見出し画像

漢字の成り立ち 音編

カラスを漢字で書くとこんな漢字になりす。


鳥という漢字に似ていますが、横一本棒足りません。
一本足りないのは、どうしてなのでしょうか?
 
漢字はもともと象形文字から来ていますが、
「鳥」にあって「烏(からす)」にない
この上部の線は、
もともと目を表す部分だったそうです。
 
カラスの体は全身真っ黒ですから、
通常の鳥と比べると、目の位置が
非常に分かりづらい鳥です。

そのため、目の部分の横棒がなくなり、
いまの「烏」という漢字になったと
言われています。
 
カラスを表す漢字がもうひとつあります。
その表記は、『牙(きば、または、が)』という漢字の横に
『鳥』とかかれる「鴉」という漢字です。
しかし、カラスにクチバシがありますが、牙はありません。
何故、牙という漢字が使われたのか?
 
この「牙」という字、実は当て字だそうで、
カラスの鳴き声から来ているそうです。
カラスの独特な「カーカー」とも「ガーガー」ともつかない声を、
昔の人は、その鳴き声から“が”と読まれる
「牙 」という文字で表したのです。
そのため、本来カラスが持たない
「牙」という字が入っているという訳です。

はじめにご紹介した、横棒が一本ない「烏」という
漢字は象形文字ですが、
こちらの「鴉」は、鳴き声か作られた
形声文字ということになります。
 
似たような謂われで作られたのが

『蚊』

という漢字です。
虫の横に「文章」の「文」という漢字から
成り立ちますが、この「文」というのは、
ブーン、ブーンという蚊の鳴き声を表します。
 
形声文字でもうひとつ有名なのが

『鳩』

という漢字です。
「九」という数字を表す漢字に鳥が付いて
「鳩」という漢字になりますが
数字の「九」は、クー、クゥーという
鳩の鳴き声を表しています。
 
最後に…

『猫』

猫も同様で、
獣編に苗(なえ)という漢字から成り立ちますが、
豆苗という読み方で分かると思いますが、
苗は「みょう」という風に読まれます。
みょうみょうと鳴「猫」という漢字は、
猫の鳴き声から作られた漢字なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?