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他人からのイメージとの矛盾

中学生の時、最初は小学生の時のクラスの
女子と何人か一緒に行っていたが、一人ずつ減っていき、
しまいには最後の一人がなんの連絡なしに待ち合わせに
来なかったため危うく遅刻しかけて登校したことがあった。
さすがに本人にせめて声はかけてねと言ったがその後
当分の間は学区のこともあり登下校は一人だった。
寂しい気持ちもあったけど、カバンにこっそり忍ばせておいた
ウォークマンを聴きながら帰るのも好きだった。

塾も学校も部活もどこか居場所がない、浮いているような気がして、
当時クラスで仲が良かった子たちがいわゆる「ヲタク」という枠組みで
まあ私も同じだったんだけど、陰キャ陽キャで騒ぎ立てる女子の
視線を気にしながら過ごしていた。

中でも1番仲が良かった子が遅れがち、早退しがちで
それも寂しかったし自分が一人だけになるのがすごく嫌だった。

「ヲタク」に一度認定されてしまうと陰キャ扱いされる。
一度班のメンバーで誕生日プレゼントを交換しようと
いうことになったとき、好きな物を答えたら(図書カード(笑))、
ひかれたので慌ててディズニーのキーホルダーと答えたのも
苦い思い出だ。

見た目、ディズニー、手紙のメモ帳、筆箱、プリクラ、話し方。
これが基準。学校では陰キャだったけど、塾では陰キャ扱いされまいと
必死だったのもしんどかった。

自分がどうなのかわからない。
そもそもなんで区別されなきゃいけないんだと
思いながらも区別してきた人たちの視線や言動に振り回され
勝手に傷つき、いつからか保健室に通うようになってきた。

疲れた。頭だったりお腹が少し痛い。
保健室のおばちゃん先生がすごく気にかけてくれてたのを
覚えてる。このまま不登校になるのかもしれないと思ったのかな。
でも先生は特に責めるわけでもなく、早退しがちになり、迎えにきた
母がいらいらする様子を見てフォローも入れてくれた優しい先生だった。

心がついていかない。
自転車をおしながら「いいかげんにしなさい!」
と怒っている母の言葉も苦痛だった。

自分でもわからんのんよ、
どうしてこんなに身体がしんどくなるのか、
なんで私の現状はこんななんだろう。

もっと楽しくともだちに囲まれて、
登下校も楽しくて、
部活も、授業も、塾も充実していたかったのに。

なんで私はいま理想と真逆を行ってるんだろう。
どうしてうまくいかんのん

母さんにも伝わらない。
逆に怒られる。

もうしんどい

考えるのやめたい。
この現実を終わらせたい。

もう全部なかったことになればいいのに。

そこまで考えたけど、母さんに怒られるのも
嫌だったので、それからは早退は熱がある時だけになった。


中学2年生になってクラスが変わり、
少しずつ付き合っていく友だちが変わるにつれて
よくなっていった。

それでも区別してくる子はいつまでも区別していたし
私はヲタクも好きだったから、ある意味その当時は新人種、
真ん中というものを確立していった。




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