【小説】豊と正の、珍道中20
ー治子の憂慮ー
まとまりがでてきたたかもしれないが、話に具体性がないことを治子は憂慮していた
「それで…どうやってあの化け物みたいな、大魔神と交渉するというの…私は反対も賛成もしないけど、炎の皇帝ギターギッズ聖人とか、まるで漫画みたいな状況になってきたしこの小説書いてる筆者は、ファンタジー小説もあまり読んでないし、世の中の事をまるで知らないでしょ…文香はボーカルやって儲けるとか言って張り切ってるみたいだし…」
豊は
「全然計画性はないけど文香は向こうにいるから奴らは必ずまたやってくる。その時にメタル大帝国の建設は、協力すると言えば向こうも出方を変えると思う!そこでお互いの利害関係も音楽の趣意意向も、同じ言うしかないだろ…その先はその場かんがえるしかない…そもそもオレもメタルバンドやりたかったから、オレらもメタル大帝国建設協力すると言えばどうだろうか…」
正は
「確かに!そういえば、お互い目的が共通してると思えば乗ってくるかもしれん!」
朋佳は
「私も賛成かな…豊と様式美メタルやって、私たちもメタルバンドやるのはいいと思う…」
朋佳は嬉しそうだ。治子は
「まあなんだかんだ言っていろいろ考えてるみたいだし、あとは奴らの出方を見よう」
そう言うと宿屋を探し始めた。
ー宿屋で談話ー
豊の作戦や計画は見事と思っていたら治子は考えた…
「豊の発想と計画はよく考えたとは思う…だけど世界中の違う音楽ジャンルのアーティスト達が、そんなの許すかな…ロックに限らず、それぞれアーティストは、自分が活動している音楽に信念もってやってるわけでしょ…そんなメタルの勝手な話をみんなが許すかな…」
慎也も
「たしかにそうだ…オレもこの小説の筆者も知らないだけで、世の中そんなに甘くないし誰だってプライドはあると思うし…豊…やっぱり甘かった思うが…」
豊はハッとして
「それもそうだね…じゃあどうする…このままじゃ大魔神の天下になるか、音楽業界の大混乱をただあおるだけの存在になってしまうかな…助けになんて来ないで!なんていてるし…」
朋佳は
「まあ、文香はどこかで気づくんじゃないの…そこまでバカじゃないと思うし…文香ならちゃんとわかってると思うから…」
宿屋の部屋自体は悪くなかったがやはり豊の考えは浅いのか…とみんな煮詰まってしまった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?