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麻雀67:ボーダー争いは風林火山が一歩リード【2023−24Mリーグ#14】

3月11日 フェニックス

ボーダーを争う4チームのうち、トップバッターはフェニックス。ライバルチームがいない中での対局となったが、結果は、東城2着→魚谷3着。ポイントをわずかに伸ばし、ボーダーとの差を縮めた。しかし、東城戦はトップも狙えただけに、取りこぼした印象は否めない。

3月12・14日 風林火山・雷電

翌日からは風林火山と雷電の直接対決4連戦。
結果から見れば、
風林火山
松が瀬1着→勝又1着→松が瀬2着→勝又1着
雷電
瀬戸熊4着→本田2着→瀬戸熊3着→黒沢2着


風林火山がトップを量産し、ボーダーを△170pまで引き上げ、他3チームと150p以上引き離す大仕事をやってのけた。
完全に流れに乗った印象がある。2020−21シーズンで優勝した時の勢いを再現したかのような、「風」を感じる。

この勢いをつけたのはなんといっても、初戦トップの松が瀬。
苦しい時期を乗り越えた今はまさに絶好調。
打ち筋や打牌選択はそれほど変わっていないものの、相手の当たり牌を掴むことなく、自身のアガリで決着するようになってきている。
苦しい時期を乗り越えて、終盤のこの時期に運が回ってきたところが、よりチームに勢いをつけている。

松が瀬からもらったバトンを最高のかたちで繋いだ、軍師・勝又が連勝。勝利者インタビューでは、ポイントを伸ばすこと以上に減らさないことを意識した選択をしている印象。結果として、連勝という最高の結果になったが、軍師・勝又としてはライバルチームとのポイント差や残りの対局数などを考慮して、現状の有利な状況を維持することで、この後の対局を戦いやすくする戦略を選択したのだろう。チームの勝利を最優先にした、冷静な勝又の一面が垣間見えた。

3月15日 ビースト・フェニックス

風林火山にリードされた状況となって、ビースト・フェニックスが対局。お互いにとって、直接のライバルは風林火山であり、その意味では直対相手との着順意識よりもまずはトップでポイントを伸ばしたいところ。

1戦目、ビーストが中田3着。フェニックスが魚谷1着。フェニックスにとって、もちろん価値あるトップとなったが、ビーストにとってもラスが濃厚な位置から3着浮上のアガリを決めるなど、必ずしも悪い結果ではなかった。


2戦目
ビーストが猿川。フェニックスが醍醐。
醍醐は1戦目・魚谷のトップを受けて、あわよくば風林火山に並びたいところ。しかし、攻め手が思うように決まらないどころか、ビースト・猿川へのインパチ放銃が響き、苦しいラス。
対する、ビースト猿川は、僥倖のリードを守り切って、素点も大きいトップとなった。

3月18日以降のみどころ

一連の結果を受けて、ボーダー争いは風林火山が抜け出し、それを追いかけるビーストとの一騎打ちの様相となってきた。フェニックス・雷電にとっては300pをひっくり返す、厳しいポイント状況となった。
しかし、今季のMリーグはここまでも予想通りにならないまま混戦に突入していった。来週以降ももう一波乱、二波乱は起こる可能性は十分にある。
とくに、風林火山との直接対決が続く雷電にとっては、巻き返しの絶好のチャンス。この直対の結果次第で、再びボーダー争いが混沌とするのか、風林火山がさらに突き抜けるのか、はたまた、共倒れで卓外チームが漁夫の利を得るのか。
終盤戦になってさらにMリーグが見逃せない。

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