見出し画像

麻雀72:セミファイナル、各チーム残り4戦の展望【2023−24Mリーグ#17】

4月26日終了時点の結果

いよいよ波乱のセミファイナルも佳境に入った。
パイレーツ、風林火山はほぼファイナルへの椅子を確保したといっていいだろう。したがって、残り2席の椅子を4チームで争う様相となった。
残り4戦はどのチームも好調者を惜しまずぶつけてくることだろう。各チームのキーマンにスポットをあててみたい。

3位 ドリブンズ +113.7

4チームの中では最も有利な位置にいるドリブンズ。ポイント面もさることながら、後述する太のトップがチームに勢いをつけた分、ファイナルに近いようにみえる。

チームの原動力は、なんといってもエース・園田。
直近3戦は1−1−2と全連帯の安定感。勝つべき人が結果を出すことで、チーム全体に安心感を与えている。ポイントを持った有利なポジションで打たせたときに、最高のパフォーマンスを出す選手としてはMリーガーでトップクラスだと思う。
したがって、園田にとってこの4戦は実力を発揮しやすい場として、3チームをてぐすね引いて待ち構えていることだろう。

もうひとり、太の調子が良い。
4月26日の1戦目。ここでの結果次第では敗退の可能性が高まる、プレッシャーのかかる場面。
この日の太は、いつもより緊張しているように見えた。しかし、肝心の打ちまわしはレギュラーと変わらず、自分の読みや勝機に対する嗅覚を信じて、しっかりと押し切る姿勢を貫いていた。そうした姿勢に牌も応えて、勝負どころの捲り合いに見事勝利し、終わってみれば6万点超の大トップ。
この勝利はセミファイナル突破のみならず、ファイナル戦線にも好影響を与えるような、ターニングポイントとなりうる勝利に感じた。
Mリーグ初の優勝2回目一番乗りはドリブンズかもしれない。そう思わせるくらい、太のトップは大きい。

ドヤ顔がすごい!

4位 サクラナイツ +105.8

直近10戦でトップ3回と、ドリブンズと同じくしっかりポイントを残せているサクラナイツ。
チームを引っ張るのは、堀。「小さな天才」の何恥じない活躍ぶりで、この選手はツイていなくても技術だけでそこそこの成績を残せるのでは?と思える。それくらい、どっしりとした安定感。

サクラナイツ名物の「連投権」。
この後の4戦は堀4連投も十分あり得るくらい、他3選手との調子の差が開いているように思える。采配面のサプライズでもMリーグを沸かせてほしい。

5位 アベマズ △90.9

昨年の優勝チームであり、Mリーグ開設から常にファイナルに進出していた、常勝チーム・アベマズがセミファイナルで消えるかもしれない。
チームの状態は決して良くはない。トップが必須の崖っぷちに立たされてから、善戦はするもののトップを取りこぼす2着が多い。しかし、白鳥が辛くもトップを獲得。同卓のドリブンズとトップラスを決めて、首の皮一枚つながった。

これからの4戦のキーマンが最も予想できないのがアベマズである。優勝する前の一昨年までは、こういう場面では多井の一択であった。それが、全員麻雀で優勝した経験を経た現在、誰が出てもおかしくないチームになった。これは、よく言えばオールスターといえるが、ともすれば以前よりも采配が難しくなったといえる。

わたしの登板予想は

日向→松本→多井→白鳥

普段通りのローテーションで行くのではないかと思う。個々の調子の面でも飛び抜けた選手がおらず、チームとしての総合力の高さを証明する意味でも、普段どおりを貫くような気がする。仮に、こうしたローテでファイナルに進出した場合に、選手がさらに自身をつける効果を期待できることを加味すると、敗退ポジションから一気に連覇の未来も見えてくる。

6位 麻雀格闘倶楽部 △176.3

ボーダーまで290p差。残り4戦で全トップは必須で、かつドリブンズ・サクラナイツをラスに押し付けることも必要になる、そのくらい厳しいポジション。
6チーム中、唯一の優勝未経験チームであるだけに、ファンとしてはファイナル進出はぜひとも実現してほしい。一方で、相当厳しい現実も直視すると、来季につながる4戦にすることも大事だと思う。

格闘倶楽部は、良くも悪くも寿人次第。前述のアベマズとは対照的なチームである。
寿人のトップがチームに勢いをつける一方、結果がでないとチーム全体がしゅんとなるようなチームなのだ。このまま、寿人頼みのチームでいいのだろうか。いいわけがない。

そこで、このあとの4戦はダブルエースの一角である伊達に任せるべきだと思う。結果はどうあれ、チームとして一皮剥けるためには必要なことのように思う。高宮の登板を組み合わせながらでも良いかもしれない。
いずれにしろ、タキヒサ中心のチーム編成からの脱却がチーム全体の底上げに繋がるとともに、対戦チームにとっても脅威が増すように思う。
個人賞を総ナメにしてきた伊達が、チームの顔としての自覚をもって闘う4戦となることを希望する。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?