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“居場所"

みなさんこんばんは、roofです。

ある昼下がりの午後。

"いやぁ悩み相談があるんですよ"

"どしたん?全然聞くで"

“一人でお仕事をやられてて何を大事にしてきましたか?"

自前で淹れてくれるコーヒーを口に運びながら

こんな会話が一つの空間で行われた。

その空間とは、少し街並みの外れた場所に

ひっそりと、そして窓からは京都の低い建物を
囲むような山々を見渡せる開放的な空間。

また何気ない隠れ家的な雰囲気が堪らない。

そしてここは別に喫茶店とかそういった
類ではないということ。

"atelier110"(アトリエヒト)と呼ばれる
美容室だ。

そして話し相手は“吉田さん"というスタイリスト。

最初の会話の内容からして美容室だと思った方は
恐らくそんなに多くはないと思う。

一人で営業をされておりアシスタント
などもいない。

一対一、マンツーマンでの空間は

僕にとって、

髪の毛を切って貰うと同時に僕の悩みであったり

洋服の話をダラダラするといった

密で濃い唯一無二の“居場所"になっていった。

そしてここでしか味わえない、日常の中の
非日常的空間。

店内

店内はこんな感じ。

美容室といったらあまりごちゃごちゃしてる感じ
とかではなく、シンプルな内装のイメージ。

だけどその真逆をいく。※良い意味で

これが店主吉田さんのこだわり。

アンティーク雑貨やらスケボーまで

どこまでも自由な、そして人柄が現れた空間。

そしてそのこだわりに魅了される。

髪の毛を切りに行く目的だけではなくて、

面白い人に会いに行って話しに行く感覚で

いつもお世話になっている。

いや、もはや髪の毛が二の次ぐらいかもしれない。

ていうのは冗談として。

いつもの会話の中で思う事がある。

吉田さんって例え話しが上手い。

ある日の会話。

SNSの発信とリアルに足を運んだりなど、

顔を売っていくにあたってバズるって

なんなんでしょうかね。

という話しの流れにはなるが、そこで

"何かをやるにおいて二軸は持っておくべきなんじゃない?"

"2年、3年でグンっと伸びるやり方と
10年じっくり時間をかけないと伸びないやり方を二つ持っておく事って大事やと思うねん"

“例えば弱火で沸騰させるか、強火で沸騰させるかっていう違いやな"

"ただその沸騰させる方法を知っておく。
その為に色々リサーチして真似したり
そうやってく事で自ずと自分のブランディングが
確率されると思うで"

あえてその先は長くなるので割愛するが、

こんな感じで言葉選びが秀悦。

いつも納得させられる。

話しがすんなりと頭に入ってくる感覚。

できればその場でメモしたいぐらいだったけど

流石に髪の毛を切られながらのメモはシュール
すぎるなと思ったので自分の頭の中に必死に
繋ぎ止めて、終わった後に速攻でメモった。

本当になんでも話しを聞いてくれてすごく
フラットに接してくれるので素でいられる。

そして気づけば2か月に一回程通う
“居場所"になっていった。

“居場所" 場所とはまた違う、
そこに人がいて尚且つ心地が良いという感覚が
作用する場所。

元から自分の為に用意された場所ではないし、

そこにたまたま吉田さんという面白人間が
存在し、そしてたまたま僕が行って

勝手に自分の居場所として決めつけてしまってる。

吉田さんが居るという事自体が寧ろ僕にとって
非日常感を与えてくれるし、

ワクワクさせられる。

ユーモアがあって良い大人がいる場所へ
目がけてお邪魔しに行く。

そしてその空間において勝手ながらに
居心地の良さが生まれて居場所として存在する。

“居場所"

この居場所って連鎖していくものだと思ってる。

良い人から影響を受けて場所は気持ちと共に

絶え間なくあり続ける。

そして誰かにとって“居場所"と勝手に
思われるようになる。

僕もそういった場所づくりをしたい。

影響を受けてそれを引き継いでいく。

言わば居場所ってものは見えない偶像に
すぎないのかも。

ユーモアがある。

真面目にふざけている。

長髪が特徴的。

僕とお揃いのパンツを持っている。

そんな店主が作りあげた最高の空間。

※上から目線になってしまってるんじゃないかと
内心ヒヤヒヤしていますが、本当に髪の毛もいつも理想通りにして下さる。

僕は髪の毛が無くなる事がない限り

または髪の毛に諦めがつかない限り

通い続ける事だろう。

これは別に宣伝とかではないのでご了承を。

吉田さんが僕に割いてくれた時間、

逆に僕も吉田さんの為に時間を割きたいと思って

勝手にこのnoteを書いています。

※許可は頂いております。

店主 吉田さん

“金髪にしようと思うんですけど似合います?"

“似合わんし辞めといた方がいいで"

“髪の毛伸ばそうと思ってて"

"じゃあ絶対来たらあかんで"

そんな会話の一部分。

そんな部分からも人柄が現れている。

ではまた次回お会いしましょう。


roof










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