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【春アニメ】ガールズバンドクライが面白すぎる

皆さんこんにちは、中指立てていますか?(立ててはいけません)
4月から始まったアニメでガールズバンドクライがめちゃくちゃおもしろかったので感想を書きたいと思います。
元々制作スタッフにラブライブ!関係者がいたため、実は放送前から注目してたりします。

以下、3話までのネタバレがありますのでご注意ください。


めんどくさすぎるけど憎めないキャラクターたち

(一番めんどくさいのは1人だけなんですけどね。)
主人公は高校を中退して熊本から上京(川崎ですが)してきた仁菜
1話の時点では良い家柄のお嬢様感を出しているのですが、話が進むにつれて思春期ど真ん中のめんどくさい性格の子だと分かってきます。
我が強くいくせに人付き合いが苦手で、思っていることと逆の行動をしてしまい後から後悔する、わりと思春期あるあるな子ではないでしょうか。

そんな仁菜が憧れてたロックバンドのギターが桃香さん
川崎駅前で路上ライブしてる時に仁菜と出会います。
とても面倒見が良いお姉さんって感じの人で、年齢も20歳でガールズバンドアニメにしては珍しい成人キャラ。(むちゃくちゃビール飲んでる描写があります)
田舎から上京(川崎だけど)してきてまだ勝手が分からない仁菜の面倒を見てあげる聖人のような人です。

ドラム担当のすばるは、芸能スクールに通っていてすでに芸能活動もしている黒髪の美少女。仁菜とは同い年なのに大人びた考えを持ってて、自分の進路は自分で決めようと思ってる子。でも、公式プロフィールに「レスバ好き」とあり、実はやべぇヤツの可能性大。

3話までに登場したキャラは以上の3人です。
ざっくり説明すると、だいたい仁菜が引っかき回し、桃香さんがフォローをし、すばるがツッコミを入れるって感じのストーリー展開です。

こうなると、思春期全開のワガママ仁菜にヘイトが集まりそうですが、実はそこまでには至らない。
この子は単に素直になれずに言ったことをすぐに後悔したり、最初はやる気がなかったバンドや作曲に勉強そっちのけでハマってしまうポンコツぶりを見せたり、ここぞという時には自分の思いをまっすぐぶつけたり(ロックだ)と根は良い子なのでなんか憎めないんですよね。
ちなみにそんな面倒くさい仁菜の性格もストーリーが進んでいくと桃香さんに見破られて見事に手のひらで転がされたりしちゃいます。そこでうまく丸め込まれちゃう仁菜も良すぎる。


テンポの良いストーリー展開

テンポよくストーリーが進んでいくので見てて飽きることがないです。起承転結がしっかりしている。
間延びするような場面もなく、1話の中で数エピソードを消化しているのに情報量は多すぎず少なすぎず。
この辺はシリーズ構成・脚本を担当している花田さんのさすがの手腕だなって思います。

例えば3話なんですが、前半は仁菜とすばるの和解で、後半はフリーライブへの準備とライブシーンがメインになっています。
普通に考えたらキャラ同士の確執の解消なんて1話かけてじっくりやりそうなんですが、それをAパートだけで終わらせちゃってる
だからといって不自然な展開や情報不足なところはない。
これは仁菜がめんどくさい性格をしながらも素直な子というのと、すばるが他人に気遣いができ譲ることもできる大人な性格だというのを2話までに描写しているからなんですよね。
その後、クライマックスにライブシーンで盛り上げて終わるわけですから、見事な構成だなと思います。


ロックなんてお行儀が良い音楽じゃない

ガールズバンドもののアニメっていったら、高校の部活の延長上だったり、音楽活動そっちのけでお茶飲んでたりといったモノを連想してしまいますが、この作品はちょっと違います。
仁菜は年齢的には高校生だけど中退してるし、桃香さんは20代でフリーターだし、あんまりキラキラ、ドキドキしたイメージは無いです。
どちらかというと切羽詰まった後がない感じ。

仁菜をバンド活動に誘おうと桃香さんはこう言います。
「バンドってさ、言いたいことが溜まりに溜まってるやつが集まってやるもんだと思うんだよね」

また、仁菜の学校を辞めるまでの話を聞いた桃香さんはこう言います。
「やっぱり歌ったほうが良いと思うぞ。今の話だけで5曲は作れる」

自分のイメージなんですが、ロックバンドってうまくいかない事世の中の気に入らない事うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!って感じで中指立てながらやっていくもんだと思うんですよね。
恵まれた人がやるイメージは無く、むしろ不満を抱えまくった人がやっていくイメージ。
登場キャラそれぞれがうまくいかない事、不満に思ってること、諦めてしまったことを抱えてて、それを爆発させる場がバンド活動であると、わりと王道的展開だと思うんですが分かりやすくて好きですね。


頼れる姉貴役の桃香さん

桃香さんだけなぜか「さん」付けで呼んでますが、それだけカッコいいキャラってことなんです。
年下のワガママ娘2人の良き理解者。こういうキャラが1人いると、ストーリーの方向性が迷子にならずにすみますよね。

若干20歳なのにむちゃくちゃ人生経験に裏打ちされた言動、行動
ブチ切れて飛び出した仁菜を追いかけて謝ったり、ほっときゃ良いのに家まで行って説得したり、人生を何回か経験してないと20歳でこんな行動はとれなくないですか??
フリーターで稼ぎもそんなにあるわけではないはずなのに仁菜達にご飯を奢ってあげるのもえらすぎる。

でも、前のバンドを抜けた経緯がちょっと闇深そうで気になりますね。物語の後半で重要な要素になるのではって予想してます。


意外と不自然さのない3DCG

全編3DCGで描かれていますが、わりと違和感がないんですよね。
細かい所であることにはあるのですが(キャラの動きや肌の質感とか)、慣れちゃえますね。
顔の表情だけは2D的な手法を使ってるっぽく、コロコロ変わる仁菜の顔が可愛いです。

オープニングの3DCGパートも3Dならではのダイナミックな見せ方をしてくれてます。
サビは常にカメラが動いていて曲の疾走感が損なわれず、アングルも下からのアオリや上から見下ろすもの、キャラの周りをぐるっと廻るものまで3DCGであることを活かしている表現です。
ステージの照明もド派手に演出されていてだいぶ見栄えがあります。
(でも、ロックバンドってこんなにギラギラピカピカした照明演出をやったっけ?という素朴な疑問もありますが、カッコいいのでアリです。)

オープニング曲の「雑踏、僕らの街」ですが、最初聞いた時の印象は「やたらキーボードが主張しているなぁ」でした。
あまりキーボードがいるロックバンドってあまり知らないので新鮮に思えましたね。


終わりに

4話の時点でメインキャラクターは上記の3人しかまだ出てきてないのですが、早く4人目、5人目のベースとキーボードの子もメンバー入りしてほしいです。
特にキーボードの子も何やらめんどくさそうな性格をしてそうなので、仁菜との掛け合いが楽しみですね。
また、バンドメンバーが揃ってからどうストーリーが進んでいくのかも注目したいところです。

以上です。


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