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マンガの実写ドラマの感想を書いてみた。

今回の記事は現在放送中の
『明日、私は誰かのカノジョ』あなたがしてくれなくてもについて
個人的な感想を述べたものとなります。

キャスティングについて

明日、私は誰かのカノジョ

もう少し力を入れて欲しかった。
season1が適任な俳優さんを集めすぎていたのもあり、
いかにもコスト削減してるように感じた。

特に今回の主人公にあたる留奈役。
ソープ嬢だが、実は現実主義で将来のことを考えて生きているという設定なのに、これではなんだか下品なキャラクターになってしまっている。
漫画では、つーんとした美人なのに対して
実写化ではまず美人ではない。
そして可愛くない人がsexやお金にがめつくなっているからとても残念。

season1においては、どの役も痛々しいけどその痛々しさに同情や共感を感じ取れており、そこに役柄の魅力を感じていた。

あなたがしてくれなくても

瑛太はドストライクだと思った。
漫画では会社員エンジニアで、職場の同僚と不倫してしまうのだが、
”陽ちゃん”らしさを120%で実写化している。

次は楓役について。
ドラマがスタートする前に”田中みな実”と知った段階でげんなりしていた。
1〜2話の楓の演技は最悪だなと思った。
仕事に夢中で周りが見えなくなっている自分に自己嫌悪に陥るところが
魅了の一つだったのだが、田中みな実が演じるといかにも自分がカリスマだと放っているように見えたから。
しかし、楓の上司役(MEGUMI)の助演により職場の雰囲気や女性の仕事の思いをまた漫画とは違った方向性で表現しており、徐々に良くなってきている。。。

みちと誠においては、原作とちょっと違うのだが、
こういうテイストで作りたかったのかなぁという感じで放送されているので、なんとも。。。原作では「みち、ここまでダサくなかったぞ?でもあえてダサくしてるのかな?」とか「誠はもっと女々しい役でこんなダンディーじゃなかったけど、岩ちゃんにどうしてもこの役をやらせたかったのかな」などなど。

原作がどうであったとしても、奈緒の演技力はすごいなと感じた。ドラマを見て感じることは、俳優ってカッコよく・可愛く演技すればいいってものではない。例えるなら、本田翼は可愛いけどドラマで見てると気持ち悪くなってくる。最近井桁弘恵も主演でよく見かけるが、静止画だけで良かったな。本来の自分の可愛さを役柄で出そうとしてるのが見え見えで、「この物語のこの役の人と出会いたかったのに、、、」みたいな感覚になる。だから、奈緒の演技力がとても際立つ。

挿入歌について

明日、私は誰かのカノジョ

最高!の一言。
すぐに調べたら

オープニング:いゔどっと「ぶっ壊してよ」
エンディング:DUSTCELL「Caffeine」

この2曲は通勤のお供になりそう!!

あなたがしてくれなくても

意味がわからない。
なぜこんな渋くしてる??
原作者がB'zのファンか何か??
もっと寂しそうな女性のバラードでも良かったし、
オープニングとかあるなら、元気なバンド系(ひげだんとか)で開放的な曲の方がマンガの雰囲気を盛り立てたのに。。。

もっと女性の寂しさに寄り添う演出をして欲しかったなぁという感想なのだが、現代人の日常的な悩み=夫婦のセックスレス っていう感じにしたかったのかななど制作の意図を考えさせられる番組作りになっている。

2つのドラマを比較して

アスカノ(明日、私は誰かのカノジョ。)においては過去の自分の暮らしを少しだけ思い出させる番組だった。(いや、私はレンタル彼女もパパ活も風俗もしていなかった!)だけど、本当に東京都の物価って高い!!それは今長野に住んでいても感じること。1Kの平均相場が極端に違ったり、住民税も都市と地方では収める額が全然違う。そして、お金がない若者に対して東京ほどサービス業の雇用枠は地方にはないのです。(ここでいうサービス業は、異性間の伴うお仕事のこと。)

”寂しい”と”お金がない”に追い詰められた慣れの果てを見事に演出しているのが、明日、私は誰かのカノジョ。そして、一歩間違えば自分もそうなるかもと思わされた作品でした。


一方で、あなたがしてくれなくてもは、平穏を維持していくことの難しさを感じた。出てくる4人みんないい人。決して害を及ぼす要素はないのに、なぜかそれぞれが求めている所にハマらなくてちょっとした誘惑に流されてしまう。そして、結婚するということは恋ができなくなるのかなと思うとなんか複雑な気持ちになった。ただもう少しドラマにも寂しさを出して欲しかった。我慢しているのは伝わるが、心の声や感情が露わになるシーンが少なすぎる。



今回このドラマの感想を書いたのは、ドラマを通じて擬似体験をしていることや同じような感想を共有できる人いないかなと思ったからです。
まだ書ききれていませんが、映画の「夜明けの若者たち」やドラマ「花嫁未満エスケープ」「unknown」などについても余裕があれば感想を書いていきたい。

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