あたりまえ、を疑う
物心ついた時からそこにあるものに普通なんの疑問も持たないものだ。母親とか家とか、家具とか、例えば頭に毛が生えてることとか。
だから私は、自分が朝が来れば明るくなる、お腹がすくとグゥと鳴ると同じようなレベルで、「風呂に入ると頭が痛くなる」と思っていた。ずっとそうだったので、「頭痛」の存在に疑問を持たず、全人類が抱えるごく普通の自然現象だと思っていたのだ。
え、馬鹿じゃないの?頭痛いとか言わなかったの?と皆さんは思うかもしれない。でも自分の中ではそれはごく当たり前の事だったので、わざわざ口にしなかった。ケガのような日常と違う痛みは訴えたが、頭痛は普通のことだったのだ。ちなみに階段を登っても頭痛がする。(普通)
それが普通ではないと知ったのは高校生になってからだ。親の付き添いで腕のいいという噂の整骨院に行った時、「娘の方が重症だ」となぜか私が診察台に乗った。骨格がかなり歪んでいたらしい。顎と肩辺りに施術を受け、なんと頭痛がかなり改善されたのだ。
先生「いままで頭、痛くなかった?」
私「痛いです」
母「??」
先生「わりといつもだよね」
私「風呂に入った時と階段登った時が結構しんどいですね(世間話風)」
先生「だろうね」
母「!?!?」
母はたいそう驚いていた。なんで言わなかったの!?とちょっと嘆かれた。
私「え、みんなは違うの……?」(ようやく動揺)
ここから私の整骨院通いが始まる。今はもう引っ越してしまったのでそこに行っていないが、頭痛はそこそこ改善されたし、体の不調は「普通」ではなく、原因や対処法があることも知った。いちばん重要なことは『当たり前を疑え、本当はそうじゃないかもしれないぞ』ということを学んだことだ。不調ならちゃんと病院に行こう。市販薬も上手に使おう。(ところでEveは3列より2列がいいと思うのですが皆さんはどうですか?)
このあと私は自分の体のあちこちにある不具合を少しづつ開示していこうと思ったのだった。次号、「先生、ちゃんと私死んでいます!」をお楽しみに。
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