デュアル!ぱられルンルン物語感想「この作品は巨大ロボットアニメです。」

【悪かった点】
・2話目で1号、2号、3号機のロボットを登場させる。登場させたときのインパクトがない。キャラの安売り
・銀髪美女を坊主頭にする。斬新に10割振ってキャラの美貌を0にした感じ
・指令室での会話が完全にエヴァのコピー、ゲンドウのサングラスの光り方とかも完全にパクってる。80%パクってる。ゴーダンナーやギガンティックフォーミュラはエヴァンゲリオンの作風の片鱗が見える程度だった。せいぜい2,30%パクってる程度だった。でもぱられは80%下手したら90%パクってる。代わりに会話内容が以外と凝った作りをしている。ちゃんと技術考証してあるからゴーダンナーやギガンティックフォーミュラで見たような矛盾点が少ない。ちゃんと数値が下がった理由とかも描写されてる。
・登場キャラクターたちが可愛くない。エヴァのマイナーチェンジアニメだから微妙なデザインのキャラクターが多い。ドラえもんじゃなくて虎えもんみたいなキャラが多い。ヒット作にはヒットするデザインのツボを押さえたキャラクターが登場すると思う。そのツボがすべて微妙にズレてる。
・もう一つの世界に来て自分を友達も家族も知らない人として扱うようになって孤独感に打ちひしがれてるのにそこに現れた軍服着たヒロインと20人の軍人からコメディー調に取り押さえられる。見ていて緊張感が死んだ。コメディーにして茶化してしまえるようなバカげた話なのか?と話に入り込んでたのに冷める演出があったりした。終始コメディー調で話が進められるのでバカげた話のように感じてしまう感じだった。
・敵の組織がコスプレしたお姉さんをボスにした組織、うーん、時代背景も関係しているのかな?当時なら受け入れられたのかもしれないけど、ついて行けなかった。
・2話で唐突に描写された敵パイロットが主人公の機体に蹴られて上半身が両断、爆発して悲鳴をあげて殺されるシーンがあった、ギャグとシリアスの配分がおかしい。
【よかった点】
2話で銃弾打ち尽くして敵にやられて失意のどん底に落ちたみたいな顔をしている間に仲間たちが次々にやられていく。主人公は打ちのめされたような顔をしているのだけどそこから立ち上がり圧倒的な戦いかたで勝つ。「あれ?エヴァで見たような?」そんな話が繰り広げられて笑える。

【最終話】
いろいろあって神武とかいうオーパーツ的な宇宙文明的な超技術の機体が手に入り、敵の超機体とバトルする。敵役のおばさんなんだけど、そのおばさんは1話のお姉さんとはあまり関係がない黒幕的な存在、1話に登場した主人公たちに味方してくれた博士のライバルがいた。そのライバルの妻が女王様みたいな立ち位置で世界征服しようとしてる。
そのおばさんが感知しないところで、真の敵である宇宙文明のすごい賢い意思的なやつがロボットとなって主人公たちに立ちふさがる。そのロボットにはメインヒロインの1人が乗っていて、自分の意思とは関係なくロボットが動き、主人公を攻撃してしまう。からくもメインヒロイン救出するとラブシーンな良い雰囲気になるんだけど、作風がコメディー調なので抱き合ったりキスしたりするわけでもなく。主人公はスルーして話が進む。正直寒い。そこまでやるならキスの1つもすればいいのに、スルーするから感動もへったくれもない。コメディー調とシリアス調の配分がおかしい。とにかく敵機体をエヴァンゲリオンっぽい「うおおおお!」な雄たけびを上げながら破壊したあと、敵戦艦の超レーザーをブラックホールパワーで圧倒し倒す。そんなことがあって世界を救う。元の世界に戻りつつ神武を自爆させる装置が登場する。相棒機体である「神武を自爆させてやるのが神武の意思だ。」と言って爆破ボタンを押すと、実はそれは違うボタンだった。と、いらんコメディー調で肩透かしを食らうことになる。主人公はAとBの世界の間にいる存在だからボタンを押すと主人公がどうなるかわからない。下手をしたら消滅するかもしれないような大事な大事なシーンなんだけどコメディー調を挟んでくる。見ていてついていけない。そして装置を使い世界改変が起きる。二つの世界は一つになり、ヒロインたちと血のつながらない家族となりハッピーエンドを迎える。
超絶パクリ作品と呼べるんじゃないかと、こう作品を作ってくれた人たちをけなすのはあまり好みではないのだけど、まあー疲れる作品だった。

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