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誕生日とSNS

私が日本を出発する前に、高校に何人もの留学生がいた。
短期から長期まで、国も様々。1年生の時はモンゴル人が同じクラスメイト。アメリカから数週間だけ来ている子やカナダ人などたくさんはいなかったけど国際色豊かだったとは思う。

同じ交換留学をしたメンバーのうちの一人がホストファミリーとして
カナダ人の子を受け入れているとき、初めて”Facebook”というものが
今海外ではやっていると教えてくれた。
冗談抜きで日本語直訳を頭の中でした私は「顔の本?なんじゃそりゃ」と
思ったのが第一印象だった、(恥ずかしくて誰にも言えん。)

「へ~はやっているんだ」程度でそのまま渡米したため、
ついて日も浅いくらいに「作った方がいい」とホストブラザーに言われ、
一緒にアカウントを作ったのが始まり。

友だちが増えるにつれて”知り合い”がすこしずつ増えたけど
自分が何かを発信するわけではないので、帰ったときの
連絡手段だなと思った。

不思議な経験をしたのは自分の誕生日の日。
日本では祝日なので、学校で友達に祝ってもらうという
経験がなかった私は、「誕生日に学校に行ける!」
というだけでわくわくしていた。(おめでとうを言ってもらえるかなと期待していた。)

朝はホストマザーが車で送って行ってくれていたんだけど、
時間にルーズなホストファミリー。ホストブラザーが日本に
いってからはそれがなぜか加速し毎日遅刻していた。
(途中から朝も自分であるいて行くようにした。)

遅刻をした生徒は正面玄関から入ることはできない。別出入り口から
入るのだけど名前と顔に見覚えがない男子生徒がドアを開けて
「Happy Birthday!」と言ってくれた。なんで誕生日だって知ってるの?
ってなったけど、お礼をした。もしかしてFacebookと思った。

サプライズもあったけど、個人情報・・・ともなった。
これ大丈夫そ?って頭の中プチパニックを起こしていたけど
何事もなく1日が始まった。友達からお祝いを言ってもらえて
大満足な私はいい経験をしたなあ。としみじみ思いながら
午後のリーディングの教室にはいった瞬間、先生に
「カウンセラーが呼んでたから行っておいで」とStudentPass
(授業中に教室を出る時は自分の名前とクラスの先生のサインが書かれた紙を持っていないといけない)を書いて渡され、何かしでかしたかと不安に
なり(成績が悪すぎて退学かも・・)ドキドキしながら職員室へ。
「だいぶ慣れてきた?」「最近はどう?」など普通の会話をして、
「もどっていいよ」と言われたので教室に戻ると
「Happy Birthday!!」とリーディングクラスのみんながサプライズを
してくれた!うれしくてびっくりしていると、先生からチョコレートケーキが渡され、ノートとバッグのプレゼントをもらった。

私が少し前に同じクラスの女の子のバッグをほめたのを覚えていてくれた
みたいで本当にうれしかった。「このバッグ、かわいいっていってたから!」と渡してくれたときの光景をすごく覚えている。
ノートには「アメリカで1歳の誕生日おめでとう!このノートに自分のジャーナルを書いていってね」と先生直筆のメッセージが書いてあった。

うれしくて、うれしくてたまらなかった。
何もない私にこんなにもしてくれて、ほんとうに夢のような
1日だった。ありがとうの気持ちでいっぱいで、
最高の誕生日となった。

夜は友達と家の近くのApplebeesで誕生日会をしてもらった。
花火が刺さったケーキ。RとRの妹やホストシスター、
日本語クラスの友達が集まってくれた。
プレゼントにワンピースドレスをもらった。

週末にはママの妹がケーキを作ってくれたのを家で食べた。
本当においしいケーキで中に生キャラメルや桃など
しっとりした(果汁をよく吸った)ケーキ。

(おもいだしたら食べたくなってきた)

ファミリーからも誕生日カードとプレゼント
をもらい最高の誕生日を過ごすことができた。



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