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音楽レビュー: 5 Seconds of Summer 『5SOS5』前編

5 Seconds of Summer 『5SOS5』(2022)

5 Seconds of Summer『5SOS5』(2022)

5SOSとは?

ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー (英語: 5 Seconds of Summer) は、オーストラリアのポップ・ロックバンド[1]。略称は5SOS(ファイヴ・ソス)。2011年にオーストラリアのシドニーで結成。ルーク・ヘミングス(リード・ボーカル・ギター)、マイケル・クリフォード(ギター・ボーカル)、カラム・フッド(ベース・ボーカル)、アシュトン・アーウィン(ドラムス・ボーカル)から構成される[4]。
Wikipediaからゴリゴリに引用

メンバーは94〜96年生まれで構成され、
96年生まれの筆者と同世代である。
バンド結成直後はアコースティックカバー曲をYouTubeに投稿しながら地道に活動。

全員歌える
全員180cm超えの長身(オーストラリア人でけえ)
全員イケメン

デビュー当時(2014)

その為、初期はアイドル的な売り出し方に本人達もだいぶ苦労したみたい。
実は筆者も2013年頃、好きなバンドをYouTubeで検索するとどこにでも彼らのカバー動画が出てくるので勝手に嫌ってた。

しばらくするといつの間にかあの
One Direction(今の子って1D知ってるのかな?)のツアーにサポートアクトとして同行、
そしてメジャーデビューとトントン拍子に進んでいった印象。

あれだけ嫌っていた筆者も1stアルバムを聴いて以降すっかりファンになった。
(アイドル感満載だけど曲自体は底抜けに明るい典型的なポップパンク良盤)

そんなアイドルバンドもアルバムを重ねる毎に試行錯誤しながら音楽性を変えていき、
5枚目の今作では立派な大人バンドのオーラ。

『5SOS5』リリース時(2022)

前作『CALM』リリース後回っていたツアーがコロナの影響により途中で延期、そのまま外出自粛に入った為、創作エネルギーが有り余ってたメンバーは4人+映像記録係の計5人のみで郊外(ほぼ砂漠)にレコーディングスタジオ兼住居を借り、そこで共に生活しながら楽曲を完成させていったらしい。
その為、前作に比べてコーライターが極端に少なく、半分以上の楽曲が4人のみで作り上げられている。
YouTubeにアップされているメイキングがホントにみんなワチャワチャしてて楽しそう。
(なおPart.2は一向にアップされる気配がない)


アルバム情報

発売日:2022年9月23日
曲数:19
時間:1時間4分
レコーディング期間:2020年〜2022年
前作:『CALM』(2020年)
*今作は曲数が多い為パート分けします


レビュー

M-1: COMPLETE MESS

今作から最初にリリースされたシングル。
ベースのコード弾きに落ち着いたボーカルが乗っかり、サビで一気に爆発。
ライブでは序盤カラムはラウンド弦を張ったヘフナー製ヴァイオリンベースを弾き、途中プレベに持ち替えて演奏してる。
ちなみにこの曲ではメンバー全員が交代しながらボーカルを担当している。
前作収録の『No Shame』でも感じたが、この曲もなんだか2000年代初頭っぽい。
「君に出会ってから人生最高フゥ~‼︎」的な歌詞。
とにかく希望に満ち溢れてる。
オープニングにピッタリな一曲。

M-2: Easy For You To Say

四つ打ちで聴く側も歌う側もとても気持ちいいドライブ感のある爽やかな曲。
ツアーでワンコーラスだけ先行披露されていたけどラストサビのあるフルで聴くと印象がだいぶ違う。
それまでファルセットで歌ってた部分をラストは声を張り上げてエモーショナルに歌ってて圧巻のボーカルパフォーマンス。

M-3: Bad Omens

不思議なシンセで始まってドンドコドラムが曲全体を運んでいく。
中盤以降ストリングスとコーラスが増えていきどんどん壮大になっていく一曲。
曲だけ聴くととても力強く前向きな曲に思えるが、実際は自分から気持ちがどんどん離れていき、最終的には出ていってしまう相手への未練たっぷりな事が伺える歌詞。
(フフフ…わかるよぉ〜カイジくん)

分かる男 班長

Royal Albert Hallにて大所帯で披露されたバージョンがとてもいいのでタイトルクリックでそちらの映像もよければどうぞ。

M-4: Me Myself & I

それまでの曲と打って変わってかなりシンプルなアレンジの3つ目のシングル曲。
長さも2分58秒と短め。
ルークによる低めのボーカルとギターでスタートするが、最近はハイトーンの印象が強かった為少しドキッとする。

M-5: Take My Hand (Joshua Tree Version)

1stシングルから1ヶ月後にリリースされた2ndシングル。
一応アルバム版。
シングル版との違いは追加アウトロのみかな?
もしかしたらミックスも違うのかもしれないけど正直あまり分からん。
タイトルのJoshua Treeは恐らくU2の最高傑作『The Joshua Tree』から。
しかしその関連要素は皆無。
曲目が発表された時はアレンジを一新して付点8分ディレイギターとドンドコドラムが追加されたと思ったらとんだ肩透かし。
曲自体は良いんだけど、どうしてもM-2と雰囲気が似てて印象薄い。氷の溶けたカルピスぐらい薄い。

M-6: CAROUSEL

この曲もM-2やM-5と同路線だけどなんかキャラが立ってるし個人的に好きな曲。
この曲だけなぜか単体でメイキング動画がある。やっぱり楽しそう。
あといつも顔が死んでるルークが何気に普段一番ちょけてる。
ちなみにこの曲にはメンバーに加えて、ルークのフィアンセで歌手のシエラ・ディートンもクレジットされてるけど、メイキングには登場してないから作詞で手伝ったのかな?

M-7: Older

今までの5SOSからは想像もつかない雰囲気のジャズピアノ弾き語り。
アルバム発売直前に最後のシングルとして先行リリースされた。
ルークとシエラによるデュエット曲で作詞作曲もその2人。
バンドの曲というよりルークのソロって感じ。
でもプロデュース&アレンジはマイケル。
歌詞は君との時間が永遠に続けばいいのに的なラブソング。
ルーク幸せオーラ満点。結婚おめでとう。
あとマイケルも極秘結婚おめでとう。
アッシュも恋人と末長く幸せに。
カラムは…そうだなカラムらしく健やかに。

M-8: HAZE

先に謝っとく。ごめん。大っ嫌いな曲です。
ホントに4人だけで作った曲か?
ホントに4人の好みの曲か?
どっかのクソプロデューサーが口出ししてないか?
どんどんバンドメンバー増やしてないか?我が物顔で結婚式に乱入して歌ってないか?インスタのDMで若い美人モデル口説いて炎上してないか?あ?

M-9: You Don’t Go To Parties Anymore

M-8と大違いでかなり好きな曲。
なんか今までのアルバム各時代の5SOSっぽさが凝縮された一曲。
はじめ聴いた時は前作4thのダークな作風に合いそうって思ったけど曲が進むにつれて1stのポップさもあるし、2ndの背伸びした若さも感じるし、3rdに開拓したクリーンギターもあり、今作に所々感じるY2Kノスタルジーもある。
筆者お気に入り曲。


ひとまず今回はここまで。
多分すぐパート2も更新します。

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