみに、私は「おならは面白い」と思っている派なのだが、どうしても許せないおならがある。それは入浴中のおならだ。風呂場というのは密室のため臭いがこもりやすい。そのため、リビング等でするよりも臭いを感じやすくなる。

かつて、風呂でのおならについて、私は夫に激怒したことがある。

結婚する前、夫と旅行先でいっしょに部屋風呂に入っていたとき。夫はおならをした。あまりに臭かったので、私は「くっさ!!!風呂ではすんな!!!!」と一喝して脱衣所にエスケープした。旅行の楽しい空気は一変してピリピリし、夫は脱衣所まで追いかけて私に平謝りしていた。それ以来、夫は風呂ではおならをしなくなった。

そう、おなら事情にはストーリーがあるのだ。私はその家庭のストーリーを垣間見たいのかもしれない。

よそ様のご家庭のお財布事情よりも、私はおなら事情が気になって仕方ない。でも、面と向かっては聞けない。親しい友人にも聞けないし、気になっているということも言えない。だからこうして、noteという海原に気持ちを綴った小瓶を投下しているのである。誰かが拾って読んでくれると信じて。






「いまさら何を」ではありますが、「おなら」という単語を連発して申し訳ありませんでした。読んでいただきありがとうございました。


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