奏光のストレイン感想

【序盤の流れ】
主人公の女の子「セーラ」は軍人の兄に憧れて空軍に入る。
兄が出兵して数年後、主人公は空軍の訓練生になるが、同期達と飛んでいると謎の黒い機体が現れて友達が4人くらい殺されて恋仲になりそうなくらい仲の良かった男の子も殺される
黒い機体に乗っていたのは憧れていた実の兄だった。追いかけるも兄に殺されそうになり、わけもわからず撃墜、生還するも泣き叫ぶ
ある日セーラが髪型を変えててロングがバッサリ斬り落とされてる。
事件から時間が経過してセーラは正規の軍人になった
先輩軍人たちからガミガミ言われて協調性のないキャラとして描かれてるけど正論でばっさり言い返す。でも孤立する

【ストーリー上、変なポイント】
いじめで服がボロボロになる
いじめっ子がなまなましさと間抜けさがある
主人公がいじめられて人形に話しかけるようになる

【良かった点】
・小さな頃からミミックと呼ばれる端末を大事にすることでストレインに乗る装置にできる。ミミックは一人に一つ、ミミックを育ててない人にストレインは動かせない。でもセーラはミミックと運命的に出会い特別なストレインを動かせるようになる。運命的な演出が良い
・セーラがどれだけ逆境の中でも意思を強く持っているところが人間臭くて良い。見たことないけどモチーフは小公女セーラなのかな?
・シャワー室で泣いてるとか、登場人物たちの悩みがちゃんと描かれてる。こういう仕込みが外堀を埋めて話の核をおもしろくする
・少女の主人公がグーで8回くらい殴られるアニメ斬新がすぎる。これぞ人生、感情が揺さぶられる作風は見ていて飽きないし刺激がある
・兄の妹セーラ&兄が仇の妹、うまく対比を出しててよかった
・ハードSFで亜高速と主観時間など、考え抜かないと作れないストーリーになっているから見ていて舌を巻く。
・兄が病んでて顔芸を見せてくれる。ストーリー上しかたがないんだけど、こうキャラクターが荒れ狂うシーンは目を引き付けられるものがある

【悪かった点】
・いじめっこが瞬殺されたのがもったいない。もう少し転がして話をおもしろくしてほしかった
・亜高速空間での戦闘なので宇宙で戦っている感が薄い、代わり映えしない景色の中で戦っているのが何となく味気ない感じがする。敵の機体もガンダムのバグっていうかAIドローンみたいなのがうじゃうじゃ来る。ライバルである兄の機体が格好いいのはよかった

【総評】
萌えキャラが少なめなクロスアンジュみたいな作品

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