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5つの隔膜の解放で健康に


隔膜リリースが施術の質を高める理由


通常筋肉の膜は、頭から足まで縦方向に走行しているものですが、

”隔膜”というのは縦方向の膜を横方向に隔てる膜のことです。「横隔膜」が有名な隔膜の1つです。

隔膜に異常が生じていると、頭蓋仙骨リズムに障害が生じ、動きの質が低下します。

なので、頭蓋仙骨療法を行う前に、多くの場合

①骨盤隔膜
②横隔膜
③胸郭入口
④舌骨
⑤後頭下三角(後頭部の付け根部分)

の障害を取り除く施術を行います。

これは頭蓋仙骨リズムの質を高める意味だけではなく、その隔膜付近の臓器の機能向上や、

リンパの流れを改善し、免疫力の向上呼吸の改善老廃物の排泄機能を高める役割もあります。


①骨盤隔膜



この隔膜は、骨盤底筋群などとも呼ばれますが、骨盤内の臓器を下から支えている底の役割です。

泌尿器や前立腺の問題、月経困難や生理痛、子宮や卵巣に関するトラブルに関連する膜です。

施術の際は恥骨部分と仙骨部分に軽く手を当てて、筋膜が緩むまでごく軽めの圧を加えていきます。

この施術を行う前には必ず一声かけさせていただき、十分な説明もさせていただきます。


②横隔膜


肋骨の下面に広がる膜で、肺や心臓を支える膜です。また呼吸筋としても働きます。

横隔膜は、肺気腫や気管支ぜん息の呼吸器系の問題、過敏性腸症候群や、胃痙攣や肝臓のトラブルなどの内臓の問題、むくみなどの循環の問題にも大きく影響します。

施術者が、背骨の真ん中あたりと1番下の肋骨に手を当ててリリースしていきます。


この施術を行うことで、呼吸が改善し「非常に楽になった」と感じられます。



③胸郭入口


胸郭入口とは、肋骨の上面を被っている膜です。

一般的に胸郭出口と呼ばれています。

ここが何らかの原因で硬くなったりすることで、肩や手指のしびれ(胸郭出口症候群)、またリンパの流れ問題がなどにつながります。

施術者は、頸部に近い背骨と胸の上面から鎖骨にかけて軽く手を当てます。




④舌骨


舌骨は喉仏の上にある小さな骨です。

喉や首周りを構成する小さな筋肉がたくさん付着しているので、飲み込みや発声、咀嚼の問題に大きく関連しています。

また緊張性頭痛の要因にもなるので、非常に重要な隔膜となります。

またここをリリースすることにより、抑圧していた感情が解放され、たくさん喋り出すことがある様です。

施術者は、首の後ろと前に軽く手をあてて喉仏の上をやさしく指でつまむように操作をして解放します。


⑤後頭下三角(環椎後頭関節)



後頭部と、首の間にある筋膜です。

脊髄と脳を隔てる大後頭孔の解放にもなります。

この解放は頭痛、片頭痛、子供の過活動(ADHD)、交感神経の過剰な働き、ふらつき等の改善に大きく影響します。

他の施術と組み合わせが必要ですが、内因性うつ病の施術としてもよく使われます。

施術者は、後頭部と頸部の付け根に軽く指を当てて、軽く触れて操作をします。

非常にリラックス効果の高い施術で、行っているうちに高い睡眠に入る方が多くおられます。



頭蓋仙骨リズムの質の向上やリラクセーションを促す意味でも、頭蓋仙骨療法の前段階として隔膜リリースを重点的に実施させていただくことがあります。

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