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百合文芸4で受賞をしたよのはなし
ひとつ前の記事でまったく面白くないことをつらつらと書きましたが、それ以外のことを。
百合文芸4でpixiv賞を貰いました。約20作品が賞を貰っていて、どれも面白いこと面白いこと。「これやっぱり入ってくるよね!」や逆に「なんでこれ賞取らなかったの?!」なんて思った作品もある。
一次選考の結果が出てから最終結果が出るまでの約1か月、ほかの作者の方はどうしているだろうかとTLを覗きに行ったり、ほかの作品を読んだり、そわそわと落ち着きもなく作者の方々に恐れ多くも親近感を抱いたりして同級生というか同窓生のような感覚で、それが意外で新鮮でとても面白かった。
自分はこれまで別段他人の感想を求めなかったクチなので、一次の結果が出てから思いがけずいろいろな方から感想をいただいてそれも新鮮でした。最近お話ししていなかった方からお言葉を貰ってうれしかったり。じんわりと「読んでもらっているんだなぁ」と感慨深く思い、ほかの方の作品を読んで「何食ったらこんなの思いつくんだ」って唖然としたり。
物書きとしてのスキルに関してもこの一か月でかなり意識するようになりました。ほかの作品も拝読して、自分の文体はラノベ寄りなのか純文学寄りなのか誰か教えてくれ!と悶えたりもしました。まじで誰か教えてくれ。ただ、描きたいテーマとモチーフ、それらを総合してどの程度の長さの話がふさわしいか、という感覚は掴めているのかな、と思ったり。
今まで割とふわっとした感覚のままものを書いてきたのですが、今回受賞した作品はかなり真剣に設定を使い潰しモチーフやアイテムを使い潰すことを意識したので、こういう場で評価を貰うにはこれだけ気を配らないといけないんだな、という感覚が掴めたのもすごく良かったなと思います。
で、選考会の様子が公開されてびっくり。
SFマガジン的に印象深い作品だったそうです。耳が落ちても音が聞こえる、という奇想天外な発想の部分がSF的ということでした。そっかそっかえへへ嬉しいね、なんて思うなど。選考会レポ・講評で自作品に寄せられたお言葉を見るとお褒めの言葉ばかりで改善点に関して特には書かれておらず「なんか改善点教えて!」という気持ちになりましたが、逆に「フックが足りん」「勢い増して!」「あともう一声!」と言われるとそれはそれで対応に困るので、今回のことを励みにして精進していきたいです。ちなみにこの選考会レポ、百合に限らずものを書く上で気にし続けたいことに言及されていてとても良かったです。
そういうこととは別に、嬉しいことがもう一つ。このペンネームで書いた作品で何か実績を残せたことです。
鹿島というペンネームはとても思い入れがあって、ものを書き始めて20年近く経ちますが歴代のPNには必ず鹿島が入っています。大切に思っていて縁ある方からこっそりお借りした名で、本名とは似ても似つかない歴代PNですが、周囲の人々にあの名前お借りしていますとようやく堂々と言える気分です。
どんな結果が出ても燃え尽きになるかな~~と思ったけどとんだ杞憂です。あれもこれもまだまだ書きたいのたくさんあるぞ~~~!!!とむしろ創作意欲が湧いてきています。
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