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56億7000万年?

日本各地、畦道や、山道、そして大きな街など、
あらゆる道で見かけるお地蔵様。
さてお地蔵さまとは、どんな神様なのでしょうか?
 
正式名称は「地蔵菩薩」といいます。
日本における民間信仰では、村の守り神で、旅や交通安全の神である
道祖神と同じ職分を持つと共に、
お地蔵さまは、「子供の守り神」でもあります。
そのため、お地蔵さんには、
子供が喜ぶお菓子が供えられているという訳です。
 
また、赤い涎かけをしているのも、冬には毛糸の帽子や頭巾を
被っているのも、赤ちゃんが丈夫に育つようにという親御さんたちの
願いと祈りが込められているからなのです。 

また現代では、交通事故で亡くなった子供の成仏を願うケースや、
二度と悲しい事故が起きないことを願って建てられることもあります。
 
民間信仰では、お地蔵様は子供の守り神や五穀豊穣の神でもあります。
ところがお地蔵さんの本来の役割は実は違うところにあります。
これが聞いてびっくりという職責なのです

ところで、お地蔵様の本当の仕事とは何だと思いますか?
実はお釈迦様が入滅(亡くなられた)あと
未来の菩薩である「弥勒菩薩」が現れるまでの間、
私たちを救ってくださるために存在するというのが
本来の仕事なのです。
 
そして未来の菩薩である「弥勒菩薩」が現れるまで、
それはどれくらいの期間、お地蔵様は私たちを
守ってくださると思いますか?


その歳月・・・・なんと56億7000万年と言われています。
56億年後に弥勒菩薩が現れるまで現世に仏様は不在となっているのです。
そこで、仏様が不在の間、お地蔵様が
私たちを守ってくれているというわけです。
 
お地蔵様は、また私たちの弁護をしてくれる神様ともいわれます。
私たちがこの世を去ったと天国に行けるのか?
それとも地獄に叩き落されるのか?
その裁定をするのが閻魔様ですが、その際、お地蔵様は生前の信心や
善行をあげ擁護してくれるとも云われています。
 
所説ありますが、閻魔様は検事側と、弁護側、両方の役割を
することもあるそうで、従って閻魔様をお地蔵様と考える説もあります。
 
『夕立や お地蔵さんも わたしもずぶぬれ 』 (種田山頭火)


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