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楽園は見えない【詩】

楽園は見えない

ハクビシンの馴れ初めは携帯小説
忘れようと思うたびに思い出している
待ち侘びた感情とレモネードの味
海は干上がって空は溶けた

シャボン玉みたいに飛んでいきそうだ
ブランク・スペース・マーブル
砂漠を彷徨うカーステレオの鳴き声が
聞こえたんだこの街にも

楽園は見えないよ
インビジブルかつスケルトンな習性
出て出て出て行く行く行くのさ

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