【小説】豊と正の、珍道中5

ー謎の老人との攻防ー 

 だが武器屋と思われる建物はなかなか見つからない…
「あの爺さんが持ってたあのこん棒は一体何なんだったんだ!あんな物振り回して来られてこん棒で頭殴られたら気絶するぞおい!」
さすがの正も冷や汗をかき焦っている。
「こうなったらあの雑木林入って、木の枝で、自分で作るしかないんじゃないの!」
豊は正に言って雑木林に入るとムカデがでた。
「なんじゃこりゃ!なんで夏でもないのにムカデが!」
豊は蕁麻疹がでた!正は、
「しっかりしろ!あの小屋へいくぞ!」
そこは小屋というより子どもが、作った秘密基地だった。だがそこには木の枝を工夫して作ったムチが二本ある。
「おいこれ村の子供が作ったやつじゃないの…」
「いいぞ持ってけ!ないよりマシだ!」
そう言って雑木林にある子どもが作った基地ムチを盗み出すと二人は走って逃げて、リュックに入れた!
「なんとか武器手に入れたが、作った子供に見つからんといいけど…」
豊は心配したが正は
「まあそう言うな…そんな事よりも違う町へ行った方がいいんじゃないかな…」
そう言って二人は徳金海岸駅へ行った。その時だった!爺さんが現れ
「おいお前らまたんかーい!失礼極まりない事して逃げるのか!せめて金はいらんから、この帽子受け取らんかーい!」
そう言って老人は、再びこん棒を振り回し追いかけてきた!
「うぇ!なんだあのジジイの執念深さは…」
さすがにリュックを背負って逃げるのは無理がある…豊は転んだ!
「おい豊しっかりしろ!」
正は必死に豊を引っ張り立たせた!
「こうなったら戦うしかない…!」
「マジかよ!いきなりなんなんだよこの展開は!」
「マテや!コラー!」
よく見たら小学生であった!
「またんかーい!ムチ盗んだな!返せコラー!」
「マジかよ…ムチ作った子どもかよ…ジジイまで現れて最悪だな…」

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