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愛しき平成ゴジラ

平成ゴジラを愛しはじめたきっかけ

年齢がバレるからあんまり大きい声じゃ言わないですが、私がゴジラと出会ったのは30年ほど前のこと。父がVHSに録画していた『ゴジラvsビオランテ』を弟と見たところから始まります。

当時はアナログテレビで、今ほど画質も良くなかったため、内容よりも終始暗い画面に怖さを感じていました。解像度が良くなくて、何が写ってるのかよく分からなかったんだもん。

物心が付くかどうかという年齢で見るものではないのかもしれないですが、もしこのときに出会っていなければ今日まで続く特撮ファンにはならなかった。

幸い『女の子が怪獣ものを見るなんて』みたいなことを行ってくる人は居なかったのですが、クラスの女子たちは見ていないわけで。
何となくでも、話しが合わないんだろうなぁと、自ら特撮の話しを振ることはありませんでした(当時、歳なりに見ていたものはセーラームーンくらい)。

一方、昭和ゴジラは、ほとんど見たことがありません。
暗くざらついた画質の中で暴れ回り、人間の手に負えるのかも定かじゃない正体不明の怪物。怖すぎます。

そんな、マニアやオタクと自称したら怒られそうなほどニワカの私が、好きな平成ゴジラ作品を語ります。


◇対モスラ戦◇


双子の小人が出てくるんですが、2人が歌う歌のメロディがとても美しいんです。
『♪モスラー ヤ モスラー』と歌いますが、途中から分かれるハモりパートがとても美しい。カラオケにも入っています。

ビデオを見ていた当時、モスラの成体からして卵デカくねぇか?と思っていたら、空想科学読本にてその事が書かれていたのには笑いました。デカすぎたんです、あの卵。

モスラは成体が大きいように見えて、羽が広いだけで体はその割でもないのです。
尻部分から想定出来る産卵管もそれほど太そうには見えないし、何より腹回りよりデカい卵なんです。

モスラは蛾なので、卵→幼虫→繭→成体の順に成長しますが、成体より幼虫のほうが大きいような気も…(錯覚?)

時充ちて繭から出てきたモスラ。

可愛くないですか!!!?

大きいお目目が蒼く光って、ピカン、ピカンと鳴くんですよ。男梅顔の幼虫モスラからは想像できない可愛さです。

幼虫モスラは幼虫モスラで、一生懸命戦います。モゴモゴ動いて齧り付いたり、糸を吐いたり。その姿もとても愛おしく思います。小さい体で、投げ飛ばされても必死に戦う姿勢に泣きそうにもなります。

成体モスラの攻撃は鱗粉と糸。
キラキラ輝く鱗粉が敵に降り注ぎ、溶かすのか火傷させるのか、体から煙が立ち上ります。口からは糸を吐いて、相手に搦めます。

幼虫時代とは違って飛び回れるので、ゴジラの破壊光線も交わせます。羽ばたき方が大きいからか、とても優雅に飛ぶんですよね。

◇対キングギドラ戦◇

このお話し、すごく心躍るんですよね。
特定のもの(有機物・無機物に関わらず)を別の場所にテレポーテーションさせる、あの一連の流れが大好物です。

飛ばしたいものの全体をスキャン。
さらにデータ上で小分けにし、一欠片ずつ送っていく。

と て も 好 き !

語彙がバグるほど、好きで好きでたまりません。とてもハイテク!すごく未来!

キングギドラの成体(*1)は、未来人が歴史改変のため送り込んできた、1つの胴体にロング三ツ首の怪獣です。

幼体(*2)はとても可愛い、3匹の怪獣ちゃんです。
ちょっとしたパペットサイズなので、とてもチョコチョコしてて可愛いのです。飼えるものなら飼いたい。1匹だけでも。

未来人3人のうち、2人は西洋風の男性でもう1人は日本人の女性。

何故、女性だけ日本人と言い切れるのかというと、主人公の子孫だからです。これは最後、未来へ帰る時にタイムマシンの中で独りごちています。

また、2人の男性とは別に兵士としてこちらも西洋風の男性がいるんですが、どうやら限りなく人間に近く作られたロボットのよう。

日本に来る未来人って、日本人とは限らないんだ!
ロボットも有り得るんだ!

な ん て 近 未 来 的 !

壊滅的な語り口になってきてますが、語彙なんてバグればバグるほど良いですからね(?)

  ―注釈―
便宜上、『成体』『幼体』と表記していますが、正しくは違います。

*1
『成体』としたキングギドラは、未来人が核爆発の放射能で作り出した合成獣です。

*2
『幼体』としたギドラは、未来ではペットとして飼われている生き物で、このサイズが成体です。

イメージとしてはたぶん、
《3匹のチワワが核爆発で、バカでかいケルベロスになった》
くらいの感じだと思います。

◇ファイナルウォーズ◇

これをゴジラ映画に含めていいのか。
賛否両論沸き起こるところだと思います。でも私が好きなんだから語らせてもらうよ?

謎のオールスター勢揃い感があるこの映画。
モスラはもちろん、ガイガンとかラドンも出てくるんですよ。ギャオスよりラドン派の私。とても嬉しい。

人間を家畜呼ばわりして、その家畜の管理のためにわざわざ地球へやった来た人型異星人と、その怪獣たち。一部の地球人に成りすまし、偽情報を発信して民衆を好意的に操作しようとした割とヤベぇやつら。

なりすましを見抜く方法は『瞬き』をするかしないか。

そんなことある?
瞬きだけで見抜けるなんて、そんな設定どこで思いつくの?

瞬きの回数が少ない人もいるから、当時は妙なリアリティを持って見てました。

そしてこの映画は、怪獣同士のバトルより人間 対 異星人たちが繰り広げるバトルのほうに比重が置かれてると記憶してます。

私のツボにハマっている登場人物は、ドン・フライ演じる大佐。

ドン・フライさんは口ひげがトレードマークの、アメリカの総合格闘家・プロレスラーで、CVは玄田哲彰さん。ターミネーターの声の方です。

邦画なのにCV?って思ったでしょ?

そうなんです。
大佐だけ、吹き替えがされているんです。

キャラクターとお声に違和感がないのはそうですが、1番のツボは戦い方なのです。

格闘家だから肉弾戦かな?と思いきや、日本刀を美しくぶん回して戦うスタイルで、拳で戦うシーンは映画の後半に1度だけ。

男女の異星人に対峙したときです。

男が銃を突きつけると、大佐は刀を柱に突き刺してファイティングポーズを決める。それに応えるように銃を放り出して大佐に殴りかかります。

男をダウンさせて背を向けた大佐に女が殴り掛かり、膝蹴りを食らわせたあと更に殴ろうと振り上げた拳を易々と受け止めます。

反撃で拳を振り上げた所で、目も合わさず女が一言。

『女を殴るの?』

ハァァァァァ!!?
そこでそれを出すのはズルくない!!?

しかしそこはさすが大佐。

その一言を受けて握った拳を開き、『あぁ』と答えてニヤリ。
すかざす手刀を食らわせて再起不能にさせます。

いやカッコイイわ!
こういうのめちゃめちゃ好きだわ!!

怪獣映画なのに実は笑えるところがあったりと緩急が効いてる映画なので、好きな人は好きだろうなと思います。

私は好き!!

◇まとめ◇

いかがでしたか?
ちょっと暴走した自覚はありますが、あまり反省はしていません。

11月にゴジラの新作映画が公開されるのを知って、平成ゴジラ熱が再燃しました。

これを機に、ぜひ過去のゴジラ作品も楽しんでもらえたら嬉しいです。

皆さんが好きなゴジラ作品は何ですか?

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